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人形の変身術

髪型、化粧が変わると別人になるのは、人間も人形も同じ。
二枚の写真はどちらも「丁稚」のかしらである。

子役のかしらでときおり男と女の使いまわしをするが、これほど年齢の開いた(「女房おらち」のオッパイを観てほしい)使いまわしは珍しい。こんな事も知って舞台を観ればまた楽しさも増すのでは。

天網島時雨炬燵
<三五郎>
吉田簑太郎
鎌倉三代紀
<女房おらち>
吉田簑太郎

文楽座のかしら

現在使用しているかしらは約四百、そのほとんどが「四代目 大江巳之助師」の戦後の制作による。
品位があり、人形遣いの手に合う素晴らしい作品を生み出した。

   
人形は作り置きをしない。公演ごとに役柄に応じ人形師がかしらを整え、
床山(とこやま)さんが髪を結い、衣裳方の用意したものを人形遣いが着せ付けて仕上げる。

このコーナーでは色々なかしら約50体を紹介しています。大きな画像にもリンクします。
     

  女形のかしら

  「女形のかしらは種類が少なく、例えば二十歳代から四十歳代までの婦人を「老女形(ふけおやま)」というかしらでまかなう。その歳の差の表現は、人形遣いの腕に託すことになる。
<9体>

立役のかしら

  「立役(たちやく、男役)かしらは種類が多く、性格を表現している。又役柄に応じ造作や色を様々に変化させる。
<26体>二頁に分けてあります。
特殊なかしら   「特殊なかしらはその役専用に造られたもの、特殊な仕掛けを施したもの。そして自由奔放に作られた、名も無い端役用など。
<9体>
   
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