時計が好きな人。世の中に多いですね。
私も、時計は好きでした。
はい。過去形です。
今現在、私の手元には時計がたくさんありますが、どれも電池が切れたままになっています。
どれもかなりお気に入りのデザインの時計で、大事に大事に使っていたのですが、ある日突然時計をしなくなってから、そのままずーっと引出しの中で眠っています。
電池を入れてあげなきゃかわいそうだな、うぅぅん。と常日頃、時計達のことを気に病んでいるのですが、どうも実行に移せません。
もうかれこれ、私の左手首に時計がはめられなくなってから、4年くらい経とうとしています。
ある日突然、時計をしなくなったのです。
時計を見ると無意識に計算してしまうでしょ。
今×時だから、これから××して、××行って、お、ちょうどいいな。とか。
終電が×時だから、そろそろ帰んないと。どうやって話切り出すかな。とか。
そういう自分が嫌だった。
いつも時間を管理されてるから、必ず頭の中でパタパタパタと計算してしまう。
誰しもがそうだと思うけれど、例にもれず私も時間に追われて生きてます。
朝は、出勤時間に追われ、昼からはスケジュール帳にある予定の時間に追われ、納期に追われ、帰宅時間に追われ、だんなが帰ってくる時間に追われ、寝る時間に追われる。
1日のうちに何度時計を見るのだろう。
時計を見るたび焦っているような気がする。
お出かけのときくらい、時間とは無縁の人でいたいのです。
その時くらい自由でありたいのです。
だから、私の腕に時計がないのです。
わたしの愛しい時計達。
ごめんね。もう少し待っててね。
必ずあなたたちにもう一度命を授けるから。
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