Vol.IV: The Russo Japanese Naval War, 1999 (新版 2013)

前ド級時代 日露戦争 日本近海
日露戦争の海戦です。日本連合艦隊、ロシア極東艦隊、ロシアバルチック艦隊が登場します。
戦闘シナリオ7個、作戦シナリオ11個に大型艦70隻、小型艦100隻(隊)、商船23個、マーカー17個が用意されています

シリーズ初の前ド級戦艦の海戦のため、ルールが一部変更されています。
1ターンが5シーケンスから4シーケンスになっていますが、速力が2+の艦が存在しないためです。1ターンの長さは変わらないため1インパルス(移動と砲撃の組み合わせ)が実時間の60分に相当します。

ターンシーケンス

  1. イニシアチブ決定
  2. イニシアチブ側 速力2の艦を全て動かす
  3. 両者とも砲撃戦
  4. 両者とも雷撃戦
  5. 非イニシアチブ側 速力2の艦を全て動かす
  6. イニシアチブ側 速力2と1+の艦を全て動かす
  7. 両陣営とも砲撃戦
  8. 両陣営とも雷撃戦
  9. 非イニシアチブ側 速力2と1+の艦を全て動かす
  10. イニシアチブ側 速力2と1+と1の艦を全て動かす
  11. 両陣営とも砲撃戦
  12. 両陣営とも雷撃戦
  13. 非イニシアチブ側 速力2と1+と1の艦を全て動かす
  14. イニシアチブ側 全艦艇を動かす
  15. 両陣営とも砲撃戦
  16. 両陣営とも雷撃戦
  17. 非イニシアチブ側 全艦艇を動かす(1sが動ける)
  18. イニシアチブ側 全艦艇を動かす(1sが動ける)
  19. 両陣営とも砲撃戦
  20. 両陣営とも雷撃線
射程
主砲の射程は2ヘクスまで(曲射を除く)。副砲の射程は1ヘクスまで。小口径砲の射程は同一ヘクスだけ。
雷撃戦の修正
同一ヘクスにいる目標なら+0
1ヘクス先の目標なら-1
低喫水船
カウンターに半白/半赤の円のある低喫水の主力艦は座礁チェックにペナルティが無い。
低喫水の小型艦は座礁しない。
特殊ダメージ
小口径火力がハイライトされている少数の船がある。この砲の命中はクリティカルヒットを起こし得る。
中立港
イギリス、ドイツ、中国の港は中立である。どちらの陣営も中立港に入港して給炭することができる。それらの港では戦闘(および揚陸)できない。いずれの船も1日(6ターン)以上港にとどまることはできない; プレイから拘留されるが、損失として勝利ポイントは与えない。
朝鮮の港もまた中立である。両陣営とも朝鮮の港に入港して給炭することができる。朝鮮の港では戦闘は発生し得るし、拘留もされない。
いくつかのシナリオではエリオット諸島(G15)も小規模港として使用される。
上陸侵攻
シナリオが港で揚陸することを求めていれば、
副砲の貫通
副砲が重装甲で守られた箇所に命中した場合、貫通する機会がある。さいころを1つ振ってダメージを与えたか否かをチェックする。
副砲が距離0で重装甲部に命中した場合、3-6で貫通してダメージを与える
副砲が距離1で重装甲部に命中した場合、5-6で貫通してダメージを与える
小口径砲が距離0で軽装甲部に命中した場合、5-6で貫通してダメージを与える
燃料制限
ロシア軍プレイヤーは旅順とウラジオストクから無限に石炭を引き出せる。他のロシア支配下の港は毎ターン5燃料ボックスを補充でき、中立港は毎ターン3燃料ボックスを補充できる。
日本軍プレイヤーは日本国内の港から無限に石炭を引き出せる。他の日本支配下の港は毎ターン5燃料ボックスを補充でき、中立港は毎ターン3燃料ボックスを補充できる。

日本最強の主力艦 三笠
主砲3(重)、副砲3(軽)、魚雷1(固)、速力1、船体5(重)、燃料5
ロシア最強の主力艦 セヴァストポール
主砲3(重)、副砲3(軽)、魚雷1(固)、速力1、船体4(重)、燃料5
ほぼ互角ですが船体の耐久度は三笠のほうが1有利ということになります。
危ない主力艦 アレクサンドルIII世
主砲3(重)、副砲3(重)、魚雷1(固)、速力1、船体5(軽)、燃料7
副砲は頑丈なのですが船体を副砲で貫通されるという非常にぜい弱な艦になっています (フランス式の設計で舷側装甲帯が低すぎ、ダンブルフォームという金魚のように膨らんだ腹は玄海灘の荒波では安定性に欠けています)。主力艦なのに船体装甲が軽扱いなのは、他にB10 Slava, B12 Borodino, B13 Alexander III, B14 Orel, B15 Kn. Suvarov, B16 Prokhor, B17 Vladimirがあります。これらは全てバルチック艦隊所属です。

旅順艦隊はB06 Peresviet ,B11 Tsesarevitch, B22 Petropavlovsk, B23 Poltava, B24 Sevastopol, B26 Pobieda, B27 Reivisan, C03 Askold, C04 Novik, C05 Boyarin, C09 Diana, ML03 Amur, ML04 Yenisei, GB07 Gremyashchi, GB08 Otvajni, GB13 Bobr, 7×Sungari class TB, 2×No.214 class TB, 20×Noiki class DD, 5×低速商船という大艦隊です。
連合艦隊が戦艦6隻なのに対し、旅順艦隊は戦艦7隻です。主砲火力は各艦同じ3(Peresvietのみ2)ですが、船体ボックスの平均値は日本側が4.4個でロシア側が3.7個です。対等に撃ち合えば先にロシア艦が沈み始めるでしょう。日本はイギリスから世界の一線級の戦艦を買い揃えたのに対して、ロシアはフランスやドイツから一段劣る艦を買い揃えていたというのがあります。
また日本側には装甲巡洋艦が6隻ありますが、これらはウラジオ艦隊に備える必要があるため、旅順艦隊と聯合艦隊は戦力的には、まさにとんとんと言ったところです。

ウラジオ艦隊はAC01 Rurik, AC05 Rossia, AC06 Gromoboi, C06 Bogatyr, GB15 Mandjur, 4×Kazarski class TB, 6×Sungari class TBです。
装甲巡洋艦3隻が戦力ですが、決戦戦力にはなり得ません。しかし通商破壊には十分な戦力です。上村提督(第二艦隊司令長官)も大変でしょう。

新版

Far East Rivals, 1895-1903

Battle Scenario

#1 Triple Intervention, 1895/11

#2 Dispute of Ownership, 1898/9

#3 Eviction Notice, 1900/12

#4 Powerful Friends, 1902/12

Operational Scenario

#1 Liaodong Lease, 1898/9 (60 tuens)

#2 Masampo Concession, 1899/12 (36 turns)

#3 Boxer Rebelion, 1900/12 (60 turns)

#4 Anglo-Japanese Alliance, 1902/12 (60 turns)

Sunrise on the Yellow Sea, 1904

Makarov, 1904

The Vladivostok Squadron, 1904

Death of the First Pacific Squadron, 1904

Voyage of the Baltic Fleet, 1904-1905

Pacific Powers, 1905-1906

Battle Scenario 26 Planning and Preparation, 1905/10

Battle Scenario 27 Revenge for Otsu, 1906/10

Operational Scenario 21 Wargames, 1905/7 (72 turns)

Operational Scenario 22 Pacific Fleets, 1905/10 (90turns)

Operational Scenario 23 Daydreaming Tsar, 1906/10 (90turns)

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