SPQR サンプル戦闘レビュー

GMTというアメリカのボードウォーゲーム会社が作成した古代戦のシリーズ、Great Battles of Historyの第二弾、SPQRのレビューです。

このシナリオは、SPQRプレイヤーガイドに出ていた設定をそのままもらって、新たにサイコロを振ってプレイしたものです。ハンドブックではアントニウスが立ち上がりで全力で前進した後でモーメンタムを使い、そこをトランプされて側面ががら空きとなり、おまけにフラミニウスはそのトランプへのカウンタートランプに失敗して手を打てなくなり、ローマ軍はずたずたに切り刻まれるという展開でした。

ローマ軍

下段左から、指揮範囲、イニシアチブ、ラインコマンド数、カリスマ
総指揮官 執政官フラミニウス
歩兵将官 アントニウス(平凡な軍団将校団の代表)
騎兵将官 ファルコ
騎兵将官 ドルスス(ラテン語読みは不明)

上段が軍団歩兵のコホルトで、一番右はコホルトのエリート部隊。
下段は左から重装歩兵のトリアーリ、騎兵、軽装歩兵のヴェリテス。
ユニットの読み方
上段が名称(第III軍団の同盟軍(AS)と識別子(a..i)、2段目の赤丸のJが投げ槍装備を表す(弓ならA、投石ならS)、3段目の赤い四角はサイズ、4段目は左から、兵員の質(TQ)、移動力。3段目のLGは軍団歩兵(重装歩兵だが武装や訓練やドクトリンで重装歩兵よりを上まわる)、HIは重装歩兵、RCはローマ騎兵(重騎兵に迫る装備だが質が悪く優越判定では重騎兵に負ける)、LIは軽装歩兵の意味。
サイズの合計では、歩兵4200名、騎兵900騎となる。
ASはローマ連合加盟都市が派遣した同盟軍団を表し、IIIだけの部隊とペアを組んで第III軍団を構成する。

(厳密には軽装歩兵やスカーミッシャーの規模は1ポイント100人ではないとルールに記載されているが、では何人なのかと明記されていない。ゆえに、ここでは1ポイント100人で計算してある。)

カルタゴ軍

下段左から、指揮範囲、イニシアチブ、ラインコマンド数、カリスマ
総指揮官 ハンニバル・バルカ(言わずと知れたカルタゴ最強の武将)
カルタゴ騎兵指揮官 マゴ(塩野七生女史の本ではマゴーネ、ハンニバルの末弟)
ヌミディア騎兵指揮官 テュケウス(読みに自信なし。一応テュケという神はいる)

上段左から、アフリカのファランクス、アフリカ森林象(絶滅種)、イベリアの軽装歩兵
下段左から、バレアレスの投石兵、ケルトの槍騎兵、ヌミディアの軽騎兵
読み方はローマと同じで、PHがファランクス、ELが象、SKがスカーミッシャー、LNが槍騎兵、LCが軽騎兵を表す。
サイズの合計では、象10頭、歩兵4200名、騎兵 1600騎となる。
マケドニアの諸兵科連合部隊の血を引く小規模部隊。全てが傭兵で構成される。実際のハンニバルはこれの数万人規模の部隊を率いてローマを苦しめた。基本的な使い方は、ファランクスをアンカーにして敵を固定している間に、左右からの騎兵突撃で包囲せん滅するというもの。

ローマ軍布陣

第一線 軽装歩兵ヴェリテス 2個(600)
第二線 コホルト 6個(1800)
第三線 コホルト 4個(1200)
第四線 トリアーリ 2個(400)
右翼 ドルスス指揮下 騎兵 2個(600)
左翼 ファルコ指揮下 騎兵 1個(300)

ローマ軍は独特のマニプルス戦術を展開した関係で、唯一戦闘ユニット同士のスタックが許されています。このスタックしてできた隙間のあるラインは、敵の接近や指揮官のラインコマンドをトリガーに展開することができます。

