【紹興酒のビンテージ】

 紹興酒には、「三年陳」「五年陳」「八年陳」等と、熟成期間に応じて、その瓶のラベルに陳年の表記があるのが通常ですが、それ以外に、ほとんど話題にはのぼりませんが、ビンテージ(製造年)という物も確かに存在しています。

 それは、製造された紹興酒をカメに入れ封印したとき(一般的には、冬に製造する)その蓋部分に製造年を書き入れるそうで、それが、そのカメのビンテージになるということです。

 しかし、日本で売られている紹興酒は、ビン入りで輸入してしまうか、又は輸入後、ビン詰めして売られてしまう事がほとんどのため、その製造年を一般消費者が知る機会が無くなってしまったためでしょうか、 ビンテージという考え方が希薄になってしまったと考えられます。

 ですが、最近では、カメ入りの紹興酒を中国料理店等で飲める機会もあると思いますので、そんな時には開封する瞬間に立ち会えれば、そのカメのビンテージを確認する事が出来るかもしれません。