後追い


追い」というのをみなさんは御存知ですか?
犬は主人と一緒にいることが、一番の幸せと感じる動物です。
主人が出かけようとするとき、犬は「行かないで」と鳴いて騒ぐことがあります。そして、出かけた後も、帰ってくるまで泣き続けます。これは、幼い子犬に多いことなのですが、主人と離れることに慣れていない犬がよく起こす行動です。
これを「後追い」と呼びます。
中には、主人が出かけようとしている素振りに敏感に反応して、気づいた瞬間暴れ出す子もいます。お出かけ用の服や靴などに、いたずらしたり、おしっこしたりもしかり。
出かけてしまった後、残された家の中で、家の中を荒れ放題に荒らす行動も「後追い」の一種です。
こういう行動に悩んでいる方も多いかと思います。なにせ「後追い」は一緒にいては直すことができないものですものね。犬は主人が帰ってきたら喜び暴れはしゃぎます(笑) だから、吠え続けたこと、荒れ放題おしっこし放題の家の中のことを主人が激怒しても、帰ってきたことの喜びでいっぱいで聞く耳を持ちません。ここで、怒ってもあまり効果がありません。どうして怒られたのか彼にはまったく理解できないからです。
犬のしつけは、何か悪さをした瞬間に叱らなければいけません。いたずらした瞬間、粗相した瞬間、無駄吠えしている瞬間・・等々。
家から出て歩き始めた瞬間、我が子が「後追い」を始めたとき、慌てて戻って叱ったとしても、犬は「呼んだから帰ってきてくれた!(喜)」と勘違いしてしまいます。悪循環なのです(笑)
いないときのいたずらは、いないのだから叱りようがありません。
では、どうするべきか?
私なりの育て方の結論としては、「責任感をもたせること」でした。もう一人お友達の犬を飼ってあげるでもいいし、他の動物でもいい。とにかく、その子が「お兄さん」「お姉さん」になるようにしむけるのです。
我が家の場合、もう一人犬のお友達を飼う余裕はしつけの苦労と時間の面で無理でしたし、他の動物も飼いませんでした。しかし、うちには、祖母がいて、彼は祖母を守ろうと思う心で「お兄さん」になったのです(笑) 犬というものは、家族の中の弱い者を守ろうと強く思う性質があります。だから、他の犬や動物でも、赤ちゃんや老人でも、彼が家族とみなす者が自分より弱いと悟ったとき、すごい勢いで精神的に大人に成長するのです。人間と同じですね。
まぁ。かなりあほなんですけどね。うちの子は(笑) でも、優しい子に育ったからよしとしましょう(笑
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