作成:2001.09.15/更新:2001.09.16
2001年9月15日(土)に近くのPCショップで「Mac OS X」を購入した。2001年3月24日に10.0の製品版が販売開始されてから半年以上も経っていた。
僕は当初手持ちのMacのOSを入れ替えることは考えていなかった。むしろ皆がOSXに移行した後でも時代遅れのOS9でインターネットをブラウズ出来ればかまわないと思っていたからだ。Macを仕事で使わない僕にとっては、Winでの作業に疲れたときの気晴らしにちょっと触ってみるといった程度の使い方しかしてなかった。
そんな僕の覚悟を(覚悟と言うほどのものでもないけど)変えさせたのはOS9にインストールしたPerlだった。あまりにも利用度の上がらないMacをもう少し使おうと考えて、いつもWinやFreeBSDで使っているPerlを動かせるようにしたら他の使い道が見つかるかもしれないと思ったのだ。さっそくインターネットでMacのperlに関する情報を集め始めた。そしてMacPerlをインストールしたのだ。2001年9月14日(金)の夜のことだった。インストールしていつものように「print "Hello MacPerl"」などとやってみたのだがどうもやりにくい。MacでPerlを使っている人はシェル無しでどうやってスクリプトを実行させているのだろうか。インターネットで検索してみてもよかったのだが、インストールしてからものの5分でこれは使いたくないと思った。MacでPerlを使っている人がすぐ近くにいれば夜中に電話してみたいぐらいの気持ちだった。でも夜中に電話をかけるほど親しいMacPerl使いの友人はいないし、インターネットで探し物をするには疲れすぎていた。きっと本物のMac使いなら、なにか便利な方法や強力なシェル環境を手に入れていてそこで自由にPerlをコーディングしているのかもしれない。でも僕はそうじゃなかった。MacOSXに乗り換える時だった。乗り換える気の無い僕でも、Macの新しいOSには興味をもっていたので、時折流れてくるメールマガジンの情報で、OSXがUnixをベースにしていることは知っていたし、ニュースサイトでシェルが使えるという情報も流れていたので翌日OSXを購入することを決めた。--(2001.09.16)
Macについては過去に一度だけOSのバージョンアップをしたことがある。あのときはOS7.?をOS8にバージョンアップしたのだった。その程度の知識なので心配はあった。でもメーカー製のOSで、製品版だし、発売されてから半年程経過しているのだ。インストールに関する情報はインターネットで嫌というほど入手出来ることは推測出来た。実際インストールに関しては特に問題となることはなかった。インストールで参考にした資料はOSXの入門ガイド、それとアップルコンピューターのサイトにあるOSXのサポートページだけだった。インターネットにはOSX関連の情報サイトはいくらでも見つかった。しかし製品版からのインストールの情報は少なく、ほとんどはPBと呼ばれるPublicBeta版のインストールに関してだった。これらの情報は今回の製品版からのインストール作業にはそぐわないこともあると判断し、メーカーのサイトにある情報だけをたよりにすることにした。
一つだけ注意が必要といえば、インストールの最中に設定する「ローカルアカウントの作成」だろう。ここで、このシステム中の管理者のユーザー名とパスワードを登録する。ただし、Unixシステムのrootユーザーでは無い。rootはもちろん存在する。他のPCUnixシステムをインストールした経験のあるユーザーなら見当はつくと思うが、rootユーザーはシステムによって最初に作られているので、ここではrootというユーザーを作ってはいけない。ここで作成したユーザーがこのシステムの管理者となるので慎重につけたほうが良いかもしれない。パスワードは後で変更出来る。
「Tech Info Library」
参照)106240JN Mac
OS X 10.0:ユーザ名として「root」を使用しないでください
OSXには「Terminal」というシェルウインドウアプリケーションが付属している。FreeBSDでいえば、xtermのようなものだ。これを起動すると現在ログインしているユーザーで「Terminal」が起動します。OSXをインストールした直後はインストール時に作成した管理者ユーザーで自動ログインしている状態なので、そのユーザーでシェルが起動されるはずだ。シェルは標準でtcshが実行される。
OSXではデフォルトでrootユーザーが利用できないように設定されています。このため、ターミナルからsuコマンドを実行してもrootになることは出来ないのです。このままでは、root権限で設定されるファイルの設定変更やUnixアプリケーションのインストールが出来ない可能性があり、不便です。そこでrootユーザーを利用可能に設定します。(設定方法の詳細な手順はアップルのサポートページの「Tech Info Library」にあります。)
設定方法:
1.アプリケーション>「Utilities」>「NetInfoManager」を起動。
2.「変更するにはカギをクリックします。」をクリックしてロックを解除します。
3.「ドメイン」メニュー>「セキュリティ」>「ルートユーザーを有効」を選択。
4.ルートユーザーのパスワードを設定。
5.変更を防ぐ為にカギをかけておきます。
「Tech Info Library」
参照)106290JC Mac
OS X 10.0: ルートユーザを使用可能にする方法について
MainMenuへ戻る