〜ザンギエフの歴史〜
Ver1.0
Ver1.1:2002/03/16 修正・改訂
◇1章〜弱い〜◇
○「ストリートファイターII」
初代ストUからそうだった。
悲しいことではあるが弱い、連続技の練習台というのがザンギエフの代名詞である。
やればその弱さが分かる。嫌でも分かるのがザンギエフである。
遅い、飛び道具が無い、飛び道具が避けにくいこれだけでもう十分である。
しかし、続編が出るにつれザンギエフは大きく進化したのだ!
◇2章〜続編〜◇
○「ストリートファイターIIダッシュ」
ストUダッシュの発売。ポスターを見て「ますます加藤だな・・・」と思ったのは秘密。
当時爆発的な支持を得ていたストUの続編である。子供たちが黙っているはずが無い。
入荷当日、ゲーセンは凄い人だかりだ。50円玉を台の上にのせ順番を待つ。
(当時はまだこの方法がOKだったのだ)
どのくらい待っただろうか・・・順番がまわってきた。
それまでの人は新しく使えるようになった四天王を選択するのがほとんど。
だが!私は違う。迷うことなくカーソルをザンギエフへ!
「おお・・・」
周りからどよめく声が。当然だ。
やっとまわってきた順番を何故「弱い」ザンギエフで費やさねばならぬのか?
愛だろ、愛
途中は省略するが一発でクリアできた。投げハメ対策はしていたようだがスクリュー対策は全くしてなかった。
中でも、あのべガがボディープレス−>足払いで終ったのはショックだった。
「ストU→ストUダッシュの主な変更点」
- 頭突きの「ぴより値」が高い。ほぼ一発でピヨる。
- ラリアット中、左右に移動できる
- スクリュー後離れるようになった
- 頭突きモーションは一瞬で終わり、出っ放しではなくなった
◇3章〜進化〜◇
○「ストリートファイターIIダッシュTurbo」
結局ザンギエフはダイヤグラム最下位。他が強かったのだ。
決してザンギエフが弱いわけではない
ザンギエフでやっていると皆喜んでべガやサガットを選んだ。楽しいんだろうなぁ・・・
代々木のとあるゲーセンである情報をキャッチ。また続編が出る!?
しかも大幅なスピードアップと追加の技がたくさんあるとか・・・
ストリートファイターUダッシュターボの登場である。
「それ」を初めて目にした時誰もが思う事。
「速い」
「おいおい、こんなの誰が操作するんだ?」
「バルログの動きが見えないよ」
あちこちでこんな話しを聞いた。(今では遅く感じるのだが(^^;)
このゲームスピードの向上によりザンギエフは新たな時代を迎える。
「ストUダッシュ→ストUダッシュターボの主な変更点」
- 全体的なゲームスピードのUP
- クイックダブルラリアットの追加(足元に当たり判定無し)
この技の追加により世の中に登場したのが「似非ザンギエフ」。
天敵であったガイル・サガットなどの下段攻撃をクイックでかわし、技が出ている間レバーは回しっぱなし、
ボタン連打。技終了と同時に吸い込むと言う何ともお粗末な戦法である。
しかもガイルに勝って得意満面になり、私(ザンギエフ)に対戦を望もうとするのだから始末に終えない。
ガイルに勝ててザンギエフに負けるのである。年期が違うのだよ年期が!
そういう奴に限って、いわゆるスクリューハメをしたがる。前作で起き上がり理論が確証されているのに・・・
この作品で他のキャラは技の追加(というか派生)と同時に各所で攻撃判定が弱体化しているのが多かった。
そのせいもあって、ザンギエフは「初の上位キャラ」となったのである。
◇第4章〜弱体化〜◇
○「スーパーストリートファイターII」
下位キャラが上位キャラへ移った時、そこに待っているのは…
「弱体化」。
「ストUダッシュターボ→スーパーストUの主な変更点」(曖昧な点多し)
- 全体的なゲームスピードのDOWN
- 全体的な技の判定の変更
- クイックダブルラリアットの変更(回転数が違うだけ)
- スクリューにスカリポーズが付く
- ジャンプ中レバー下入れ中キックが追加
- しゃがみ投げ技がつかみ技に変更
- 空中投げの追加
- アトミックスープレックスの追加
- 顔グラフィックが格好良くなる
- トーナメントモード
スピードアップのお陰で相手の間合いに入れたザンギエフにスピードダウンという仕打ち。
前作のあのスピードに慣れているプレイヤーにとってザンギエフの足払いやスクリューの間合いは
欠伸をしながらでも手に取るように分かる。
「勝てない」
勝つ事は出来るが前作のように連勝は出来ない。
私はカプコンの開発チームを怨んだ。結局この作品はほとんどやらなかった。
◇5章〜そして伝説へ〜◇
○「スーパーストリートファイターUX」
カプコンにどんな抗議文がいったのかは分からない。
しかし、やってくれた!ついに新作の発売である。
待っていたよ。この時を前作で散々言われたスピードを4段階で調整可能。
(通常は3段階、設定で4段階目に設定可能)
一発逆転の可能性を秘めた「スーパーコンボ」の採用。
これはSNK系の格闘ゲームで超必殺技がかなりの反響を呼んだためと思われる。
同じようにスパUXもスーパーコンボのために新たなグラフィックは加えられていない。
手抜きとも言うけどね(^^;
「スーパーストU→スーパーストUXの主な変更点」(曖昧な点多し)
- スーパーコンボ追加(ファイナルアトミックバスター)
- 全体的なゲームスピードのUP(4段階調整可能)
- バニシングフラット追加(通称おっきな手)
- レバー入れ中・大パンチ技の追加(ぴょん)
- 元々いい顔グラフィックがさらに格好良くなる(嘘)
中段技が欲しかった・・・極悪な強さになるな。
かくしてスーパーストリートファイターUXでストUシリーズは完結した(俺の中ではしたの!)
絶妙なバランスでキャラクター差が(あまり)なく。非常にいい出来になっている。
カプコンはこのゲームを境に豪さんが日の目を見るようになる(ZEROではお世話になっている)
とにかくカプコンを語る時には欠かせないものとなった。
この作品以降のザンギエフには魅力を感じない…
○スクリューのダメージの激減。
○大足払いの弱体化
エトセトラ…
とりあえずスクリューの間合いを広げろ!(切実)