展開するとこんな感じになります。この例では右に展開していますが、左に展開することも可能です。

カルタゴ軍布陣

第一線 バレアレスの投石兵 2個(200) 象2個(10)
第二線 中央 アフリカ傭兵 ファランクス 2個(2000)、イベリア傭兵 軽装歩兵4個(1000)
右翼 テュケウス指揮下 ヌミディア軽騎兵 2個(800)
左翼 マゴ指揮下 ケルト槍騎兵 2個(800)

ドロップシャドーはローマの指揮官が背景に溶け込んでしまうために入れました。カルタゴの中央2ユニットは操作に失敗してシャドーを入れられませんでした(背景とくっついた(w))。ドロップシャドーなどは入れないに越したことはないでしょう。つーことで、以下では入れてません。
WarGame雑誌のCommand日本語版は図版に狂ったように入れています。図の中の矢印に入れるだけでなく、ページの中でその図自身にもシャドーを入れてレイアウトを壊してます。シャドーを入れると図が一回り大きくなるため、本文に図のシャドーがかかっちゃうんですねー。プロとは思えないすげー仕事です(w

プレイ開始

初期配備状態(ローマ軍最後尾のトリアーリの戦列は、データを縮小するために省略した)
上の例とコホルトExの位置が異なるが、こちらが正しい。

エリート指揮官活性化(象部隊の突撃)

カルタゴ軍のハンニバルが先手をとる。象を抱え込んでおくとランページ(MtGの経験者は知ってるよね)で味方を踏みにじりかねない。象は強力だが非常に傷つきやすく、簡単にランページするため象を本体から分離して突撃させることにする。

象と投石兵が突撃する。象は前衛のヴェリテスに肉薄する。象の移動力のほうが早いため(7 vs 6)ヴェリテスは"命令された退却"を実施できない。ヴェリテスは投げ槍で応戦して両方命中。象のヒットはそれぞれ2となる(飛び道具の攻撃は命中すると1ヒットだが、象に対しては2ヒットとなる)。投石兵は象の斜め後ろで止まって投石を開始するも命中なし(距離2での投石の命中期待値は 0-1だが移動したため賽の目に+1するため 0で命中)。象に乗っている槍兵の攻撃も命中なし。

白兵戦の解決である。象の突進をまともに食らったヴェリテスではあるが、軽装歩兵に対しては象は優越を取れないため(盾しか持っていないため動きが機敏)、2ヒットを被っただけで持ちこたえる。左の象はヒット合計が6となりランページする。いきなり右の象の横っ腹に突っ込み、味方の方に走った後、味方の投石兵の横っ腹に突っ込んだ時点で除去される。右の象は左の象から突っ込まれてヒットが6となりこれまた潰走する。こちらは運良く何も損害を与えることもなく、除去される。(象が除去されるのは上に乗っている象使いが頭に楔を打ち込んで処分するため。暴れ回っているため止どめをさすのに時間がかかっている)

象の移動とランページの軌跡

ローマ軍の手番(最低レベル指揮官3人の活性化)

歩兵指揮官のアントニウスが活性化して、ラインコマンドを発行。象のいなくなった戦場を前進する。機敏な投石兵はこの突撃を"命令された後退"でかわし、出撃地点まで下がる(スカーミッシャー(SK)は2ヘクス以内に敵が進入した時点で、2ヘクスの後退をヒット無しで行える)。カルタゴ軍の前面でラインを展開するローマ兵。ここでアントニウスは終了。左右が空いた状態でトランプの可能性のあるモーメンタムは危険過ぎる。左右の騎兵指揮官も順次活性化して歩兵の戦列の側面をカバーする位置まで前進する。

ローマ軍右翼(向かって左側)の騎兵の密度が非常に危険を感じさせる。ライン展開は、移動力2を消費するかのような記述がルールにあり、自動展開は敵の進入をもって行われるという記述もある。ここで行った展開はオリジナルのレビュー記事(英文)にあった行動をそのままもらったわけだが、どうも不安である。もしもレビュー記事が間違っていれば(間違っているところは散見される)、この進出距離は5ヘクスから3ヘクスへ下げなければならない。

