◆ 沖縄旅行記(1日目) ◆
朝はいつもと同じ7時起床。身支度を整えて、8時過ぎには家を出る。
空港が市内にないので、約1時間半のドライブののち、空港へは無事に到着。
沖縄旅行への第一歩だ。
空港内の駐車場に車を止め(1日700円也)、空港の中へ。チケットレス
サービスで航空券を購入したのははじめて(^^;)だったので、空港の係員の方に手取り足取り手続きを教えてもらう。出発時刻までは少し時間があったので、お互いの実家に電話したり、売店をのぞいてみたりして時間をつぶす。
手荷物のチェックを受け、待合室に入ると、間もなく搭乗案内が始まった。
飛行機に乗るのは2年前の新婚旅行以来だったので、なんだかワクワクする。
これから、約1時間半の空の旅である。
いつもそうなんだけど、飛行機が飛び立つ瞬間はなんだかドキドキする。ちゃんと飛び立つかなぁという不安感と、これからはじまる旅への期待感の入り混じった状態かもしれない。九州地方に横たわった梅雨前線を横切るため、結構揺れがひどかった(酔ってる子どももいたくらい…)にもかかわらず、主人は隣で熟睡(^^;)していた。
さて、そうこうしている間に九州本土を抜け、眼下に南の島々が見えてきた。
島の周りがコバルトブルーになっているのを見ると、さらにこの旅への期待感が増すようだった。そして、那覇空港へ無事着陸。
ターンテーブルで預けた荷物を受け取り、予約したレンタカー会社の旗を持った係員のところへ行くと、すぐにマイクロバスで案内してくれ、ニッポンレンタカーバンヤン空港前営業所に到着。店内は観光客で既にごった返しの状態。予約時刻よりも約30分遅れてやっと車を借りることができた。ところが、予約していたスモールクラスの車がないということで、いきなり3ナンバーの大きな車を見せられて、「こちらでよろしいですか?」って…。まぁ車がなければしょうがないので、とりあえずそれを借りることに…。これで、自由に沖縄を周ることができる(^^)。
車を借りた時、既に1時半を周っていたので、おなかもぺこぺこ。主人の案内で那覇市小禄(おろく)にある、札幌ラーメン熊ぼっこ店へ。何で沖縄に来て札幌ラーメンなのぉという感じもするけど、主人にとっては思い出の店。沖縄に住んでいた時の思いでが一気に蘇ってきたみたいで、「まだやってるよ〜」と目を輝かせていた。主人の注文は塩ラーメン。「この味やぁ〜」と何度も言いながら、満足げに食べていた。私が食べたしょうゆラーメンもなかなかおいしかった(^^)。食べた後は、店の看板などを写真に収め、名残惜しげに車に乗りこんだ。
次はいよいよ糸満方面へ。主人が住んでいた団地を見に行く。結構大きな団地なので、少し離れたところからでも見えるのだが…。主人の様子がおかしい。何でも団地は6棟あったはずなのに、3棟しか見えないって…。恐る恐る団地の入口へ近づいてみると…。なんと建て替え中らしく「関係者以外立ち入り禁止」の立て札が…。それでも、門は開いていたので、中に進入してみる。
幸い、主人が住んでいた部屋は、まだ残っているほうの3棟の中にあった。
とは言え、窓も外され廃材が山積みなって廃墟と化した団地を見るのは辛そうだった。とりあえず、団地や公園、通学に使っていたという団地の裏手の細い道などの写真を撮り、その場から主人のお姉さんへ電話。団地の様子を事細かに話していた。
気分を改めて次の場所に移動。と思ったが、どうも車が運転しにくいということでレンタカー会社へ電話を入れ、「やっぱり乗りにくいので、小さいのに変えてください」とお願いしてみる。と、あっさり、「いいですよ〜」って。
結局、一旦那覇市内にもどって、車を交換することになった。次ぎの車は希望どおりのスモールクラス。しかも、我が家の軽をそのまんま大きくして1000ccの排気量にしたような車だったので、なんの違和感もなく運転できたようだ。助手席に乗っているほうも安心である。
さて、気を取り直して再び糸満方面へ。私が行きたかった琉球ガラス村へ向かう。暑い中で琉球ガラスの実演を見学し、売店へ。色とりどりのガラス製品は見ているだけでもなんだか涼しくなるようだった。赤い色は出すのが難しいということで、同じ型のガラス製品でも他の色と赤い色では200円ぐらいの差があった。
ガラス村を出た時点で、もう夕方6時を回っていたため、平和祈念公園に行っても、資料館には入れなかった。沖縄特有の赤い瓦の資料館の建物の奥には蒼い海が広がっていて、思わず走っていってみた。すると右手にはたくさんの名前が彫られた墓石がずらーっと並んでいて、「こんなにきれいな海の近くで、
戦争によってこれだけ多くの人々が亡くなったのか」と思うと、なんだかやり
きれなくなって、その場に呆然と立ち尽くしたまま涙が出てきた。
那覇市内に戻りながら、シーサーのいる赤い屋根の家や、屋上のある白い家、シーサーのいるバス停を眺めると、同じ九州とは言えども、明らかに沖縄には独自の文化が根付いているんだなぁと、改めて感じさせられた。
夕飯はホテル近くの居酒屋で。沖縄料理に舌鼓を打ちながら、哀愁に満ちた1日目の終わりである。
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