「実録・桃岩荘レポ」
「パワーパワー!の桃岩荘ミーティング」

桃岩荘から見た夕日です

ミーティングのご挨拶・・・

何故か突然始まる時代劇コント(寸劇)

みんなで力いっぱい唄う

ミーティングの後、くつろぐみなさん

スコトン岬から大急ぎで帰ってきたら、ヘルパーさん曰く
「8時間コースから帰ってきた人たちが風呂に入り出すと風呂がドロドロになるので、早く入った方がいいですよ」

う〜ん、ドロドロはやだなぁ(^^;
ということで忙しなく支度をして、風呂にはいることにする。

風呂は食堂の奥だ。風呂場の前に付いている洗面所&鏡の位置がすごく微妙なため、ハプニングが絶えないらしいですね。洗面所使ってると、チラッと見えちゃうとか。
(*^^*

上記のことを気にしつつ風呂にはいると、なんと!イスが無いではないか!
なんか、こう、中途半端な姿勢で体を洗わなくちゃいけないので、ちょっとしんどいぞ!
それ以外の方法としては、洗面器(ユースホステル定番「ケロリン」洗面器!)をひっくり返してイス代わりに使うかだな。座ったら痛いけど。

付いている水道も、まともに温度の加減が出来ない蛇口が多いので、熱くなったり冷たくなったりエキサイティングである。(笑)

風呂から出たらすぐ食事の時間。
カフェテリア方式(って言うのか?ここの場合)で皿を逐次トレイにのせていき、適当な机で食べる。
旅での食事はやっぱり風呂の後だね〜!リラックス感が違います。(^^)

ここではもはや他のYHがやらなくなってしまった、「食べた後の食器洗い」をまだやってるんですよ。
というか、何年か前までは、これがYHの常識だったんですけどね。食器を洗うときは、「洗う人」「濯ぐ人」「食器をふく人」といった感じで、作業を分担すると早く済みます。

僕も女の子2人と作業を分担してやりました。どぉってこと無いんだけど、昔のYHを知らない人にとっては異様に映るかも、食器を洗うなんて。

食事の後は「いろりの間」でしばし皆さんとお話。
あ!昨日モシリパYHで一緒だった人だ!バイクがオフロードなので、礼文林道に行って来たんですって。フラットダートでかなり走りやすいらしい。この人、ダートでスピード3ケタ出すらしい。あぶねぇ〜!

外は夕日が綺麗だ。多かった雲がこの時ばかりは少なくなり、桃岩荘の前は夕日を眺める人々でいっぱいになっていた。今回の旅で、一番素晴らしい景色を見た。最高に感動する一瞬である。

そろそろミーティングの時間(桃岩時間で7:30、明石標準時間で7:00)かな。「いろりの間」で待つことしばし。

「♪ミーティング〜♪ミーティング〜〜♪・・・・・」
すごく元気な演奏と共に、いろりの間を桃岩荘のメンバーが通り過ぎたかと思うと、階段を上がって食堂になだれ込んで行く。
どうやらミーティング開始をスミのスミまで知らせるためらしい。

そしていよいよ桃岩荘最大のイベント、ミーティングが開始された。
最初は、この桃岩荘での荷物の管理について。
ここで注意しなくては行けないのは、”自分の時計を見ていてはダメ”ということ。時間は全て、外界より30分進んでいる「桃岩時間」となっているのだ。ややこしいですね〜!

次に礼文島の説明。ここでは礼文島の歴史と文化、観光などを(随所にギャグをカマしながら)説明してくれる。詳しくは書きません。これは実際に泊まって見ることをオススメします!
(なかなかショッキングなデータを知らされました)(笑)

桃岩荘YHでは、「島を愛す」という歌をメインテーマにしているらしい。この歌詞の説明のとき、幸か不幸か僕が指名されてしまし、「りしり(利尻)」と言ってしまった!!!!
ここ礼文島では「利尻」という言葉はタブーなのである!(笑)もしも利尻島のことを言わねばならないときは、「かの島」とか「となり島」などと言わねばならない。

僕はそれを破ったため、アザラシ(ゴマちゃん)の帽子をずっと被ってなきゃならなくなった。
(※手違いで写真が撮れなかった。残念!)

もう1人、女性(この方は、8時間コースで一緒に歩いた)が「利尻」と言ってしまったために、宇遠内(ウエンナイ)の集落に嫁ぐハメになっていました。(^-^;

その後、桃岩荘名物「愛とロマンの8時間コース」の説明があり、ナゼか突然時代劇コントが始まる。(笑)
凝ってるなぁ・・・・ミーティングは時折爆笑の渦に包まれる。このパワー、この一体感!ただモンじゃないね!!

盛り上がってきたところでギターの演奏と先導のもと、みんなでたくさんの歌を歌う。アニメソングなら振り付け付きで!
(エイトマンあたりになると、僕も分からないよ)(^^;

昨日までは、隣にいる人は全く知らない人だった。でも今はこの桃岩荘を中心にして1つになり、同じ歌をみんな一生懸命歌っている。
近頃YHのミーティングが静か、静かになり、やらないところさえ多い。そんな世の中で、ここは確かに異彩を放っていて「旅じゃなく旅行をしに来た」人にとっては、宿で落ち着くことが出来ずに拒絶反応さえ起こしてしまいそうだ。

しかし今思い返してみれば、あの風呂や洗面所も、食器洗いも、このミーティングも、そして明日参加する「8時間コース」さえも、旅の醍醐味である「旅人どうしや土地の人とのふれあい」を演出する大きなきっかけになっているのだ。

旅において、知らない人に話しかけることが出来るかどうかは、大きな意味がある。ただ単に景色を満喫するだけ、それもいいだろう。しかし、すぐとなりの人と話すかどうか?これによって旅の思い出は何倍にも何十倍にも膨らんでいくのである。

クライマックスを迎えた後、ミーティングは速やかに終了。桃岩時間で10:30(完全消灯)までの間、いろりの間で雑談が始まる。

この間「愛とロマンの8時間コース」参加の人は、食堂で説明会。
ここでチーム分けを行い、チームリーダー&サブリーダーを決める。今回は人数の関係上、2チームになった。
僕の属するチームは「アホ組」(笑)!もう1つのチームは「桃組」である。
ん?桃組サブリーダーは、モシリパYHにいた人だ。

8時間コースの説明を受けた後、明日の昼食である「圧縮弁当」の受付を済ませた。これは容器にご飯を山盛りにして無理矢理フタを閉めた、桃岩荘特製の弁当です。

僕は今回トレッキングの用意を持ってこなかったんだけど、リュックや靴などを貸し出してるので、服装(長袖・長ズボン必修!)に気を付ければ気軽に参加できるようです。

おぉ!もうこんな時間!!完全消灯まであと30分しか無いじゃないか!
桃岩荘では所定時間内でやることがすごく多いので、どうしても連泊しないと出来ないことも多い。(洗濯と8時間コースの両立とか)
でも連泊した方が、ここでの生活はずっと充実するのである。

僕のベッド(男性はみんな、「回転ベッド」と呼ばれる、いろりの間の吹き抜け2階で寝る。これじゃぁ、ミーティングに参加しない訳には行かないですね!)は角にあって、荷物を置くスペースがかなりあった。ラッキー!

さて、明日は待望の8時間コースだ!

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