展開を終えるローマ軍

カルタゴ騎兵左翼の指揮官マゴの手番

ケルトの槍騎兵(LN)2個を真っ直ぐローマ騎兵(RC)に突っ込ませる(槍騎兵 vs ローマ騎兵では優越なし)。2個で1個を集中攻撃するが、優越がないために決定打に欠ける。戦闘終了時点でローマ騎兵に4、槍騎兵1に2、槍騎兵2に1のヒットが入る。

追い打ちが必要と判断してモーメンタムを行い成功する。ローマ軍でトランプ可能なのはフラミニウスだけ。失敗した時のリスク(手番が無くなり、テュケウスのモーメンタムへのトランプの圧力がなくなる)を考えると静観するしかない。再度の攻撃で双方に2ヒットが入り、ローマ騎兵のヒットが6に達して潰走する。追撃は左の槍騎兵1が行うが、追撃チェックはBreak Offとなった。槍騎兵1は潰走で空いたヘクスへ前進する

ヌミディア騎兵指揮官テュケウスの手番

右翼のテュケウスがヌミディア軽騎兵(LC)でローマ軍左翼の騎兵に突撃する。ローマ軍の騎兵は1個なので数で勝負だ。真正面からぶつかり合う軽騎兵 vs ローマ騎兵は優越なし。事前TQチェックも戦闘結果も賽の目が小さく、双方に2ヒットしか入らない。しかも、テュケウスのモーメンタムの試みでは賽の目が大きく失敗する。

カルタゴ騎兵の攻撃結果

ローマ軍総指揮官フラミニウスの手番

ローマ軍右翼は早くも崩壊の危機である。右翼に3コホルトを送る。先手を取って穴を埋めるにはイニシアチブの低い方が有利と判断して、自らは残る1コホルトを率いて左翼へ回り、最前線のアントニウスに右翼の指揮をとる命令を出す。残った1命令で手近なヴェリテスの回復を行う(指揮官はイニシアチブと同じだけの命令を出せる。回復は命令による混乱の収拾を表す)。アントニウスは後方へ下がり手近なコホルトとスタックする。

カルタゴ軍総指揮官ハンニバルの手番

ローマ軍のラインは目の前まで進出して来ているが、左翼の騎兵が突破できそうな情勢である。個別コマンドで対応する。残るローマ騎兵を軽装歩兵2個で攻撃させ、軽装歩兵の後方に投石兵を送る。ファランクスにはローマの歩兵ラインを左側から攻撃するように前進させる。ファランクスの攻撃を助けるために軽装歩兵1個にファランクスの右から攻撃を実施させる。騎兵側面を守るために残る軽装歩兵を前進させて移動は終了する。

ローマ軍コホルトは投げ槍装備のため、反応射撃が発生する。コホルトを攻撃するファランクス2個と軽装歩兵がそれぞれ1ヒットを受ける。また、軽装歩兵も投げ槍装備のため攻撃が行える。軽装歩兵の1つが成功してローマ騎兵に1ヒット入る。

軽装歩兵による正面からのローマ騎兵への攻撃は、騎兵の士気が大きく崩れ勝利する。
左のファランクスは一番左端のコホルトに攻撃を集中する。激戦は比較的ファランクスに有利だったが決着せず。
右のファランクスはコホルト2個を攻撃する。ショック戦闘はこれまたファランクスに有利に進むが決着せず。
真正面からコホルト2個に攻撃をかけた軽装歩兵は悲惨だった。攻撃側の軽装歩兵は一瞬で潰走する。(軽装歩兵 vs 軍団歩兵だと、防御側が優越をとる。防御側が優越をとると攻撃側の損害は3倍になる)。

