2012年4月29日(日)昭和の日 
別所温泉〜保福寺林道(保福寺峠)〜蝶ヶ原林道(三才山峠)〜武石峠〜松本
55km 晴 GPSログ

 
   

 ゴールデンウィーク2日目。晴天が期待できそうということで、過去2回撤退している長野県・蝶ヶ原林道に向かいま した。 東京駅6:24発のあさま501号に乗り込み、上田から上田電鉄別所線で別所温泉に8:50到着。 桜がまだま だ満開でした。


   

 前回は、廃校や安楽寺の八角三重塔を見たりして、蝶ヶ原林道に行く時間がなくなってしまったため、寄り道なしで豆 石峠に向かいました。 と思ったら、野倉という集落で前回は見逃していたのか、気がつかなかった夫婦道祖神の案 内表示を見て寄ってみました。 道祖神は、800mほど道をそれたところにあり、地元の方が丹精こめて手入れをされ ている花に囲まれています。円形に掘った形のものは珍しいそうです。
 振り返れば、山並みの向こうにまだ冠雪の残る北アルプスが顔を出していました。\(^O^)/


   

里山の春を楽しみながらゆっくり進みました。


   稜線に出ると、まだ雪の残っている蓼科山が見えました。

 大きな桜が3本ほど植えられたところを通りかかると、ブォーンという低い音が聞こえてきました。気にかけないと、聞 き逃してしまうぐらいの音です。 何だろうと思ったのですが、緑の週末農園でも聞き覚えがあったので見上げてみると 案の定、桜の花に集まっているミツバチたちでした。 大型のハナバチも飛んでいて、このあたりのミツバチが全部集 まっているのではないかというぐらい、ものすごい数でした。 
 銀座でミツハチが飼われていますが、桜は春の蜜源として重要だそうです。 都心でも桜にミツバチが集まっているの かもしれませんが、喧騒で気が付かないだけなのかもしれませんね。


   貫禄のある看板

 豆石峠を過ぎて少し上がると保福寺林道の入り口。 前回来たときは、予定より遅れていたことと入り口付近が相当 荒れているのにビビッてしまい、そのまま舗装路の県道12号(丸子信州新線舗装路)を奈良本まで下って林道を迂回 したのですが、帰ってから冷静に考えると保福寺側までは3Km弱程度なので、すべて押しになっても林道のほうが早 かったはずだなぁと気が付きました。 



   

 林道の取り口はだいぶガレた状態ですが、少し進むと乗って走れるようになりました。全般的に高低差は少なかった もの、3〜4割ぐらいは押しになりました。 
花が提灯のようにぶら下っている珍しい木がありました。 四季の山野草というHPにお邪魔して調べたところ、キブシと いう木だそうです。秋に葉が赤く染まるそうなので、これまた楽しませてくれそうです。


   

 保福寺林道の出口から、先ほどの県道12号に戻りました。 この道は、律令制の飛鳥、平安時代に作られた東山道 という官道に沿っているため、ところどころで重なったり交差したりしています。 今回はショートカットしましたが、奈良 本から上がってくる細い道には苔も生えていて、いにしえの頃を想像しながら走れる楽しい林間道です。


   

 保福寺峠1340mに到着、 残念ながら薄曇となってしまいましたが、北アルプスを遠望することができました。 だい ぶ脚も疲れたので、20分ほど昼寝をして一息入れました。


   

 保福寺峠から松本側に少し下ると蝶ヶ原林道(全長7,104m)の入り口です。 最初はダートですが、ところどころ舗 装もされていて、全区間で3割ぐらいが舗装されていました。 


   

保福寺側からだと上りになるに加え、三才山峠近くは路面がかなり荒れているので、ひたすら押して進みました。


   

 三才山峠(1500m)に到着。正面の一番遠くに見えるのが浅間山。足元には、500m下を通る三才山トンネルを抜 ける国道254号線が見えます。


   

 そろそろ終点に近づくと右手に烏帽子岩(えぼしいわ)が見えてきました。 名前のとおり帽子をかけるにはちょうどよ い形の岩になってますが、 出っ張りの部分とその右側をいっしょに見ると、ツノサイを斜め後方から眺めている感じが するのですが、どうでしょうか?  林道からは烏帽子岩までの山道があり、0.4kmの表示が出ていました。


   

 林道で見かけたネコヤナギの木。今日はあちこちで花が落ちているのを見かけたのですが、最初に見たときは一瞬 毛虫かと思いました。


   

 蝶ヶ原林道終点。ここから県道464号(美ヶ原公園西内線)になります。道路標示には、左に行くと鹿教湯、大塩など の地名が出ており、地図で確認すると先ほど見下ろした国道254号まで続いていますが、廃道となっておりゲートが 設置されています。 ゲートの脇はガラ空きなので、 どんな様子か探索したところ、舗装はそれほど痛んでいないもの の、土や草で覆われていてダートと区別が付かないような状態でした。 


   

 県道264号を武石峠方面に向かって進んでゆくと、保福寺林道でもわずかに雪が残っていたのですが、標高が高く なったために北側斜面ではまとまった量が残っていました。 
 最初は、へえ〜すごいなぁという感じだったのですが、先に進むと雪の量はどんどん増えて見てのとおりに。 武石峠 までは目と鼻の先なのですが、30cmぐらいの深さがあり自転車を押すにも前輪を持ち上げながらでないと進まず、 難儀しました。 そういえば、林道で車が一台も通らなかったのは、この積雪のせいだったのかもしれません。


   

何とか武石峠(1833m)に到着。てっきり、タケイシ峠だと思っていたら、看板にタケシ峠と書かれていました。


   

 武石峠から美ケ原林道で松本方面へ。 右の写真で手前の山が、先ほど通ってきた三才山です。美ケ原林道はき れいに舗装されており、1日かけて溜め込んだ位置エネルギーを一気に放出して、松本駅まで下り落ちました。




 松本駅に18時到着。最後は予想外の雪道で疲労困憊、駅ビルの居酒屋で生ビールとギョーザでお腹を膨らませ、 特急あずさ号で爆睡しながらの帰途となりました。

 蝶ヶ原林道は、空気が澄んで北アルプスがくっきり見られる秋がベストシーズンのように思います。 美ケ原林道を登 って武石峠側からだと蝶ヶ原林道は下り基調で楽になりますが、松本から武石峠までは勾配14%の表示もあって大 変そうです。 天気のよいときに保福寺峠側から北アルプスの展望を楽しみながら歩くつもりで訪れるのも、楽しいので はないでしょうか。


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