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 近江の国(現在の滋賀県)の大名は「名木の松の絵本」を集めていました。絵師「狩野元信」(かののもとのぶ)は歌に名が残っている幻の名松「奥州武隈の松」を描いて名誉を得たいと思っていました。天満天神に祈ると敦賀(福井県南部)に行くようにと御告げがあり、元信は敦賀へ向かいます。

 元信は敦賀で「傾城遠山」に出会います。この遠山は実は土佐将監の娘なのです。謹慎処分を受けて貧苦のため、将監は仕方なく娘に傾城勤めをさせていました。外題「傾城反魂香」に関係がありそうですね。

 遠山は土佐家に伝わる「武隈の松の筆法」を元信に伝授します。二人は恋に落ち、再会を約束して別れます。

 元信の「武隈の松」が認められ、家老の「名古屋山三」に引立てによって姫君「銀杏の前」と結ばれることになります。同家の絵師「長谷部雲谷」や執権の「不破入道道犬」は元信の出世を妬み、これにお家騒動もからんできます。二人の祝言は妨害され、元信は捕らえられてしまいます。しかし、元信は自分の肩を食い破って、口に含んだ血で襖に虎の絵を描き、その虎が元信を助け出して外へ駆け出して行きました。

 
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