1941年11月/12月期の日本軍のとる道

今のところとりとめのないメモの集まり。

資源輸送に関する考察

 日本が開戦前に持っている海外領土(語弊あり)は仏印、海南、広東がある。全て南シナ海域にあり、仏印はハノイで資源1、海南で資源1、広東は青工場1&赤工場1がある。ハノイと海南の資源を広東に輸送するために必要な船団ポイントは2ポイント。
他に台湾で1資源(本土に海運)、満州で3資源(満州の奉天に工場が黒&赤各1あるので鉄道で奉天に輸送し、残り1ポイントを朝鮮のプサンに鉄道輸送)、朝鮮で1資源(プサンに鉄道輸送)。南シナ海域で2ポイントの海運と中国海域で台北と釜山から計3ポイントを本土に輸送するので合計で5ポイントの船団ポイントが必要である。
 中国は占領地に資源3ポイントが算出し、上海に赤&青工場が各1個あるので2ビルドポイントを生産できる。残りの1ポイントを釜山まで鉄道輸送して海運する。
 船団ポイントの消費合計は、南シナ海域に2ポイント、中国海域に6ポイントとなる。

 国内では北海道で1資源ポイントしか算出しない。札幌に青工場があるのでそこで生産に回す。工場は、東京:青2&赤1、名古屋:青1&赤1、大阪:青2&赤1、京都:青1
赤1、福岡:青1で合計11工場が遊んでいる。
 日本帝国は上海で2、満州で2、広東で2、内地で1のビルドポイントを素のまま生産し、海運で到着する資源ポイントを使い、さらに内地で3ポイントを生産できる。合計で10ポイントのビルドポイントを得ることができる。
 この段階で生産ビルドポイントは10、遊休工場8となる。

 東南アジアに散らばる資源地帯は、フィリピンのレガスピに資源1(南シナ海域、ビスマルク海域)、シンガポールの隣に資源2(鉄道輸送でシンガポールに運べば南シナ海域)、蘭印スマトラ島のパレンバンに石油2(鉄道でTelok Betongに運んで南シナ海域)、ボルネオ島のタラカンに石油1(南シナ海域)、ボルネオ島のパリクパパンに石油1(南シナ海域)。
 普通資源をすべて手に入れて3ポイント追加となり、ビルドポイント13の遊休工場5となる。あと、5ポイントの資源を処理できる。

 石油資源の国内備蓄は10ポイントで、蘭印を占領すればさらに毎ターン4ポイントが到着する。毎ターン22の石油を消費するユニットの就役が可能となる。他に、東北に建てた人造石油工場があって、毎ターン1石油資源を生産している(松根油かな(笑))。

生産計画

 事前生産の完成は
42/1-2(第2ターン)にINFx1、2NAVx1、P1、CVL翔鳳(就役)、CVPx1、P1
42/3-4(第3ターン)に大淀(進水)
42/5-6(第4ターン)にCV隼鷹(就役)、CVL雲鷹(進水)、CVPx2、CP1
42/7-8(第5ターン)にCV飛鷹(就役)、BB武蔵(就役)
42/9-10(第6ターン)にCVL神鷹(進水)
となっている(陸海空をすべて含めてこの状態)。

パイロット
開戦時の空母戦力は、正規空母(CV)が7隻と軽空母(CVL)が3隻あるのに対し、戦力プールには艦載機が15ユニットとパイロットが10ポイントある。機体はあってもパイロットはぎりぎりの状態である。第2ターンに就役する翔鳳は同時に完成するパイロットが使える。第3ターンと第4ターンに就役する隼鷹と飛鷹に回せるパイロットは第3ターンに登場する1ポイントしかない。このため、第1ターンから空母用のパイロットとして1ポイントを生産する必要がある。
この計画には陸上航空隊のパイロットを含んでいない。緒戦の消耗を考えると、パイロットと航空機の生産はさらに進めておく必要がある。

船団ポイント
船団ポイントは1ポイントから生産でき、1ターン、1ビルドポイントのコストとなる。潜水艦による消耗を見越して1ターンおきに1ポイントづつ生産した方がよいかも知れない。

攻略に関する考察

ヨーロッパの戦線と違い、アジア・太平洋戦線はマップの縮尺が倍でユニットの数は絶望的に少ない。特にWiF FEのクラシックセットだけを使った場合、師団ユニットがないため兵力不足がひどくなる。

