Vol.III: U.S. Navy Plan Oragne, 1998

大戦間 架空戦 1930年の日本からフィリピンにかけての太平洋
アメリカ海軍の対日戦争計画です。1922年の軍縮条約は締結されず、日本の軍部が暴走して(クーデターを起こして)フィリピンのアメリカ軍に襲いかかったという強引な設定です。序盤は日本軍優勢ですが、アメリカ軍の反撃準備が整うと、日本海軍は来寇したアメリカ太平洋艦隊に木っ端微塵にされるというお約束の展開です。
戦闘シナリオ3個、作戦シナリオ4個に大型艦70隻、小型艦56隻(隊)、航空機41個、輸送船団19個、飛行船3個、マーカー11個、潜水艦マーカー10個が用意されています。飛行船は空中空母です。

日本海軍には八八艦隊計画艦の一部が含まれています。
戦艦は加賀、土佐、紀伊、尾張の4隻、巡洋戦艦は愛宕、高雄の2隻で計6隻です。全艦ともに主砲火力は13あり、40cm砲10門を搭載しています。
空母は巡洋戦艦改造の正規空母の赤城、天城の他に鳳翔が登場します。
巡洋艦は海軍軍縮条約がなかったためか全て巡洋艦(0-2-0)の分類になっています。ただ、古鷹と加古が倍の火力の0-4-0で重巡の片鱗を見せています(古鷹級は重装備の偵察巡洋艦として設計されました)。

海軍軍縮条約がなかったので重巡(CA)、軽巡(CL)の区別はなく巡洋艦(CL)です。

アメリカ海軍にはダニエルプランの戦艦群が登場しています。
扶桑&伊勢型相当(10-4-0)が4隻、長門型相当(11-3-0)が4隻、40cm砲12門搭載艦(15-5-0でおそらく3連装4基)が3隻(サウスダコタ、インディアナ、モンタナ)、7-3-0の旧式戦艦2隻、9-4-0の旧式戦艦2隻で15隻の戦艦群です。全て防御に重点を置いているため、速力は1です。
超甲巡とおぼしき11-5-0で速力2の艦が2隻(ユナイテッドステーツ、コンステレーション)があります。
空母はラングレーの他、巡洋戦艦改造型と思われるレキシントン、サラトガが登場します。
軽巡はオマハ級の(0-4-0)が7隻と、装甲巡洋艦が5隻登場します。

日米とも軍縮条約が無かったにもかかわらず主力の巡洋戦艦を改造した空母が出てくるなど、かなり無茶苦茶になっています。

作戦シナリオの3番が日本軍のフィリピン攻略作戦です。
アメリカ海軍アジア艦隊
CaviteにCA02 Rochester, CA06 Frederick, CL07 Raleigh, CL09 Richmond, GB19 Sacramento, GB21 Asheville, Wickes級DD×12, Chemson級DD×6, 高速輸送船×2, 低速輸送船×2
旧式装甲巡洋艦が2隻と軽巡が2隻で、あとは旧式砲艦2隻と駆逐艦が18隻しかいません。
日本の侵攻艦隊
YahokuにCV04 赤城, CV05 天城, CVS01 能代, BC 金剛、比叡、榛名、霧島、愛宕、高雄, CL 球磨、木曾、長良、五十鈴、由良、鬼怒、樅級DD×22, 吹雪級DD×18, W-1級掃海艇×5, 高速輸送船×9, 低速輸送船×18
正規空母2隻、巡洋戦艦6隻、巡洋艦6隻、駆逐艦40隻が主戦力ですが、本当の主力は高低速合わせて27隻の輸送船です。損害を1隻に押さえて9ヶ所に上陸する必要があります。
日本軍は異なる9ヶ所のフィリピンの沿岸に上陸を行えば勝利します。アメリカ軍は2隻以上の輸送船を撃沈すれば勝利します。

シリーズタイトルへ戻る