ハンニバルの攻撃終了時点

左翼から突破のチャンスである。ハンニバルはモーメンタムを試みて成功する。フリーになった左翼の軽装歩兵にそれぞれ手近なコホルトの側面を突かせる。軽装歩兵はこのターン2度目の移動のため、自動的に1ヒットが入る。軽装歩兵1は前方のコホルトの側面へ、軽装歩兵2は歩兵ラインの最右翼(向かって左端)の側面へ突入する。投げ槍攻撃は2番が成功して1ヒットを与える。Missile Lowで飛び道具攻撃を行った1番は、自動的にMissile Noとなる。

軽装歩兵1番はコホルトと潰走するローマ騎兵を攻撃する。ローマ騎兵はTQチェックに失敗して(潰走中のユニットのTQは1に低下する)除去される。側面攻撃のため攻撃側の優越のため、コホルトは6ヒットを食らって潰走し、軽装歩兵は2ヒット加算して合計4ヒットになる。敵がいたへクスへと進み、残るコホルトを拘束することに成功した。
軽装歩兵2番の側面攻撃も大成功となり、コホルトは合計10ヒットで潰走し、軽装歩兵も2ヒット加えて合計4ヒットとなる。敵がいたへクスへと進む。

ここで潰走移動と再装備フェイズとなる。潰走したユニットはマップの端を目指して全速で移動するが、ローマ軍の潰走ユニットは3個ともマップの端に到達できない。ここまでの損失は、ローマ軍1個、カルタゴ軍3個(うち2個は象)である。

第二ターン

アントニウスの反撃

ローマ歩兵右翼のアントニウスが先手を取って戦線の穴を埋めにかかる。ローマ軍右翼は壊滅寸前であり、側面を取られているコホルトは移動できない。直属のコホルトに軽装歩兵1の側面を攻撃させる。残るヴェリテスをかき集めて、前面の歩兵ラインを脅かしている軽装歩兵2を攻撃させる。

無傷の方のヴェリテスは大きく移動して軽装歩兵2の側面に迫り、投げ槍で攻撃して命中させる。残るヴェリテスは軽装歩兵2の正面から接近する。軽装歩兵2の反応射撃は失敗するが、ヴェリテスの投げ槍攻撃は命中する。これで軽装歩兵2はヒットがTQ値に達して潰走するが、潰走途中でファランクスに突っ込んで、双方とも1ヒットを追加する。

アントニウスと一緒にいたコホルトは軽装歩兵1の側面に突入する。投げ槍攻撃は失敗して白兵戦に突入する。戦闘は低調だったが、側面を突かれた軽装歩兵1はあっさり潰走する。コホルトのヒットは3となる。

ローマ軍左翼のファルコは損害を押さえるためにパスする。

カルタゴ軍左翼騎兵

マゴが活性化して、槍騎兵2個でローマ軍最右翼のコホルトを側面と正面から攻撃させる。自らは潰走した軽装歩兵1の隣まで移動して、モーメンタム時も指揮範囲内に両騎兵を指揮できるようにする。さらに、自分の位置まで投石兵を呼び寄せる。ローマ軍コホルトは正面から接近する槍騎兵2に反応射撃を行い1ヒットを与える。

攻撃は順調に進み、コホルトを潰走させるが側面攻撃を行った槍騎兵1もヒットを増やして危険な状態になる。

ここで戦果を拡大するべくモーメンタムを試みるが、あっさり失敗する。

カルタゴ軍右翼騎兵

テュケウスの攻撃は単調なまま正面からの殴り合いである。装備の差から軽騎兵での正面攻撃は戦果が上がらない。双方2ヒットを受けて終了。

さらにモーメンタムの試みも失敗する。テュケウスは呪われているようだ。

カルタゴ騎兵による側面攻撃とテュケウスの正面攻撃

フラミニウスの攻撃手番

フラミニウスの攻撃
右翼のヴェリテスはぎりぎり指揮範囲なので、最右翼のヴェリテスに槍騎兵の迎撃を命ずる。ヴェリテスは2度目の移動のため1ヒットを受ける。歩兵ラインの左翼のフリーのコホルト2個と直属の1個に攻撃を命じる。それぞれファランクスを側面攻撃する位置へ、軽装歩兵を正面攻撃する位置へ、軽騎兵1を側面攻撃する位置へ移動する。軽装歩兵の反応射撃は失敗して、Missile Lowになる。

