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演目の詳しい解説
『生写朝顔話』

   
どんな話か?

1.   大内舘の段   7.   弓之助屋舗   13. 嶋田宿笑ひ薬の段
2.   多々羅浜の段   8.   小瀬川の段   14. 宿屋の段
3. 宇治川蛍狩の段   9.   摩耶が嶽の段   15. 大井川の段
4.   真葛が原茶店の段   10.   大磯揚屋の段   16.   帰り咲吾妻の路草
5.   岡崎隠れ家の段   11.   薬売りの段        
6. 明石浦船別れの段   12. 浜松小屋の段        
 印は 9月東京公演で上演される段です。  1と2は大序です。
 
細かく分けると上記のように全16段になりますが、元々は時代物で全5段です。  
背景にはお家騒動がありますが、それを知らなくても十分に楽しむことができます。
上記のように全段通しで上演されたのは今から20年前、昭和53年の東京公演でした。
今回は「浜松小屋の段」が東京では20年ぶりの上演となります。



どういう過程でこの芝居はできたか


 
司馬芝叟(しばしそう)の長咄(ながばなし)『蕣』(あさがお)というのが最初にありました。現在で言えば長編小説だそうです。  
それを元にして奈河春助(ながわはるすけ)という人が『けいせい筑紫のつまごと』という脚本を書いて歌舞伎で上演しました。
その後、山田案山子(近松徳三)という人が竹本重太夫のために浄瑠璃にしました。が、未完成のうちに亡くなってしまいました。近松徳三という人は「伊勢音頭恋寝刃」の作者でもあります。
その遺稿を翠松園(すいしょうえん)の主人と名乗る人が増補して完成。翠松園主人というのは京都の人で「翠松園種春」という人らしい・・・。
原題は『生写朝顔日記』でしたが、6文字なので奇数にするため、今の題になったようです。
初演は天保3年(1832年)稲荷座。
   
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