Enemy at the Gatesのシナリオ2 リプレイ

第一ターンのドイツ軍の攻撃までが普通に行ったもの。ソ連軍の手番は後日書き加えた。この後、ソ連軍の手番の補給の判定に誤りが判明したため、ソ連軍の手番は無効となる。補給範囲はヘクスではなくトラックの移動力で判定する。


第6軍南翼部隊: Marinovkaを中心に第3自動車化歩兵師団、Karpovkaとその南の橋に第29自動車化歩兵師団、第29自動車化歩兵師団の後ろに第14装甲師団、Gumrakの北東に第24装甲師団の砲兵連隊。
第224突撃砲大隊、第243突撃砲大隊、6個ロケット砲兵大隊、8個砲兵大隊、第14装甲軍団司令部、第4、第51軍団司令部、第297、第79、第305、第295、第71、第371歩兵師団、第100猟兵師団、第396クロアチア歩兵連隊、2個保安大隊、1個機関銃大隊、7個分遣連隊、第20ルーマニア歩兵師団、第1ルーマニア騎兵旅団。

画面上の遥か彼方にあるのがスターリングラードポケット。ソ連軍の重囲にある(実際にはハイスタックが密集しているが、写真では陣地マーカーだけ)。手前にあるのがドイツ軍第57装甲軍団(第23装甲師団,第6装甲師団,軍団砲兵)と両脇を固めるルーマニア軍(ステップロスでぼろぼろ)。ドイツ軍の前面にいるソ連軍は警戒の3個歩兵師団と両翼に2個騎兵旅団のみ。

スターリングラード市街地とその西側に展開したまま包囲された第6軍の南半分の部隊(第4軍団、第51軍団、第14装甲軍団)を第57装甲軍団が救援に向かう。
第57装甲軍団は第6装甲師団と第23装甲師団に少量の砲兵に気休め程度の歩兵で構成されている。両脇を消耗したルーマニア第6軍団(左翼)とルーマニア第7軍団(右翼)が固める。距離は19ヘクス。毎ターン7SPが到着する。2個師団の燃料に2SP消費するので自由になるのは5SP。事前物資は25SP。
包囲陣の中には第3自動車化歩兵師団(完全戦力)、第29自動車化歩兵師団(ごく一部欠落)、第14装甲師団(約半分弱)、第24装甲師団(ごく一部だけ)がいる。備蓄されているSPはかき集めて7。毎ターン2Tが空輸されるが1個師団の燃料にも満たない。馬を処分して耐えることになる(Enemy at the Gatesの固有ルール)。

 ドイツ軍の先攻でスタートする。第57装甲軍団右翼の第23装甲師団が全力で移動モードのまま第125歩兵師団を蹂躙する。戦闘力は平地の非対戦車部隊なので機械化と装甲部隊の戦力が倍加されて25。25:11で2:1。第23オートバイ歩兵連隊のARは4でソ連歩兵のAR1でDRMは3。奇襲判定のダイスは9+3で奇襲達成。効果は5。9:1までシフトする。戦闘結果のダイスは7+3でAe3/DL2o2DGとなり、ソ連第125歩兵師団は壊滅する。攻撃補給はドイツ4T、ソ連2T。そのまま合計9移動力を使ってAksai川に面したKrugliakovに突入する。残り移動力は5。そのまま橋を渡って対岸へ進出してソ連軍のスタックに攻撃をかける。第61、62機械化歩兵旅団とカチューシャ旅団、鉄道工兵連隊の総戦闘力は15でARは62旅団の3。ドイツ軍は相手が機械化部隊のため、2倍化する代わりに1.5倍化に留まり、総戦闘力は20でARは4。DRM1で奇襲判定は6+1で失敗。1:1でダイスは7+1で、結果はAL1/Do1。ドイツ軍はオートバイ歩兵を壊滅させ、ソ連軍は鉄道工兵を壊滅させて踏みとどまる。
 第6装甲師団は立ち上がりはばらばらになっているため強力な攻撃ができない。第11装甲連隊(2個大隊)と第76自動車化砲兵連隊のスタックで、ソ連第302歩兵師団を蹂躙する。平地で倍化されて12:11は1:1。ARは5:1でDRM4。奇襲判定は6ゾロで成立。効果は3で4:1のカラムを使う。ダイスは10+4でAe3/DL2o2DGとなり、第302歩兵師団は壊滅する。そのまま進んでKrugliakovの東にいる第13戦車旅団を蹂躙する。1.5倍化に留まるため、9:6で1:1。ARは5:2でDRM3。奇襲判定は5+3で不成立。1:1のダイスは10+3でAo1/DL1o1で第13戦車旅団は壊滅した。ドイツ軍はオプションを退却で吸収する。村の南のヘクスで終了。
 第114装甲擲弾兵連隊と第41装甲猟兵大隊のスタックは移動モードでAksai川のもう1つの橋のあるNovoaksaiskiiを占領する。ばらけていた第4自動車化歩兵連隊と第6オートバイ歩兵大隊は戦車連隊が停止した位置に急行する。
 ルーマニア第8騎兵旅団(戦闘モードで7-4-4)が渡河してソ連第91歩兵師団を包囲する位置へ移動を図る。第5騎兵旅団も続く。

