photo diary
初老の殿方とツーショット。
若いツバメとのお遊びに飽きて、
萩のこぼれるお庭で次の道ならぬ
恋に溺れるとーかでございます…。
 
妄想。
 
短大の恩師、和田克司先生。
正岡子規の著名な研究者でもあられるので、
お顔出しても差し障りないかと。
ウチの近所で市の文化教養講座が
あり、9・10・11月は先生の「子規」。
懐かしさも相まって受講して、講座
の後にご挨拶とちょっとした質問を
したら、個人授業に(汗)。
 
もう現役リタイアされたと思い込んで
たのが、今も同学におられるそーで、
…あの頃、まだ40歳を過ぎたばかり
って、今の私より若かったのか??
2006年9月20日  「 再会@♪先生 先生 それは先生〜 」
この講座の前日、9月19日が子規の祥月命日で、
『糸瓜忌』と呼ばれとります。
これはもー、ウケ狙い大好き人間としては、糸瓜の
帯締めてくしかないでせう〜♪
肝心の糸瓜はなんとか出たけど、その上の金銀の
花と葉が出なかったのが残念(焦って汗だく)。
はい、狙い通り先生にはウケました。ひひひ。
洗いと染み抜きに出した本塩沢と合わせて、お上品
ぶってみました。
…ぶっただけです。ほんまもんのお上品になるのは、
生まれ変わっても無理っっっでせう。うくく。
理事長さんに中を案内していただく。
吹田にも“だんじり”が七基あって、
夏のお祭に曳かれる…んだけど、岸
和田みたいに勇壮ぢゃなくのんびり。
彫り物も凝ってるし、どっちかっつーと
祇園祭の鉾の小さい版みたい。
お庭の手入れも行き届いて、
紫式部も萩もきれい。
↑ 粒が大きくて色もしっかり
してるのって、あまり見かけ
ませんわ。
余談
この日の講義は、『仰臥漫録』という子規の私的な日記が中心。
右の絵は、寝たきりの子規が在宅で原稿を書いていた新聞社の社主、
陸(クガ)氏の娘さんのチマ・チョゴリ姿。
陸氏が夏に朝鮮へ行った折、皇帝から賜った品だそーな。
和田先生はこの娘さんの晩年に交流があり、チマ・チョゴリは大切に
保管されていたものの、上着の緑が退色していたとのこと。
「美しい紗のような織物で…」ということは絹なのか(皇帝から賜るくらい
の品だもんなぁ)、ある方に尋ねたらあちらも夏は蒸し暑いそーで、上等
な麻なのか、着物好きとしてはそっちに興味がいってしまった(笑)。
2006年9月24日  「 京都国際文化協会 エッセーコンテスト 」
この前、和田先生の助手として来ていた金 京美さんが、
『 2006 京都国際文化協会 エッセーコンテスト ≪日本
  語の部 ≫ 』(外国人の書いた日本語のエッセー)で入
賞し、京大でその発表と表彰式がありました。
 
早速、お祝いに駆けつけた…のもあるけど、ぶっちゃけ、
こんな日に甲府へ出張された先生の代役(爆)。
あの日、講座と邸内見学の後、まだまだ話し足りずに
近所の喫茶店で3人でお茶してた時、
「実は京美がエッセーコンテストで入賞してね」
「まぁ〜♪ それはおめでとうございます!!」
「それがその発表の日、僕は甲府へ出張で…」
「は。。。?? (先生、入賞すると思ってなかったんっすか)」
「ついては、申し訳ないんだけど、僕の代わりに見に行っ
 てやってくれませんか。こじんまりした集まりですから」
「……… ( ^ ^ ;;;;;」
「京大、行ったことありません!! どーやって行くのか知りません〜!!」
行ってるし…。
嬉しがって写真まで撮ってるし…。
ぷらぷら中を散策しちゃったし…。
サロンでまったりお茶まで飲んぢゃったし…。
やっぱ、すごいわね、京大。
       ↑
     ご縁のない人間の素朴な感想。
なんだかんだ言っても、同じ先生の下で学ぶ母校の後輩ですもんね。
頭はいいわ、性格はいいわ、顔はかわいいわ、こんな娘がほすぃ〜。
 