日本軍の初期戦力
地域 クラシックの陸上戦力 クラシックの航空戦力 デラックスでの追加(兵科は師団))
満州・朝鮮 HQ(山下), MOT, 2*INF, GAR, CAV   砲兵, INF, 2*テリトリアル
支那 HQ(梅津), 4*INF, 3*MIL, 3*GAR   2*砲兵, 2*INF
仏印 HQ(寺内), INF FTR2, LND2  
本土 HQ(山本), INF, 2*MIL FTR2, LND3 砲兵,ENG
亜細亜/太平洋 2*MAR,
全艦隊, 3*TRS, AMPH,
2*SUB, 25CP
2*FTR2, LND2, LND3,
NAV2, NAV3, ATR3
砲兵, MAR, 10*人造石油

トラック島 5-3MAR, 2-4MAR(D)

MOT=自動車化歩兵軍, INF=歩兵軍, GAR=張り付け歩兵軍, CAV=騎兵軍, MIL=民兵, MAR=海兵(陸戦隊)、ENG=工兵
FTR2=単発戦闘機, FTR3=双発戦闘機, LND2=単発爆撃機, LND3=双発爆撃機, LND4=4発爆撃機, NAV2=単発攻撃機, NAV3=双発攻撃機, ATR3=双発輸送機
TRS=輸送船, AMPH=揚陸艦, SUB=潜水艦, CP=船団ポイント

日本軍は強力な艦隊と貧弱な陸上兵力が特徴。航空機は活動範囲に対して絶望的に少ない。しかも、航空戦力の事前生産がまったくされていないため、航空機の損失は極力避けなければならない。

デラックスセットで師団規模のユニットを追加した場合、日本は陸戦隊と工兵の師団を自由にできる事になる。AsA/MiFのオプションルールを使えば、師団は水上戦闘艦で輸送や上陸進行を行うことが可能となる。

史実に極力近づけた日本海軍(Deluxセット)の配置

ハワイ沖 CV: 赤城(4),加賀(4),蒼龍(3),飛龍(3),翔鶴(4),瑞鶴(4),
BC: 比叡,霧島
CA: 利根,筑摩
本土 BB: 大和、長門、伊勢、山城, CL: 香取
パラオ CV: 龍驤, CA: 妙高, CL: 天竜
仏印 BC: 金剛, CA: 最上、愛宕, CL: 由良
トラック CA: 加古, CL: 名取
艤装中
プール
VC: 千歳(1),千代田(1),沖鷹(1),海鷹(1),龍鳳(1)
CA: 浅間

1ユニットで戦艦: 2隻, 重巡: 4隻, 軽巡: 軽巡と水雷戦隊を現すため数が少ない。
CV 7, BB 4, BC 2, CA 5, CL 6

亜細亜/太平洋(ランダムに選んだ結果)
輸送船: 5-3, 4-4, 3-3
揚陸艦: 5-2
陸戦隊: 6-3, 5-3(両者とも白抜き)


アメリカ海軍

東海岸 CV: ワスプ、ヨークタウン, BB: ミシシッピ、ワシントン, CL: ブルックリン
ホノルル BB: メリーランド、オクラホマ、ペンシルバニア、テキサス、ウエスト・バージニア,
CA: ニューオリンズ, CL: セントルイス
西海岸 CV: エンタープライズ、ホーネット、レキシントン、サラトガ, CA: シカゴ、ペンサコラ、ポートランド,
CL: トレントン

大西洋地区: CV 2, BB2, CL 2
太平洋地区: CV 4, BB 5, CA 4, CL 2
二地区合計: CV 6, BB 7, CA 4, CL 3


マップ分析

太平洋地区の大規模港湾(日本本土には他にも多数あるが割愛)

ほとんどの港湾は二つ以上の海域に接しており、攻防共に使いやすい。Rabaulは珊瑚海、ビスマルク海と隣接している。Track島はマリアナ、ビスマルク海、ソロモン海と隣接しているが、珊瑚海と隣接しているのはRabaulだけ。珊瑚海は南方からの反撃拠点足りうるBrisbaneとも接しているので確保する必要がある。
海域の中にある港湾は、その海域に出る、隣の海域に移動するという手順が必要になるため、攻勢の発起点としにくい。


第一インパルスの上陸目標

海岸へクスには1戦力の概念ユニットがいる。概念ユニットは、
 ・都市、大国の本土、友軍の軍か軍団のZOC内にあるなら各+1、
 ・侵攻するユニットがいた海ボックスの艦砲射撃修正分を積算、
 ・補給切れ、奇襲なら各-1
の戦力修正を受ける。

奇襲インパルスで-1を受けるため、自動的に戦闘力は0から始まる。守備ユニットがなく、都市でもないなら海ボックスの艦砲射撃修正が1以上にならなければ、概念ユニットの戦力は0に維持することができ、この場合は自動的に10:1の戦力比が立つ。天候が雨の場合は第4セクションから、晴の場合は第3セクション以上から侵攻すればよい。

