ゴールデンウィーク前半は休日出勤が1日、残りの2日間は珍しく子供と公園やアスレチックなどに出かけたりした
ので自転車は封印となりました。
5月2日に休暇を取って信濃毎日新聞社出版の「峠で訪ねる信州」を眺めていていたところ、長野県の大望峠 (だ
いぼうとうげ)に目が止まり、さっそく翌日の憲法記念日に出かけることにしました。

東京駅から長野新幹線の始発6時24分発に乗ろうとしたところ、指定席は9時台まですべて売り切れ。 自由席も
一杯だったので、1本見送り6時40分のの臨時列車に。 こちらの自由席は空いて余裕で座ることができました。
長野駅に8時29分着。 駅そばで腹ごしらえをして9時過ぎに出発しました。 さすがは山岳王国の長野県、国道
406号を進んでゆくと、すぐに周りは山ばかりになりました。

裾花大橋 (すそばなおおはし) から川の上流を眺めると、北アルプスがくっきりと顔を出していました。 天気も
上々、ペダルを踏むのにも力が沸いてきます。
荻久保橋の手前を右折して、地方道に (県道404号?) 。 国道までは車の通行量もそれなりに多かったですが、
地元の車が数台通るだけの快適な道になりました。

勾配10%程度の坂が続き、時速6、7km程度で登るのが精一杯です。 のろのろと登っているので地元の方も話
しかけやすいようで、どこから来てどこに行くのか、と定番の質問を頂戴しました。 息も切れ切れで答えましたが、
わざわざ千葉から出かけてきて坂道を好き好んで登るというのには、かなり驚かれてしまいました。

昨夜、今日のコースを下調べしたところ激坂続きのようなので、急きょスプロケット (後ろのホイールのギアの組み
合わせ) を12〜25から12〜27に交換しましたが、これが大正解でした。
フロント28×リア27のほぼ1:1のギア比で喘ぎ喘ぎで登り、展望のよいところで写真を撮るついでに一息入れて
ゆっくりと進みました。

銚子口というところまでくると高原地帯となり、戸隠連峰がくっきりと顔を出しました。
旧・戸隠村(現・長野市)までは下りとなり、 “そばであい館” というところに通りかかったところで昼食に。そばと、そ
ばがきを注文、そばがきはかなりのボリュームがありました。
この先のバードラインに入ったところにもそば屋さんが数軒ありましたが、お店によってはお客さんが並んでいまし
た。 こちらはお客さんが少なめで、希望すれば一人からでも工場見学、そば打ち体験ができるのでお勧めです。

旧戸隠村の中心部から県道36号に入り、100mちょっと下った後に大望峠 (1072m) まで再度登りです。 ちょう
ど桜が咲き始め、途中の畑ではようやく作物の植え付けが始まろうとしているところでした。
時々、戸隠連峰が見え隠れする楽しい登りでしたが、今日は連休中のせいか車が多めでした。 細い道なので車
同士ですれ違うのが大変そうでした。

登り切るとピーク部分で細い道への分岐があり、峠の展望台に続いていました。 伝説の谷、大望峠という表示が
あり、絶景が広がっていました。 本道から少し離れ、小さな駐車場だけの素朴な峠です。 観光客も少なくゆっくり
観望を楽しみました。

雄大な谷の向こうには、北アルプスがきれいに見えました。 戸隠連峰は、岩のごつごつした質感がはっきり分か
るぐらい真近です。

峠から下ると鯉のぼりが満開の桜の上を気持ち良さそうに泳いでいました。
ふと、わが家の五月人形を出し忘れていたことに気がつきました。 (^^ゞ

大望峠から400m近く下ると、最初に走った国道406号線にぶつかります。 県道36号をそのまま進んで国道を
横切り、本日2つ目の峠の大洞峠 (おおどうとうげ) に向かいました。 国道から峠(1020m)までは4Km近くあり、
ほぼ全区間が10%の登りでした。
パターゴルフ場を通過すると激坂区間が終了です。 鬼無里と小川村の分水嶺が峠になっていると思うのです
が、小川村の表示看板はピークよりも50mほど手前にありました。 結局、峠の表示は見当たらず、見晴らしもきか
なかったので達成感の少ない峠通過でした。

ピークを少し過ぎると”星と緑のロマン館”の駐車場に。 雪がまだたくさん残っている北アルプス全景がよく見えま
した。
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