
今日のコースは、手賀沼を起点に小江戸として知られる佐原を通って潮来までです。 佐原のことは知らなかった
のですが、昨年末にNHK教育テレビで放送された、趣味悠々『中高年のための 楽しいサイクリング生活入門』で、講
師 丹羽隆司さん、生徒 藤岡弘さんと奥山佳恵さんが出演し一日サイクリングコースとして紹介されたのを見て、ぜ
ひ行こうと思っていた場所です。
実は1月にも出かけたのですが、自宅から出発したのが少し遅くなり、佐原に付いた時は日暮れが近づいていた
のに加えて雨も降ってきたので再挑戦することにしました。 今回はJR我孫子駅まで輪行し、手賀沼が出発地。 天
気は予報通りで文句なしの快晴でした。

手賀沼の脇には遊歩道があります。 ニワトリぐらいの大きさの渡り鳥?が遊歩道脇を散歩していました。

手賀沼を過ぎて手賀川沿いのサイクリングロードに入りました。 江戸川は河川敷に野球場やサッカー場が並んで
いますが、こちらは延々と田んぼが続いています。 わが家の里山と比べると圧倒的に広い、大規模な米作地帯で
す。 このあたりは米どころなんですね。

手賀川沿いのサイクリングロードはまだ完全舗装にはなっていないようです。川下に向かって左岸と右岸を選びな
がら進んだのですが、ところどころ未舗装となりました。
手賀川は、印西市内で利根川に合流します。 こちらのサイクリングロードも舗装だったり、舗装が切れたりの状態
です。 ツーリング車に乗ってきたので、短いダートは全然問題なし、むしろ楽しんで走ることができました。

利根川サイクリングロードは銚子まで続いているのですが、風景に変化が少ないので、途中から外れて田んぼの
中の道を走ってみました。見渡すかぎり田んぼです。

集落では、カラシ菜が咲きはじめていました。 佐原に近くなってきたところで、神崎神社の境内に寄りました。

ここには、国の天然記念物の指定を受けている大きなクスノキがあります。1674年にここを訪れた黄門様が、『こ
の木は何というもんじゃろうか』と言ったことから通称ナンジャモンジャの木として知られているそうです。
一昨年、山梨のどんべい峠に行く途中にも同じ名前の木がありましたが、由来が微妙に違っています。

国道を避けて田んぼと畑の中の道を進み、佐原に到着。 佐原の町には古い建物があちこちに残っていました。

大きな土蔵がありました。 そろそろ昼食をと思い、1月に食べた佐原駅近くにある山田屋という、うなぎ屋さんを覗
いてみました。 あいにくこの日は混雑していたので諦めて、周囲を探索すると土蔵の反対側にあるアンコ工場から
甘い香りが漂っていました。 猛烈にお汁粉を食べたくなりましたが、 残念ながら作っているだけでお店は無かった
ので、そのまま走ることにしました。

樋橋(とよはし)です。 江戸時代初期に潅漑用水を東岸から西岸に送るために作られたのが起源だそうです。今
あるのは平成に掛けられたもので、人も渡れるようになっています。 30分おきに、水が橋から流れ落ちるようにな
っていて、ジャージャー橋と呼ばれています。

再び利根川サイクリングロードに戻ると、香取神社の津宮浜鳥居がそびえ立っていました。高さは三丈一尺(9.
4メートル)あり、柱に顔を寄せるとヒノキの香りがしました。

利根川橋を渡って潮来に向かいました。 対岸のサイクリングロードを川上方向に進んでゆくと、鹿島線と交差す
るところで通過不能に。 犬がのんびり昼寝していましたが、少し邪魔してしまったようでした。 左側にちゃんとした
道があり迂回できます。

昼食を食べそ損ねてしまいましたが、ようやくコンビニを見つけてシュークリーム、エクレア、コーラでエネルギー補
給。 500円玉でお釣りがありました。今日は経済効率がとても良いです。 最後に、潮来十二橋巡り、潮来大橋を
通りました。 週末でしたが、遊覧船は見当たりませんでした。 シーズンはアヤメが咲く6月だそうです。

JR鹿島線の潮来駅に到着、自転車を輪行袋に詰め込んだところで上り電車到着まで残り10分ジャスト。 1時間
に1本程度しか運行していないため、乗りそこねると1時間待たなければなりません。 大急ぎで駅の向かいにあっ
た、<かねよし>という佃煮屋さんを見つけて小走りで駆け込み、お土産を買い込みホームに上がりました。

無事に帰宅、さっそく佃煮を夕食のおかずにしました。 川エビと、この時期にしか食べられないという子持ちワカ
サギ、それとサービスしてもらったアミの佃煮です。 とても美味しく家族にも大好評でした。
|