『 Y.Voices 』
2000.7.21/TECI-1001/¥2,900(税抜)

01. NS2000
02. Day lights of Famadihana
03. I/Oe
04. 5scenes from a Dizzy Day
05. Virtual Motorway
06. Field of Voices
07. Take One(YEN Calling)
08. Seventh Heaven
09. Re-visit to a SEA CAVE(YEN Calling)
10. YEN Calling wiht Doutaku(銅鐸)
11. Untitled Long Vacation(NS2000/AQUAS)

----アルバム後記--------------

音楽の制作方法としては(そう明確なものでは無いのだが)一応自分としては三つに分けていて、

いわゆる打ち込みもの・・・これは通常一般の作り方と同じ物・・・作曲してアレンジして云々。

YEN CALLING(フレーボーカリゼーション)・・・全くの即興で雄叫ぶライブセッション生録物、録音場所はライブハウス、スタジオはもちろん洞窟、街頭など様々。場合によっては後で編集することもある。

コラージュ・・・普段からDATで色々録り貯めた音やを組み合わせて作る。前出のモロッコや中国、今回はつい先日行ったマダガスカルでの録音も多く含まれている。

もちろんこれらの区分けは本人がそう思っているわけで聞く方は自由。また各曲に短い雑文なども書きましたが、これもあまり気にせず自由に聞いてイマジネーションを膨らませてもらえばと思います、せっかく歌詞が無いんだしね。  

世に(笑)あるジャンルのものをまとめた複数のアーティストによるコンピュレーションアルバムというのがありますが、これは一人のアーティストによる多ジャンルのコンピュレーションということになるのでせうか?
様々な曲があるのですが声、雄叫びへの興味ということは共通していて改めてこーゆーものが好きなのだな、と思う次第。楽しんでいただければm(_ _)m

                   YEN CHANG(福岡ユタカ)

  ----各曲----

1. NS2000

Voice: Yutaka Fukuoka (Yen Chang), Guitar: Natsuki Kido, Percussion: Youichi Okabe,Chorus: Mai Yamane / Eiko Yamane

 TV「ニュースステーション」のメイン・テーマ曲。
 その後めでたくニュース・ステーションにも出演し、近所のおばさんにも「出てたでしょ」なんて言われ・・春の珍事でした。人前での演奏はこの一回きりなのだが毎日オンエアーを聞いていると喉になじむというか何というか・・不思議なものです。

2. Day lights of Famadihana

Voice: Yutaka Fukuoka (Yen Chang), Guitar: Jun Sumida, Percussion: Youichi Okabe, Chorus: Vievie
Friends of Madagascar
BAKOMANGA, Grope SENGE (Senge mana, Jean, Yvon), Rajary, Fanaiky

 つい先日(2月)行ってきたマダガスカルのトラディショナルソングをモチーフにして作った曲。
彼の地へは鬼怒君とライブ、YEN callingをしに行ったのだが現地のミュージシャンとのセッションも多く特に首都タナで行われた野外ライブは忘れることの出来ないものになった。
この原曲はその時にセッションした彼等がぼく達の為に用意していてくれた曲で歌詞は「旅人を暖かく迎えましょうね」という意味。原曲は4/4だがここではマダガスカルで最も印象に残ったリズム6/8にしてみた。
 何処へ行くときももち歩いているDAT+バイナーラルマイクはこのときも持参しエンジニアの岡部君と二人で色々録音して歩いた。冒頭の音は決死の深夜ジャングル(チンバサダ自然国立公園)大行軍の模様、もちろん照明などあるわけもなくかなり心細かったのであるが夜行性の動物、鳥などが多く、音を録るなら夜が良いということで深夜の大行軍決行と相成った、雨上がりということもあり途中泥濘に足を取られ転倒すること数回、それでも岡部氏はマイクを離さなかった、、、プロだ。(笑)

元曲の歌詞

Misy vahiny e!
Ao an-tanana,
Tambatambazo izy ireo,
Mba ho tamana.

O ry vahiny mody e!
Mamela veloma!
O ry vahiny mody e!
Mamela veloma.

Lamako (pan, pan, pan, pan, pan!!!)
Lamako (-"-"-)

Avereno (pan, pan, pan, pan, pan, pan, pan, pan, pan, pan!!!)
Avereno (-"-"-)

Borikeo (pan!) Borikeo (pan!)

