作成：2001.08.30／更新：2001.09.02
ほとんど全てのソフトウエアのインストールはうまくいく。けれども時にはうまくいかないこともある。MySQLに関していえば、Windows環境でのインストール、そして動作が確認されている。私の環境でもインストールに成功した。しかし、私のもう一つのマシン環境においてはインストールに失敗した。がっかりしたが、いずれはインストールできると確信している。経験上、２，３日たつとうまくいくことが多い。その間に良い解決案がみつかるかもしれないし、プログラムの問題ならば修正版が手に入る可能性もあるのだ。いずれにせよインストールに成功した環境（Windows2000Pro）は一つあるのでそれについてのインストール手順について説明することとする。
あなたがデータベースとしてMySQLを選択したとき最初に考えるのは、MySQLをどこから手に入れるのかということだろう。大丈夫。MySQLがインターネット上で配布されていることを思い出して欲しい。まずMySQLのサイトへつなげるのだ。ここにすべてがある。これ以上のものは必要ない。www.mysql.comここに全てがある。
www.mysql.comにたどり着いたのならDownloadsページを探してみて欲しい。そこに"MySQL database"の項目があるだろう。そこに目的のものへのリンクがあるはずだ。安定を求めるなら"Stable Release"を選択しよう。私がインストールを試みた時のMySQLのバージョンは"MySQL 3.23.41"が最新の安定版であった。リンクをたどると目的の配布物が置いてあるページにたどり着くはずだ。そこには稼動プラットフォーム別にファイルが置かれている。Windows版バイナリはzip形式で圧縮されている。適当なフォルダにダウンロードの後、unzipする。
unzipするとインストールプログラムのsetup.exeがあるはずだ。これを実行するとインストーラーが実行され、MySQLのインストールが開始される。標準ではC:\mysqlにインストールされる。標準で無いドライブ（たとえばD:\mysql）へインストールしたい場合、インストーラーでインストール時にも場所をするのではなく、まず標準の場所にインストールした後にフォルダを移動すればよい。
今回私の環境では標準のインストールフォルダでは無く、D:\MySQLにインストールすることにする。標準のインストールでC:\MySQLにインストールされたものを、MySQLフォルダごとD:\へコピーする。そしてMySQLフォルダにあるmy-example.cnfを元にして設定ファイルmy.cnfを作成し、C:\にコピーしておく。my.cnfの編集内容は以下の通り。
･･･略
# location
basedir = d:/mysql/
･･･中略
[client_fltk]
help_file= d:\mysql\sql_client\MySQL.help
client_file= d:\mysql\MySQL.options
history_length=20
database = test
queries_root= d:\mysql\queries
last_database_file= d:\mysql\lastdb
これでMySQLのインストールは完了した。
WindowsNTやWindows2000では、MySQLのサーバーをNTのサービスとして動かすように推奨されている。Windows2000のサービスとしてMySQLを起動させるには下記手順を行う。
d:\>cd mysql\bin
d:\>mysqld-nt --install
d:\>NET START mysql
MySQLサービスを開始します．．．
MySQLサービスは正常に開始されました。
サービスとして起動させたMySQLサーバーを停止させるには次のコマンドを実行する。
d:\>NET STOP mysql
MySQLサービスを停止中です．．．
MySQLサービスは正常に停止されました。
これでMySQLのサービスは停止された。
さらにNTのサービスから解除するには、次のコマンドを実行する。
d:\>cd mysql\bin
d:\>mysqld-nt --remove
これでNTのサービスから削除される。
MySQLサーバーのインストールが完了したら、サーバーの起動を確認する。
d:\>cd mysql\bin
d:\>mysqladmin ping
mysqld is alive
mysqladminツールはMySQLサーバーの管理を行う。--helpオプションで起動することにより、ツール自身の説明やオプション、そしてコマンドについての利用方法が表示される。試してみて欲しい。
d:\>mysqladmin --help
Programmingへ戻る