依然として投げ槍を装備しているコホルトは2個ある。最左翼のコホルトの投げ槍攻撃は成功して、軽装歩兵に1ヒットを与える。後方から来たコホルトの投げ槍攻撃も成功して、軽騎兵1に1ヒットを与える。ヴェリテスの投げ槍攻撃も成功して、槍騎兵1は潰走する。潰走時に正面のコホルトを避けるために、味方の槍騎兵2に突入し、双方に1ヒットを追加する。

ファランクスを関係コホルト3個で攻撃する。攻撃は低調だったが側面攻撃のためファランクスを潰走させることに成功した。参加コホルトのヒット数は依然として少なく、まだ行けそうである。
軽装歩兵への攻撃も、低調だが正面からでも優越が取れるコホルトがわずかに押している形となる。
軽騎兵1への側面攻撃は、位置でも装備でも圧倒的に攻撃側が有利で、軽騎兵1を粉砕する。軽騎兵は潰走し、自らは2ヒット被りつつ空いたヘクスへ突入して残る騎兵の側面を突ける状態となる。

フラミニウスの攻撃の終了時点
(カルタゴ軍の右翼には、もう投石兵を除くと自由になるユニットがない)

戦果を拡大するためにフラミニウスがモーメンタムを試みて成功する。ハンニバルはこれをトランプするが(成功率70%)、賽の目8を出して失敗する。この時点でカルタゴ軍プレイヤーのヒットが限界を越えて潰走する(w


両軍の間が狭く、マップの左右も機動の余地がない変則的な学習シナリオであるが、こんな感じで古代の戦闘が再現できる。ゲーム用語を隠して軽快な文章でまとめれば、仮想戦記の一丁上がりとなりそうですな。
このゲームでは側面や背面をとると攻撃側に位置の優越が生まれる。正面からの戦いの場合も、装備や訓練に圧倒的な開きがある場合にのみ優越が生まれる。攻撃側が優越を獲得すると、守備側のヒットが倍加し、防御側が優越を獲得すると、攻撃側のヒットが三倍化する。防御側が優越するような攻撃は普通行わないが、このリプレイのようにファランクスの攻撃を助けるための助攻などに、まれに使う。だが、まさか一瞬で蹴散らされるとは思わなかった(^_^;)。二度と正面から軽装歩兵を突っ込ませたりしないだろう。側面に機動の余地がある場合、カルタゴ軍右翼の騎兵突撃は側面から入り、ほぼ間違いなくローマ騎兵を潰走させるだろう。ヌミディアの軽装騎兵の移動力9は、ゲーム中で最高の値である。空いた右側からも軽装歩兵が側面攻撃をかければ、ファランクスにくぎ付けされたローマ軍は順繰りに撃破されたかもしれない。

それにしても、フラミニウスのヴェリテスを使った反撃の結果はすばらしかった。普通のスカーミッシャーなら白兵戦闘に堪えられないのだが、彼らは軽装歩兵兼スカーミッシャーとして活躍できる。サイコロ運にも恵まれて、使い切りやすい投げ槍を最後まで切らさなかったのも良かった。一応2つの目のヴェリテスを使った槍騎兵2への攻撃を行ったところ、これも潰走させることができた。自らはヒットが5になったので、これ以上の攻撃の継続は無理のようだが。

それに比べるとカルタゴ軍右翼の軽騎兵の戦いは不甲斐なかった。テュケウスのモーメンタムはことごとく失敗するし。また、軽装歩兵の投げ槍攻撃のほとんどが失敗したのが痛い。

このゲームは側面を晒した方が負けますな。いかに自軍の側面を守りながら敵の側面を突くか。晒した側面をリカバリーするか。ここにArt of Warの真髄があるといった感じ。


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