3. I/O e (アイヲエ) Music: Yutaka Fukuoka (Yen Chang) Lyrics: shin-ya b.
Voice: Yutaka Fukuoka (Yen Chang), Piano: Haruo Togashi, Bass: Mekken, Guitar: Natsuki Kido, Percussion: Youichi Okabe, Chorus: Vievie, Yoshihiko Kouda, Kiyoshi & Yukiko Okabe Special Thanks: Yano Yone

ちょうど3年ほど前の夏に作った曲でこのアルバムの中では一番曲っぽい曲、たまには歌詞つきも歌うんです私も(笑)。アレンジしていたところ游びにきたのが友人のフォトグラファーのシンヤ氏、この曲を聞いていて歌詞をつけてみたいという、じゃあということでこの詞になった。ラテンフレーバーの曲なのだが僕の思い出される情景は自宅のキッチンであったり、故郷の海であったり、モロッコの夕立ちであったりと様々に分断され明滅している。

I/O e (アイヲエ)

誰も、誰でもが、
空の上さがして

きのうと、いまを流せ
消える

なみのよな

この星の、
この街の音

何にも、聞こえないよと
見つめ

空を
いつも、言うけど

いつか、

夢が聞こえて
きたら

~I/ O e (アイヲエ)

いつも、誰でもが、
きみの音をきいてる

あしたと、いまを流せ

消える

なみのよな

この星の、
このぼくの音

~I/ O e (アイヲエ)

4. 5scenes from a Dizzy day
Voice: Yutaka Fukuoka (Yen Chang), Talk: Vievie, Andrew Thomas

 日頃から録音機器(小型マイクをバイナーラル録音出来るようにしたもの)を持ち歩き様々な音を収集しているてふと気がつくと自宅の棚にテープがどっさり。
 これらをコラージュして音日記とでもいう風なものをつけてみた感じだ。
地下鉄「水天宮」→マダガスカル→モーリシャス→北京→アメ横→マラケッシュ→近所の公園・・・アレ?
五つより多い(笑)マ良いじゃないすか。
要するに最近の目まぐるしい馬車馬状況的日々を表した物なのであった。
ちなみにDIZZY DAYとは僕のウェブサイトのコーナーのタイトルでもあります。
ベーシック曲は「ニュースステーション」ニュース・フラッシュのテーマ。

5. Barchal Moter way
Voice: Yutaka Fukuoka (Yen Chang), Mai Sawaki

 作った本人がいうのも何だが自分としては少々風変わりな感触の曲だ。
 気分としては車かバイクで海辺の道を走っていると言う感じ・・だろうか、んでもって場所は・・・・私は黒海沿岸など(行ったことはないですが)を想像したりします、とすると乗っている車はトラバントか。
 「モーターウェイ」はこのアルバムを始め最近の僕のCDジャケットを担当していただいている伊藤氏の最近の作品タイトルでもありました。
この曲はNS2000とおなじくニュース、ステーションに使われている。

6. Field of Voices
Voice: Yutaka Fukuoka (Yen Chang), Takeru & Kanade & Miyako

 Voice コラージュ作品。使っている声素材は過去作った物も含めてほとんどが自分の声、かなり過剰につめこみ声のハレーションをおこした感じ。時々声を楽器のように使ってますねといわれる事もあるのだが’・・・まるっきりそうだ、とも言えない気が、・・・ここのところは微妙です。
 この曲は日立のTVCFミュージックに成っているのだが、映像の方はあのライオンズの松阪投手。それで「フィールド、オブ、ボイス」?・・・・ン〜(笑)
 CF音楽は時々作っているがこういう少々アバンギャルドな作品はかえってCMの方が発表の場が多かったりする。

7. Take One (YEN calling)
Music: Yutaka Fukuoka (Yen Chang), Natsuki Kido Lyrics: UR WORDS
Voice: Yutaka Fukuoka (Yen Chang), Guitar: Natsuki Kido
mix: Yoshio Gomi

'95年録音のYEN calling初期作品。そっかもう5年も経つんだ、オールフリーインプロで行う YEN callingはこのころから始まった。
 その後鬼怒君とはずっと一緒にプレイしていて今ではお互いのことはかなり分かりあえるように成っているが、このような初期の荒削りなプレイも良いです。

8. Seventh Heaven
2〜3年前、中国物にはまっていた時期に作ったヴォイスコラージュ作品 。ふるいトラディショナルソングの短い節々を組み替えメロディーを作っていった。
 しかしすばらしい声ですね、こういう声を聞くとおっかさんを思い出してしまう。

9. After the SEA CAVE (YEN calling)
Voice: Yutaka Fukuoka (Yen Chang), Guitar: Natsuki Kido

 歌の録音は昨年僕の故郷島根県浜田市の畳ヶ裏にある海の洞窟で行った。昔の地震で海中にあったものが隆起して歩けるように成り今は県立公園に成っている。子供の頃よく遊びに行った場所だ。
 マイクとDATを岡部君にセッティングしてもらい観光客のいない頃合いを見つけて・・これが苦労するんだ(笑)無伴奏雄叫び。
 僕は歌っている時はほとんど目を閉じているのだがこの時はフっと目を開けるとあたりは真っ暗、暗黒の世界・・時間外ということでちょうど照明が切れたのだが・・・変なところに来てしまったのかと思った(ここは霊的な場所でも有名なのだ)。まあこういうアクシデントも野外録音ならでは。
 その後スタジオで編集し他の音をコラージュし鬼怒君にギターを入れてもらった。
 洞窟シリーズはここの他日原鍾乳洞などでも録っていて何時か発表したい

