R2のダウンチューブが破断した2月、すぐにケルビムの真一さんに連絡。 詳細は後日決めることにして、オーダー
の順番確保をお願いしました。

ケルビムのラインアップがいろいろ増えていて迷うところですが、真一さんに相談すれば、スタイルに合わせてスケル
トンやパイプ径など、希望に合わせて作ってもらえるので、スタンダードモデルは参考程度で考えて大丈夫です。 今回
は、オールスチールモデルのPIUMAで、フレームサイズとカラーは、長年乗り慣れていた先代のR2とすべて同じにし
てもらいました。
クランクは、去年12月のサイクルモードでプロトタイプが発表されていたスギノOX801D Compact Plus+。 見た
瞬間に次はこれだと決めていました。 通常のロード用のクランクでは、インナーギアが34Tが最小になるのに対して、
30Tまで使用できます。 ギア比は、ホームコースの江戸川サイクリングロードをのんびり走るのにも、峠へ出かけるの
にもちょうどよい46×30を選びました。 4月発売の予定が遅れに遅れていたので、フレームの完成に間に合うかなと
思っていましたが、7月30日から出荷となり、どんぴしゃのタイミングになりました。

フロントディレーラーは、直付けです。 最初からチェーンホイールをスギノOX801Dに決めていたので、アウターのギ
ア数が46Tか48Tで調整できる位置にしてあります。 フロントディレーラー固定用のバンドがないため、ボトルゲージ
固定用のネジを通常より下げてもらっています。 その分だけ重心を低くすることができます。
9月中旬に真一さんからメールで完成の連絡。 北海道ツーリングや畑などの予定があったため、すぐには行けず
10月9日に町田のショールームまで受け取りに行きました。
ラグレスフレームは、ずっと飾っておきたいぐらいに美しい仕上がりでした。 さらに持ち上げたときに、その軽さにび
っくり。 家の体重計で計測してみたところホイールを装着した状態で、8.6kgでした。 真一さんによると、パイプの違
いとラグがない分だけ軽いとのこと。 実際の重さだけではなく、踏んだときに軽く感じられるようにスケルトンを設計して
あります、とのこと。
先代の仁さんのときは、日本の技術者の中で屈指の溶接技術に加え、既存のものにこだわらない革新的で、かつ合
理的なフレーム作りが魅力でした。 真一さんの代になってその遺伝子を受け継ぎつつ、デザインでも大きく進化して
いるように思います。
2010年10月
|