発表では時間の関係か前半の一部割愛してありましたが、宜しければ
ご一読を。日韓関係や平和について考えさせられました。
『 私の沖縄旅行 』 金 京美 さん
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/kicainc/ronbun/2007ron/kin.htm
ヘラヘラヘラヘラ
京大を後にして、別のご用で京都に来られてた方と、三条のイノダコーヒで待ち合わせ。
お久しぶりでございます。
う し でございます。
ゐゑ、私はちょこちょこお目にかかっておるんですが、
こちらにお出ましいただくのは、久々でございますな。
しかし…、隣に座っていながらカメラを向けるとズイッ
と迫り来るその迫力、ち〜っともお変わりなく…(汗)。
本塩沢に生紬の帯、お召し物の趣味も相変わらず
およろしいことでございます。
マジ、私はこの帯、うらやましゅーてならんのです(笑)。
 
ほんまは単衣の間に、「本塩沢オフ@二人でかい!!」を
やろーと話しておったのですが、私はその前に着たば
かりで…。来年までお待ちくだされ。ペコペコ
この後、土鍋カレーと土鍋オムライスの
お店に。アツアツ、二人とも猫舌・猫手で
往生しますが、おいしいです。
 
うしさん、イノダでチーズトースト、このオム
ライスも完食。
やはり牛には胃が四つもあるせいか…。
情けないおまけ
9月24日分のダイアリー中のうしさんの画像に関して、うしさんご本人から、
 「ヒネリが足りません!!!」
とお叱り…ご指摘…イチビリ…??…を頂戴いたしました。
…「鼻毛を足せ」だの「ゲシゲシ眉にしろ」だの、「次回はコラージュにせよ」だの…。
んなこと言われてもなぁ、ひとさまの顔をそーそーオモチャにはできんっちゅーもんですぞな。
しかし…、これを拒むと後が…後が…。ブルル
ということで、我が身の安全、もとい私の明るい未来のために、以下画像を公開いたしまする。
元画像
これでいいのに…。
うし 推定20歳
化粧は若干ケバめであるが、男に
全く興味を示さず、本能のおもむく
まま食欲に走るために小遣いが
不足し、毛染めもままならない。
洋服は「無印○品」の黒を好む。
うし その20年後
化粧のコンセプトは昔と変わらず。
「食欲旺盛なところが健康的だ」と
見そめられ、セレブの仲間入り。
金の使い道に困り、着物に走る。
今日も江戸小紋で歌舞伎座へ。
* この物語と登場人物はフィクションです。号泣。
2006年9月29日  「 仰臥漫録展@虚子記念文学館 」
シツコクて、すみませ〜んっ!!
もう 「子規シリーズ」とでも名づけますから、興味のない方は飛ばしちゃってください。
(10・11月も講座あるんで、まだまだ続きそー)
 
あの講座以来、先生とメールの往来が何度かあり、芦屋で開催中の子規の展示会も見どころを
丁寧に書いてくださって、「コレは行っとかんとマズイ」くらいの迫力。
場所もようわからんまま、「虚子記念文学館」の『仰臥漫録展』へ。
同館は虚子の孫、稲畑汀子さん (現・『ホトトギス』
主宰) のお宅に隣接したこじんまりとした記念館。
玄関前には、『ホトトギス』に関わった人々の句が
陶板に刻まれとります。
私が指差してるのは、子規。
いくたびも雪の深さを尋ねけり
その下が、虚子。
たとふれば独楽のはぢける如くなり
その下は、後に虚子と反目した河東碧梧桐。
赤い椿白い椿と落ちにけり
その右が、漱石。『我輩は猫である』は『ホトトギス』
に連載されたものであり、子規とは親友でした。
稲妻の砕けて青し海の上
いきなり下世話っつーか(笑)、“芦屋”とゆーだけで
由緒正しき貧乏人の娘はビビってしまい、「せめて
気張った格好でエセセレブを気取ろー」などと真剣
に考えたのでありますが…。
ふっと見た子規の写真。亡くなる2年前、32歳。
多分、青っぽい地(他の絵でも青が多かったもんで)
に細かい格子の木綿。
ん〜、そーだよな、子規を見に行くのに気取る必要、
なんにもねーよなぁ。
おまけにこの少し前、またまた有り難いことに、これ
にそっくりな保多織の着物をいただいてて、そりゃ〜
もー、コレっきゃないでせう♪ブハブハ
 
