セックスって、とっても重要なコミュニケーションの手段だと思う。
セックスで深まる愛もある。
セックスで仲直りできることもある。
セックスでごまかされる愛もある。
大学の頃、何かの授業でセックスについて討論をしたことがある。
たしか、「婚前交渉は是か非か?」というテーマだった。
教授が決めたテーマだったのだけど、変な教授だよな。
わたしは、そんなのどっちでもいいと思うけど、結婚してからセックスが合わないことを知るというのは、ものすごく不幸な気がする。
充実したセックスと言うのは、人の体と心を満足させる。
合わなかったら、どうするんだろう。
我慢するのかな。
初めて同士だったら、こんなもんか、と思うからいいのかな。
婚前交渉反対派は、圧倒的に東南アジア系の留学生の男の子に多かったのを覚えてる。
お国柄なのかな。宗教的な問題なのかな。
理由はわからないけれど、とにかく多かった。
「お互いのコミュニケーションの為の重要な手段のひとつなんじゃないでしょうか?」
と私が言ったら、
「なぜ、ベッドの中で、コミュニケーションを深める必要があるんですか!ベッドの中じゃなくったってコミュニケーションできます!」
と、タイの男の子に取って食われそうになった。
確かにベッドの中でコミュニケーションを取らなくったって、他にもいろいろあるよ。
あたしは、重要な手段のひとつと言っただけなんだから。
あたしはね。別にセックスがないからって、その二人の関係が変だとは全く思わない。
実際、自分がバージンだったとき、セックスがなくったって深く相手とつながれると思っていたから。
今でも間違ってないと思うし。
ただ、セックスのない関係だったときと、セックスがある関係になったときを比べると、やっぱり後者の方がすごく強く相手と繋がったように感じる。
でも、それは、したことがある人にしか分からないものだから、人に押し付ける気は毛頭ない。
いいものだからしなさいと、バージンの子にいうつもりもない。
体が裸になると、人間は心がとても無防備になる。
いつもは、心に鎧を着ていても、なぜか素直になってしまう。
人に裸を見せるなんて、とても恥ずかしいことだから、それができたら、相手にいろんなことがさらけ出せるようになる。
快感を共有したり、気持ちよくしてあげたり、してもらったりの満足感、充実感、征服感もあるのだろう。
性欲は、人間の五感のうちの重要なひとつの欲だから、その欲が満たされることは、本能的にも満足するんだろう。
事実、気持ちよくセックスした後は、普段は寝つきが悪く布団に入ってから1時間は絶対眠れない私が、一瞬にして眠りに落ちることができるのだ。
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