10. YEN calling with Doutaku(銅鐸)
Voice: Yutaka Fukuoka (Yen Chang), Doutaku: Ma*-to, Keybords:BANANA, Video: shin-ya b.

 98年5月14日深夜に西新宿高層ビル群の谷間で行った「YEN calling」のライブパフォーマンス。 ひょんなことからNHK松江から銅鐸(レプリカ)をお借りすることができた。めったにお目にかかれるものではないので是非これを使って何かやってみたいと思い友人のパーカッショニストのマット、写真家のシンヤに急遽来てもらい3人で深夜の野外オタケビ録音大会となった。野外であるから当然色々な音が入る。この時は清掃車が近くに居てどうかなと思ったのだが良く聞いてみると銅鐸とkeyが合っているではないか、このときがチャンスとばかり演奏を始めたテイクがこれ。近くにビルのガードマンもいてやっている事も(一般の人からみると)相当風変わりなものであるから(笑)少々緊張したのだが演奏終了後いきなり「パチパチパチ!」、、、、偶然見ていたとなりのマンションの住人が若干一名拍手をしてくれたのは本当にうれしかった。
 その後自宅にBANANAに来てもらいkeybordをダビングし音として完成、さらに、シンヤが映像作品に仕上げ、さらに、映画祭などで上映され好評を得るという、めでたい作品なのである。

 銅鐸
1996年10月14日島根県加茂岩倉遺跡から過去最多数、39個もの銅鐸が発見された。この時お借りしたのはそのうちの第1号銅鐸を京都在住の美術鋳造家「小泉武寛」氏が複製した物。

11. Untitled Long Vacation(NS2000 / AQUAS)
Voice: Yutaka Fukuoka (Yen Chang), Guitar: Natsuki Kido

 何時もこの時期(5月頃)になると海が近いところ育ったせいか早く夏になれと思ってしまう。
 この4月、故郷の海辺に水族館「AQUAS」が出来、そこの音楽を担当したのだけれど進行がこのアルバムと同時期ということもあり頭の中で両者が時々交じってしまうということがよく起こり、、、オットット、、、ン?まてよ、なかなか良いではないか、、、、といことでこの曲になった。
元曲の「NS2000」はニュースステーション、はもちろんだがもう一方の曲は「AQUAS」のリーフ(南の海)の水槽で流れている。
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All songs composed by Yutaka Fukuoka (Yen Chang)
All Lyrics written by UR WORDS "I/O e" written by shin-ya b "Day lights of Famadihana" All Keyboards Sampler & Computer Program-ing by Yutaka Fukuoka

Produced by Yutaka Fukuoka

A & R Director: Akira Noguchi (TEICHIKU ENTERTAINMENT,INC.)

Promotion Staff: Yoshiaki Tanaka / Toshio Ohe (TEICHIKU ENTERTAINMENT,INC.)

Recorded by Yutaka Fukuoka at Yen Studio
Recorded & Mixed by Kiyoshi Okabe at Gold Rush Studio
Assistant Engineer: Yoshihiko Kouda
Recorded & Remixed Yoshio Gomi at DK sutudio (Take One (YEN calling))
Sampling & Recorded by Yutaka Fukuoka & Kiyoshi Okabe with Binaural Recording System Mastered by Tetsuya Yamamoto at Avex Studio
Art Direction & Designed by Keiji Ito & Yoco Akiyama (UFG INC.)

Supervisor: Masaaki Fujita (OFFICE TWO-ONE INC.)

Executive Producer: Takayuki Shouji (TEICHIKU ENTERTAINMENT,INC.)

Special Thanks to:
Yuji Azuma, Yuji Itakura, Takayoshi Ishida (NEWS STATION)
Shimako Satou, Kotaro Takahashi (TV Asahi)
Atsuo Takada (Yellow's)
Chikara Nakamichi(The Japan Foundation)
Kayoko & Masahiro Hgashi (let it be), Mr,Yamada(THIRTIETH)
Andrew Thomas,shin-ya b., Makoto Sugawara
Jun Sakata (NHK Matsue)
YANO YONE (YAMAHA)
Satoshi Yoshida (YEN calling on web)
Friends of Madagascar
Annick Randrianjafy, Alain RAJANOA (Radio KORAIL)、Roseline Randriamampianina、Nirina Rasolo
Friends of Hamada
Mr. Tetsuo Uzu, Shingo Matsumoto (AQUAS), Akira Matuo, Junji Harada & many.

〇フリー・ヴォーカリーゼーション・・或いはオタケビ(雄叫び)
今回というか僕のボーカルスタイルは歌詞は特別作らず思いのままに雄叫んでいて(笑)その言葉には具体的な意味合いは無いのだが、ただ音の感情と呼べるようなものがやはり在るには在ってそれを勝手に自分では「UR WORDS」と呼んでいる。
意識するとなかなか出てきてくれないもので、からっぽって言うか、ある種憑依的って言うかそういう時がやっぱ調子良い。
ライブ「YEN CALLING」ではさらに曲も決めずにまったくのフリー・インプロビゼーションでやることが多い。
かなり変わったスタイルだと思うのだが、他国へ行き彼の地のミュージシャンなどとこれでコミュニケーションをとると不思議にすぐ仲良くなれるので重宝している。