8月8日:「本日ハ晴天ナレド紙赤シ」

「摩周湖第一展望台」からの景色

晴れて、日ざしがまぶしい〜

「銀河の滝」

「流星の滝」

ここからは、どちらも眺められる。

 何だか残りの日程が少なくなってきてるのに、まだ道東にとどまってる。今日は一気に走って富良野近くまで行ってみるかぁ!
 っとその前に、摩周湖の第一展望台でも見に行くかな。やっぱり朝早く来た方が、観光客でガヤガヤしないからいいね(ただいま8:30)。しばらくすると、いきなり大型観光バスが大量に駐車場に入ってきた。もうここも出なければ。先も長いし。今日は走りっぱなしになるかな?

 R243の屈斜路湖横を通り過ぎたときに、にわかに雲が厚くなってきた。R39の女満別町にはいった所あたりから、やばいな〜って感じがほぼ限界。留辺蘂町に到着した時点で、雨が降ってきた!雨も、振るときになったらまさに「馬の背をわける」感じで、ほんの100m位で土砂降りか曇りかがわかれる。やはり広々とした北海道だから、実感できることだろう。

 石北峠にさしかかるときが限界で、峠を抜けるとウソのように雲が消えていった。青空がどんどん広がってゆく。日ざしが「夏」を演出していく。雨で濡れてさむいくらいだった体が、とたんに乾いて暑いくらいだ。大雪湖に着く頃には、今までの天気の悪さはいったい何だったんだ!?と言った感じに、ピーカンである。

 こうなりゃ景色を楽しむ余裕も生まれてくる。シャープな日ざしの中を、まわりの景色に目を配りながら、巡航していく。

 層雲峡の手前にさしかかったとき、「銀河の滝」と「流星の滝」の看板があったので、そこを見ていくことにする。しばし滝の雄大な眺めにみとれる。滝の反対側に、「銀河の滝」と「流星の滝」を同時に見られる場所があるので、そこへ行ってみることにする(先が長いのだが、そんなことはあまり考えていない)。

 「双瀑台 入り口まで10分」と書いてあるけど、なめてかかったら大変!ずっと歩きにくい上り坂だし、これは危険なレベルの階段じゃないかな?階段にしたことにより、かえって歩きにくくなってる。

 10分なんてそんな生やさしい時間じゃないと思うのだが、とにかく目的の「双瀑台」に着いた。

 うむ。駐車場の場所では1つ1つしか見えない滝が、2つ同時に楽しめる。さっきの景色なんか比べ物にならないくらいに、まさに絶景。体力か時間に余裕のある人はオススメの場所だね。

 降りてきたら早速バイクに乗り、一路旭川に向けて出発。層雲峡の素晴らしい眺めを楽しみながら、バイクが走る。以前来たときは、層雲峡は雨が降っていて、あまり見るべき所じゃないなぁと思っていたが、今回来てみて、その考えも変わった。「晴れの日の層雲峡は◎」
(^_^

 旭川駅に到着した時点で、その日の宿を予約するために電話する。まず、「美馬牛リバティーYH」・・・ダメ(一週間くらい先まで一杯らしい)。「美瑛ポテトの丘」(去年泊まったところだ)は・・・ダメ。まぁ、この2つは女の子に人気があるから、それが目的で男も集まるし、それでこの時期はいつも満室。多分「ろくごうふらりん」もダメだろうなぁと思って電話したら、やっぱりダメ(「富良野ホワイト」は無くなった)。

 だんだん焦ってくる。ライダーハウスか?とか思ってさがしまくる。じゃぁ、ここから近すぎると思うけど、「旭川YH」に電話。・・・え?満室なの?ヤバイなぁ。美瑛〜富良野めぐりの人が、ここまで飽和してくるとは・・・。じゃあ「イルムの丘YH」(深川市)!・・・満室。(;_;

 えーい、こうなったら「増毛町立暑寒別YH」(増毛町:すでに日本海)に電話。・・・一杯だってさ。なんでも、北海道の少年サッカー大会で、この日は旭川近辺に人が集まってきてるらしい。

 しょうがないから、明日の宿に予約しておいた、「小樽天狗山YH」の予約を繰り上げて、今日から泊まることにするか。これはあっさり予約出来た。

 ここからだと、時間的に道央自動車道にのろうかどうしようか迷うところであるが、R12で行くことにする。

 バイクの機動性と、「シグナル・ポールポジション」を駆使しながら、ペースを上げて走る。信号が緑になったとき、勢い良く飛びだす。ちょっと目のすみにパラボラアンテナみたいなレーダーが見えたかな〜とか思った瞬間、前方で旗を振る一人の男。・・・・・・あれ、僕かな?僕!?あっりゃ〜、やってもーたー!!ここで、一瞬振り切ろうという感覚が頭をよぎったが、素直にわきへ停める。もう、アタマの中は真っ白になって、弁解するための言葉も思いつかないまま、聞かれるがまま質問に答えて、調書と母音をとられて、解放された。この間30分だったのか、1時間だったのかも分からないくらい落ち込んだ。31km/hオーバー。免停1ヶ月。

 しかし、警察が「毎度ありがとうございまーす!(ハート)」って感じで対応するのが今になって腹立つけど、その日はそれからというもの、「スーパー安全運転&絶対先頭を走らない」走行で、走り続けた。

 もう、地道を走っていたのでは間に合わないので、深川インターから道央自動車道に乗り込む。最初からこうしていれば良かったんだー!
(;_;
 そのまま小樽まで走り続ける。

 しかし、反面良い話のネタ(思い出)が出来たような気もするが・・・代償が大きい。ゴールド・ライセンスだったのに。

 この日は夜の11時くらいまでYHの皆さんと喋っていた。中でも、ドイツから来た女の子(今度大学らしい)は日本語がめちゃくちゃ上手くて、こっちが全然気を使わなくて済んだ。しかし、その子はいわゆる「ビンボー旅行」で、かつ大学は寮にはいるので、8月一杯は北海道にいなくてはならないそうだ(それまでは住むところがないらしい)。なんか、旅行というよりサバイバルだな。お金が無くて、時間だけはきっちり居なくてはならないのも、大変だね。

 その子が言ってたことで、「”I For You”って意味が分からない」ってのがあった。おーい、るな○〜、英語使うなら意味の分かる言葉にしろ〜。動詞がないぞー。

本日の走行:440.7km

8/7 8/9

タイトルに戻る