アジア/太平洋のヒストリカルな開戦シナリオでは、日本軍がウェーク島(USA)、グァム島(USA)、フィリピン(USA)、マレー(CW)をどうやって占領するかが鍵である(1939年から開始するシナリオでは、状況がかなり変わる)。TRS(輸送船)が3とAMPH(揚陸艦)が1あるので、4ヶ所で同時に上陸作戦を展開することは可能である。ただし、上陸時に完全戦闘力で戦えるのはMAR(海兵隊、日本では海軍陸戦隊)だけなので、抵抗が予想される場所は2ヶ所(MARの数)しか捌けない。

艦砲射撃修正
セクション  0  1  2  3  4
修正(晴) 不可  2   1   0   0 
修正(雨) 不可  3  2  1  0

ユニットの分析

TRSは3-3, 4-4, 5-3が選ばれた。AMPHは5-2が選ばれた。速力は3, 4, 5, 5であるから、同一海域から侵攻する場合 2, 3, 4, 4のセクションから上陸できる。雨天でも2ヶ所で上陸作戦を実施することができる。晴天なら3ヶ所で上陸作戦を実施することができる。全部が晴天だとすると、最後の1ヶ所だけ艦砲射撃による十分な支援が必要となる。5戦力の陸戦隊を回した上で5戦力の艦砲射撃を回せば合計で10:1を維持することができる。

ウエーク攻略計画

2海域に隣接しており、補給切れに追い込むのはかなり困難。

トラック島から攻撃する。トラック島→マリアナ海域→ウエーク島なので速度-1のセクションに入れる。補給切れが望めないため、なるべく高速なTRSに輸送する必要がある。5-3のTRSに5-3の陸戦隊を乗せて攻撃する。

グァム攻略計画

ビスマルク海域に含まれており、すぐに補給切れ状態に追い込める。

トラック島から攻撃する。トラック島→ビスマルク海域→グァム島なので速度-1のセクションに入ることができる。補給切れが望めるため、奇襲と補給切れの-2の戦力修正が入り、どの部隊からの攻撃でも10:1を維持できる。

フィリピン攻略計画

フィリピンにはマッカーサーのHQだけが存在している。戦力は5(4)3。対地攻撃で裏返しにして、海域を制圧して補給切れにしても、白印刷なので3戦力がある。艦砲射撃込みで第一級戦闘部隊が攻撃する必要がある。沿岸部の概念ユニットは島嶼部と同じく簡単に始末できる(0なら何倍しても0)ので、取りつくのは簡単であろう。港湾を狙って上陸し、増援を得て攻撃を行う。

マレー(シンガポール)攻略計画

マレーにはインド歩兵が1個と戦艦1ユニットが存在する。シンガポールかその隣の平地海岸ヘクスに歩兵がいる可能性が高い。シンガポールにいる場合、平地ヘクスは1+1(by ZOC)-1(by 奇襲)で1戦力。歩兵が海岸ヘクスにいる場合、シンガポールへの上陸を試みる。1+1(by 都市)+1(by ZOC)-1(by 奇襲)で2戦力。明らかにシンガポールに立てこもるはずである。インド歩兵の平均戦力は4(3,4,5)なので強攻するとして28戦力が欲しい。これは不可能なので、対地攻撃で裏に返してから、海域を制圧して補給切れを狙わなければならない。

(グァムに続いて行う)ラバウル攻略計画

ビスマルク海の海域にはラバウルもある。守備隊が入る前に占領しなければならない。

  1. 第二インパルスにグァム攻略艦隊のTRSはグァムに入港する。第三セクションから行動を開始してTRSの移動力が4だとすると、4-3=1しか残らず、入港で使い切る。
  2. 第三インパルスに陸軍部隊を積載して出港すると4-1の3移動力あるので海ボックスの第三セクションに入る。ここからラバウルに上陸を開始する。支援艦隊は別途トラックから出す。
  3. 晴天なら守備隊は1戦力で、雨が降れば2戦力となる。MARを使用して戦闘力の減少を食い止めるとすると、6-3で6:1。トラックの支援艦隊は第四セクションからなので砲撃力はそのまま。6戦力を加えることができる。大和を支援に使用すれば1ユニットで事足りる。12:1を立てることができる。雨天なら5:1(6:1から雨で1シフト)が立つ。この場合の成功率は80%。残りの20%でMARは全滅するので、他方面から航空機を回して7:1を維持しなければならない。

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