冬のイタリアはやっぱり寒かった。
(2004年1月10日〜17日)
JL407便がミラノ・マルペンサ国際空港に着いたのは、10日の夕方18時。
入国手続きを終え、タクシーに飛び乗る。
“Stazione Milano Centrale, per favore!”
空港からミラノ中央駅までは、約50分。
19:40には駅に入る。

Padovaまでの列車のチケットを購入。
狙っていたIC(インターシティ)は
走っていない。
結果、3時間以上もかけて、23:05、
ようやくパドヴァ駅に到着。
一面の霧で視界が悪い。
パドヴァでの宿泊はSheratton Padova Hotel。世界最大のトレードショー
“Vicenza-Oro-1”の会場Fiera Vicenzaまで、シャトルバスで30分程度の距離だ。
ホテルはAuto Stradaのすぐ傍に立地、
会場へのアクセスはスムース。

部屋の窓からも行き交う自動車が見える。
今日11日から13日まで、
ヴィチェンツァフェアに通うことになる。
大変なのは毎朝とても寒いこと。
それに霧で視界が優れないこと。
9:15にホテルを出たシャトルバスで
会場に到着。
9:35を時計が指し示している。

過去にも何度か足を運んでいる会場。
ようやく見慣れてきた感がある。
小さく見えるが、奥行きのある建物で、
面積はかなり広い。

駐車場から、遠くにはアルプスが見えている。
ここが北イタリアであることを感じさせる。
3日間通ったヴィチェンツァフェアで、
今年のトレンドを把握。
気に入った材料を手に入れて
視察出張は充実。

ホテルからパドヴァ駅までタクシーに乗り、
駅でチケットを購入。
今度はES(ユーロスター)を入手。

到着時は霧でまったく見えなかったので、
パドヴァの町並みを少々見学。
2時間少々でミラノ中央駅に到着。
ESは随分楽だ。
ミラノ中央駅から
ホテルのあるドゥオモ広場へタクシー。
Park Hyatt Milanoに宿泊。
スタッフの話では昨年10月に開業。

ホテルはVittorio Emanueleのガレリアに隣接。
立地はかなり利便性が高い。
最新ホテルらしく設備も新しい。
テレビ、オーディオはB&Oを完備。

チェックインの時には、
近隣の高級食材店PECKのドライフルーツが
部屋に置かれていた。
ゴシックで世界最大最高の建築
として名高いドゥオモ。
確かにすばらしい、らしい、のだが。

残念ながら、ファサードは修理中。
真に美しい姿は拝めず。

しかし背後からのプロポーションも
なかなか美しい。

すべて同一の産地から切り出した石材を
用いているためと聞いたが、
統一感のあるテクスチャに感心した。
バルセロナの聖ファミリア教会は
異質感の演出に長けているが、
こちらは一貫性、均衡の美学か。
パリのノートルダムよりも細密なイメージ。
夜のホテル・ファサード。
外出して、ガレリアを抜け、
ドゥオモ広場へ。

石畳が寒さを助長している。
照明も明るくはなく、
全体として
クラシックな印象を醸し出す街である。

ドゥオモ広場から
少々小道を入った場所にある
「玉園」というチャイニーズが気に入り、
滞在中2回も通ってしまった。
ヨーロッパで食したの中華の中では
かなり美味しいお店。かつ安い。
これはお勧めできる。

Vittorio Emanuele II通り近くのPizzeria、
チャールストンもいいお店だった。
ガイドブックにもよく載っているわりには
日本人観光客が少なく、
地元客が多いのも地に足が着いていることの証かも知れない。
天才レオナルド・ダ・ヴィンチ像。
モンテナポレオーネ通り周辺。

メジャーブランドのブティック街だが、
インテリアや雑貨のお店が散見される。
モダン、クラシック、エレガントと、
趣味によっていくつかのお店が選べる点で
ミラノの生活デザインの奥深さを
知ることができる。
なんとスカラ座も修復中。
今回は何ともついていない。
バレエもオペラも次回の楽しみとしよう。
空の青が一番印象に残った
冬のイタリア出張だった。

スカラ座に隣接するトラサルディビルの
2Fにあるレストラン、
MARINO ALLA SCALAは
モダンでお洒落な内装と、
比較的丁寧でフレンドリーな接客で
心地よいお店だった。
Vittorio Emanueleのガレリアはかなり荘厳。
内部にはPRADAの本店。
Louis Vuittonは近日出店予定。
ナポリにも同様のガレリアがあるのだが、
やはりミラノの方がやや規模が大きく感じる。

石造りのガレリア内部には、
いくつかのカフェがあるが、
露骨に観光客狙いのお店で
あまりお勧めはできない。