既設の整列巻取機の改良工事例
・目的
現状使用しているスプールより小さいスプールにφ0.8〜φ1.2のワイヤーを整列巻出来る様にします。
又、現状のワイヤーも引き続き整列巻き出来、φ1.6ワイヤーが高速巻取時にトラバースが遅れる問題を改良します。
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巻取回転数 MAX:1000rpm
巻取張力 2〜5kgf
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・改造内容
- フランジのスプールセンターをスプールサイズに合わせ、現状スプールにアダプターとして取付出来るようにする。
- 小スプールに対する、ワイヤー進入時の偏位検出器への接触を防ぐため、小スプール用の偏位検出器を製作する。
- タッチパネルを操作箱(運転、停止PB等が付いています)に追加し、オペレータがデータ設定、運転状況の画面表示にて
作業をし易くする。
- トラバースピッチ、トラバース折返し点の設定をタッチパネルでデジタル値設定出来る様にし、作業面で運転状況を見ながら
変更出来るようにする。
- 運転状況をタッチパネル画面に表示し、オペレータに運転状態を解り易くします。
- トラバースのプーリー比を変え、φ1.6のワイヤーが巻取り高速時に遅れが無いよう、巻取軸1000rpm時の1回転に対し
トラバース移動ピッチ1.66→2.4mmへと変更し、トラバース移動に余裕をもたす。
- シーケンサを旧タイプから最新機種に交換し、AD、DA変換器を使用し、トラバースの移動速度をプログラムで演算して制御します。
- 巻取軸回転検出用パルスエンコーダを取付け、シーケンサで回転数をカウントし、巻取現在値等、プログラムで演算、タッチパネルにデータ表示する。
- トラバースの基準点を近接センサ(スプールの中心ラインに合わす)にし、移動ごとにトラバース位置のリセットを行いデジタル値の誤差を無くします。
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タッチパネル画面一覧
クリックすると画面一覧へ移動します。
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改造工事に伴う、部品取付、機械改良、変更、操作盤、制御盤内工事、機器間配線等現場にて行い、テスト運転をし、責任者の方の
OKを頂いて工事完了となります。 上記は一例ですのであくまで参考としてご覧ください。
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