4本に分かれる神経


ドラムをたたける人を私は尊敬する。ドラムをたたくには、4本に神経が分かれなければいけない。両手両足を別々に独立して動かせなければならない。
私は、ピアノを弾きながら、歌うことができない。両手に神経が集中してしまう。2本までしか神経を分かれさせることができない。歌うという3つめのことが同時にできない。ギターはコードを気にする神経と歌う神経の2つ。私は2つのことまでしか同時にこなすことはできないのだ。ただの練習不足か才能がないのか。まぁ、両方だろう。しかし、多分に才能のなさが絡んでいると思われる。
ドラムをたたける人は、音楽センスのある人だと思う。たぶん。絶対とは言えないけれど。
例外がある。それは、自分はたたけないのに偉そうなことを言わせていただくと、スコアを見ながらドラムの練習をする人。センスがあるとは言えない。経験から言って。ドラムは体と感性でイメージをつかんでたたくものだと、私は考えている。全体を自分なりのイメージで捉えて、把握してたたく。スコアは細かいおかずを確認するだけのためのもの。ドラムに関しては私はそう思う。だから、スコアにしがみついているドラマーを私はセンスあるとは考えられない。
しかし、スコアにしがみついてようが何だろうが、やはり、ドラムをたたけるということは、私に大きな感銘を与えるのは事実だ。
ドラムをたたきながら、歌を歌う人がいる。超人である。4本ではなく、神経を5つにも分けている!何ということか。これが人間のなす技かいとため息がもれる。
何度かドラムに挑戦したことがある。しかし、バスドラをテンポを崩さないように踏むのが精一杯で、左足も両手も動かすことは不可能だった・・・
限界だ・・・あたしにはできない・・・・瞬時に悟った。いくら諦めの悪い私でも、自分にまったくできないものの判断はつく。
自分にはぜったいむり。そう思ってしまうからこそ、なおさら、ドラマーに対して憧れが強いのかもしれない。
話はかわるが、エレクトーンを習っていた人は、すんなりとドラムに入れるという話を良く聞く。エレクトーンはピアノと違い、下にも鍵盤があるので、両手両足を使う楽器だからだ。だから、エレクトーンもきっとセンスを必要とする楽器のような気がする。
エレクトーンが弾ければ、おそらくピアノもギターもすんなりと入れるだろう。だからもし、将来子供産んだら、エレクトーンを習わせようかな?と密かに思っている私であった。