 左翼のソ連第4騎兵旅団を始末することにする。軍団直属の第326大隊を隣接させて、軍団砲兵のロケット砲大隊5個を集中投入する。弾幕射撃力は50で5Tを消費してダイスは9。1ステップロスでソ連軍は壊滅する。最前線で先程蹂躙攻撃に失敗した第23装甲師団が通常攻撃を行う(3T:2T)。10火力の砲兵の射撃は幸運にもDG(2T)。通常戦闘のDRM+1で奇襲判定は8+1で不成立(10+が必要)。ソ連軍はDGで戦力が半減して6に低下。23:6は3:1のOpenでダイスは6ゾロ(奇跡)+1。結果はAe4/DL1o2。第62機械化旅団が壊滅し、第61機械化旅団とカチューシャ旅団は後退する。第23装甲師団は第201装甲連隊第1大隊、第126自動車化歩兵連隊、第128装甲擲弾兵連隊が戦闘後前進して突破モードになる。第201装甲連隊第2大隊はARが3なのでそこに留まる(戦闘後前進は可能だが、補給トラックと砲兵を守るために留まった)。

 突破フェイズに突破モードの3部隊(3-4-14&3-4-16&4-4-16)が隣のソ連第38自動車化歩兵旅団(7-3-3)のスタック(下に砲兵と5SPがあった)に蹂躙をかける(3T:2T消費)。村への攻撃で倍化無しの1:1で奇襲もとれなかったが、結果のダイスは奇跡の6ゾロ。DRM+1なのでAo1/DL1o1の結果となる。第38旅団は壊滅して、砲兵は1ヘクス後退する。ドイツ軍は第126自動車化歩兵連隊を全滅させると戦闘後前進を行い補給物資の捕獲を図る。結果は25%捕獲で1SP+1Tがドイツ軍のものとなる。

 以上でドイツ軍は終了。

 ソ連軍は第51軍司令部と一緒にスタックしている第4戦車軍団で即座に反撃を実施できるが補給物資を失ったため、補給線を検討する必要がある。クラスノアルメイスク(スターリングラードのすぐ南の村)の補給物資に補給部隊化したワゴン(馬車)と10SPがあるため、これを使って第51軍司令部経由で燃料を調達できる。占領された橋とKapinskii村のラインより左側に完全戦力の第4機械化軍団分散状態で展開しているが、補給線が繋がらないため行動不能になる予定。ドン川河畔に第7戦車軍団が待機しているので、これも反撃に回せる(この第7戦車軍団はチル河で第11装甲師団と戦うはずのもの。ドン川の橋の位置に配置されているのはそのため。画面左上の川岸の大都市の上を左に延びている河がチル河)。

 駄目だ、いくら強力でも装甲2個師団ではどうにもならない。今回は強運に恵まれて(6ゾロ2回は奇跡)、今のところ敵の右翼(こちらから見て左翼)を補給切れで行動不能に追い込めたと思うが、装甲師団が分散しているため非常に危険だ。ソ連軍の砲兵の弾幕射撃に第23装甲師団が耐えてくれるといいのだが。耐えられないと戦線を維持できずに各個に包囲せん滅される恐れがある。
補給物資は2個師団の燃料に2SP、第23装甲師団の戦闘補給に4T+4T+3T+2T+3Tの4SP、第6装甲師団の戦闘補給に1T+1Tで、合計6.5SPを消費している。追加で軍団砲兵が5Tを消費した。Kotelnikovoに22SP備蓄があるので、これを取り崩しても14.25SPが残る。他に師団の輸送トラックが第6装甲が2SP、第23装甲が1SPを輸送して主力に追随しているため、装甲師団に即座の燃料切れはない。Kotelnikovaにはトラック5ポイントがあるため、安全が確保されればすぐに5SPが追従できる。

ドイツ軍の損害: 第126自動車化歩兵連隊、第23オートバイ歩兵大隊(どちらも第23装甲師団)
ソ連軍の損害: 第126歩兵師団、第302歩兵師団、第81騎兵旅団、第13戦車旅団、第62機械化旅団、第38自動車化旅団、スターリングラード鉄道工兵連隊

ソ連軍の手番
状況をよく見たところ、第4機械化軍団には補給が届くことが判明(このゲームの司令部が持つ補給範囲の定義がよくわからない。単純にヘクスでいいのか、機械化部隊換算の移動力なのかで、かなり変化してしまう。ここではヘクスとした。移動力換算だと川越の補給路となり届かなくなる)。第4機械化軍団(max AR5)と第4戦車軍団(max AR4)で即時反撃を行う。第4機械化軍団は橋の手前の第201装甲連隊第3大隊を攻撃、第4戦車軍団はKapinskii村を攻撃する。砲兵の支援はないが村も橋の手前もドイツ軍は壊滅してしまう。橋の手前の第4機械化軍団の4個旅団は突破モードになる。 突破フェイズに第4機械化軍団は橋を渡って村を占領する。これでAksai川にかかる橋はすべて押さえられてしまったことになる。村を占領している第4機械化軍団の戦闘力の合計は26。村の戦闘では攻撃地の戦闘力倍化が起きない。DRMがない状態で1:1の強襲をすることは自殺行為だ。

ドイツ軍の損害: 第23装甲師団が全滅。


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