* 館内は撮影禁止ですが、作品は撮ってないのでお目こぼしを〜。
『仰臥漫録展』も素晴らしかったど、画像ないと
説明もできないから割愛(笑)。
一つだけ書くと、ガラス越しでも本物の某日の
ページと、ほとんどのページのコピーは自由に
閲覧できたのは感動。
虚子はもちろん、俳句に関する資料や本も充実
してるし、俳句好きさんにはオススメです。
 
庭の白い彼岸花と、黄色いのは鍾馗水仙。
5時の閉館まで堪能して、帰りの通り道の梅田へ。
ど〜せ息子は金曜は遊び呆けて、メシもどっかで
食べてくるに決まってるし、ほったらかしてオヤヂ
と二人で外で晩ご飯(…それはそれでツライ…)。
ココナツカレーかフォーが食べたくて、このお店に
したんだけど…。
お味の感想を述べるのはやめといた方が…(爆)。
これで自分自身の「子規」@9月編は終わり。
…なんだけど〜っ、先生の“代役”で行った京美さんの発表会の写真を先生や、できれば
彼女の母国のご家族や友人にも見てもらえたら…と、ウェブで公開することにしたものの、
枚数が多くて作業に時間がかかり、こちらのアップまで手が回らず、掲示板に 「更新します」
と書いたのに、全くできなくて申し訳なかったです。
ただ、この再会がきっかけとなり、体調も気持も上昇。これから頑張りますー!!
                                                             …と、いっている間に、もう次の講座だ…。
2006年9月30日  「 単衣の終わりに 」
宮津の友人とおしゃべりしに、梅田へ。
「香港スイーツのお店を見つけました」ってなことで、
まずは直行。メニュー豊富〜♪
多いとかえって、「どれにすればいいのぢゃー!!」に
なってしまい、なんか無難にマンゴーなんとか。
ここはおいしかったっす (前日、食べたモノのマズさ
を根に持っているのか…)。
 
一旦は終えたつもりの子規、それが彼女は本格的に
俳句をやる人で、また大盛り上がり。
盛り上がりすぎて、また彼女の写真撮るの忘れた(泣)。
 
単衣も最後の日、もーちょっと秋らしいのがなかった
のか、なんでコレ着てったんでせう(悩)。6月向きね。
着物も俳句も、季節を大切にするところは同じ。
それがとっても難しいことでもあり、とっても楽しいこと
でもあり…。
十月上旬のダイアリーはこちら→
( 準備中 )
会場となったのは、通称「浜屋敷」@江戸
時代から続いたお庄屋さんのお宅を市が
買い上げ、手を入れられた文化センター。
間取りやおくどさんはそのままだけど、見
せるのが目的でもあるために、きれいに
なりすぎてるのがもったいない感じ。
 
この日は助手として研究生で韓国からの
留学生、金京美(キム キョンミ)さんも一緒。
「京美は畳は初めてだったね。縁を踏んじゃ
 いないんだよ」とおっしゃったのがほほえま
しかった…けど、先生っ、彼女は5年も日本
にいながら畳が初めてって、もっと日本文化
に触れさせてあげなきゃーっ!!
それにひきかえ、コイツは…→
「食う・寝る・遊ぶ」、一応、仕事。
ハハは恥ずかしいぞゑっっっ。
オマエはボカシで十分ぢゃわっ!!
ずいぶん後になってしまいましたが、金 京美さんからお顔を公表してもいいとの了解を
得ましたので、ボカシをはずさせていただきました。
併せて、ほんとはここでは公開したくなかったけど、諸事情あって(ううううう)、発表会の模様もアップ
いたしました。
http://www.lares.dti.ne.jp/~yuko-f/kyonmisan-essaycontest-1