ガサッ…ガサガサッ……(ダンボールをまさぐる音)
   「……かせ……はか…せ……ハカセ…………」



ハカセ  「ん…んん……誰じゃ、あんちゃん…? こんなおいぼれに何の用じゃ」

なんで君「ハカセ、ハカセ!! 見つけましたよ、博士!! なにをやってるんですか、こんなところで!
      1年前に失踪したと思ったら、こんな……ダンボールにくるまって……」

ハカセ  「おお、なんで君。なんで君か!!」

なんで君「そうですよ博士! いなくなった博士をずっと探していたんですよ。また一体なんでこんなところで…」

ハカセ  「……子供インターネット相談室にな……全然質問がこなくて……職を失ってな……。
      それから……津軽で漁師をやったり…イスパニアで奴隷商人をやったりしたんだが……
      どこも不況でな……………流れ流れてこんなところに…」

なんで君「来たんですよ! 読者から質問が来たんですよ!」

ハカセ  「シツ…モ……ン……?」

なんで君「シ・ツ・モ・ン

ハカセ  「シツ…モン……。イーティー…ホーン…ホーム……

なんで君「なんで言葉忘れてんだよ、あんた!! 誰がETなんだよ!!」

ハカセ  「うう、質問か。まだこんなおいぼれを必要としてくれる人がいるのか」

なんで君「そうですよ、博士! やりましょうよ」

ハカセ 「やろう、なんで君! また2人で巻き返そう!」

なんで君「その意気ですよ! それにしても博士、その格好は?」

ハカセ  「なんだね?」

なんで君「髪がボサボサに伸びて…」

ハカセ  「こんな暮らしではな…。床屋にもいけないし」

なんで君「ってゆーか、あんたハゲてたじゃん! なんでフサフサになってんの!? それに、その口の血はなんですか!?
      何を食ったんですか!! しかも後ろにいる、でっかい犬はなに!?」



→ハカセの様子を見る。



ハカセ  「山で生きるには仕方ないんだよ」

なんで君「山じゃねーよ、ここ!! 大都会東京だよ!!
      いいです、自分が身だしなみしますよ。チョキチョキ(ハサミの音)」



ジャーン!
ハカセ復活!


ハカセ  「それじゃいくか、なんで君! 質問はなんだい?」

なんで君「はい!『おもしろいダジャレの作り方を教えてください』という質問です」

ハカセ  「フ………………………。フフ…。ダジャレか……。
      科学と歴史と哲学で博士号を取ったこのわしにダジャレの質問か…。おちぶれたものよのう」

なんで君「バカ言ってんじゃないよ!!

ハカセ  「な、なんで君…」

なんで君「子供インターネット相談室は、子供の質問に何でも答えるのがコンセプトですよ!!
       答えるのがあなたの義務です。答えなければ、質問者は悩み死にするかもしれないんですよ!!」

ハカセ  「しかし…ダジャレは専門外だし…」

なんで君「専門もヘチマもあるか、このフヌケチンポ野郎!!!

ハカセ  「フ、フヌケチンポ?」

なんで君「このコーナーに来た質問です。答えるのはあなたです!! ユー!!

ハカセ 「しかし…」

なんで君「オンリー・ユー!!

ハカセ  「わ、わかったよ、なんで君。オンリー・ユーとまで言われて黙っていては、人としての名折れじゃ。猿並みじゃ。
      まさにモンキー級じゃ!! はっ!」

なんで君「モンキー級!?オンリー・ユーと、モンキー・級!?

ハカセ  「………」

なんで君「そのダジャレ…、ハカセ、あんたタダもんじゃないな」

ハカセ 「フッ、隠せんな。昔、芸人を目指していたお笑い魂は」

なんで君「芸人志望だったんですか、ハカセ!?  こりゃ、とんだくわせものだ!」

ハカセ  「歴史に埋もれた事実じゃがな……。そう、あれは、わしが満州で陸軍特殊土木工作員として働いていた頃…」

なんで君「その話、長くなりそうなのでカット! いけますよ、ハカセ! ダジャレの真髄、見せてください!」



  こうして2人のチームはよみがえった。
  新たな質問を前にし、2人はどのように解答を導き出すのであろうか。
  戦いは始まったばかりである……。

  to be continued....