結婚。
ここでお題がダンナとかぶるのがちぃと嫌だ。
あっちは結婚のけの字も考えてない時代のエッセイで、男の本音っぽくて面白いからなおさら嫌だ。
けどまぁ、夫婦だろうが、なんだろうが、結婚に限らずあらゆる物事に関する価値観が違うのは、自然なことなので、のびのびと語ってみよう。
あたしは、「結婚」に対して特に夢も持ってなかったし、それどころか恐怖を感じてた。
私の恋愛は、ひとつひとつ長いものだったが、それでも、年単位。
恋愛で年単位は長くても、結婚で年単位は短い。
だから、一生同じ人を愛し続け、暮らしていけるのか、ものすごく疑問だった。
一生添い遂げるなんて不可能だと思っていた。
過去に結婚しようと言われたこともあった。
親にも強く勧められた。
大学生の時。
でも、どうしても踏み切れなかった。
誰も反対する人なんていなかったけど、なぜかできなかった。
その人のことは、それはとても愛していたし、結婚の話がうやむやになってもそのまま変わらず愛し続けた。
結局、それから3年後彼は病気で死んじゃったけど。
結婚した今、思うことは。
と言ったって、まだまだたったの1年半しか結婚生活を続けていないし、この先何があるかなんて全然分からないから、結論はまだまだ出ないけれど。
結婚した理由は、ただただ野生の勘。
この人ならというただの勘。
こんなこと言ったらだーりんに失礼かしら?
けれど、本当に根拠はない。
結婚は愛だけじゃやっていけないのよ、とよく言うけれど、どうだろう。
結婚を決めた当時は、本当に野生の勘で、怒涛のような愛なんてなかった。
今まで情熱の人で、怒涛のような嵐のような恋愛ばかりだったあたしにとって初めての、淡々とした恋愛。
いつもより頭がかなり冷静だった。
けど、条件なんて考えもしなかった。
いや、少しは考えたな。周りがうるさかったから。
彼が年下なことや、社会的なことや、出会ってからまだ日が浅いことや、出会い方や、いろんなことをとやかく言うあほたれが周りにはたくさんいたので少しだけ考えた。
でも、そんなの無意味だと思った。
彼であればいい、と思っただけだ。
この人となら大丈夫。やっていける。
プロポーズされたのは、付き合って1ヵ月しか経ってなかったし、出会ってからも3ヶ月くらいしか経ってなかった。
だから、彼のことをよく知らなかった。
どころか、悪いうわさばかり耳にしていた。
けど、野生の勘で、この人といたら幸せになれると思った。
それは、今のところまだ外れてはいない。
自分が自分らしくあれる場所が彼の隣であることに、今は間違いない。
どこに幸せの基準をおくか。
によって、結婚に対する価値観が決まるんじゃないだろうか。
もちろん、共に生活する上で、我慢しなきゃならないことはある。
けれど、自分らしさをなくさずにいられることが一番大切なのじゃないだろうか。
それをなくさずにいられたら、少しの我慢なんて気にもならない。
あたしは、お互いが人生の主役でいられる人生にしたい。
今は、一生添い遂げられるか、ということを考えたりはしてない。
自然に身を任せればなるようになるでしょう?という感じ。
けれど、ずっとこの場所が、今と同じく暖かく、幸せな、笑顔の絶えない場所であることを願う。
そうあり続けるための努力は惜しまない。
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