1GB メモリ障害

症状

EPIA-E533 である程度負荷が掛かるような処理を実行した際に、 出鱈目なデータを書き込んだような画像表示の乱れが発生し、 その直後に当該処理が異常終了してしまいます。

Red Hat Linux 7.2 や Free BSD 4.x のインストーラの場合、 画面の乱れどころかインストーラ自体が起動できません (Red Hat 7.2 では、"Kernel panic" が起きた旨表示されます)。 その一方で、同じインストーラであっても Microsoft Windows 2000 などは特に問題なくインストールを完了してしまうので、 この問題に気付かない場合があります。

既に OS インストール済みの環境を移行した場合、 Linux などはコンパイル処理を2つ3つ同時に動かした程度では 1GB 空間を使い切れないらしく、 これも問題を見逃しがちです(私は見逃しました)。

また、BIOS 設定で起動時自己診断省略を無効 (=起動時自己診断を行う)にしている場合、 おおよそ 750MB 近辺のテストで画面表示がおかしくなりますので、 一番手軽に問題を顕在化することが出来ます (最も自己診断は思ったよりも時間が掛かりますが)。 但し、自己診断を放っておくと、 特に停止するでもなく通常の起動シーケンスに復帰しますので、 注意が必要です。

原因

EPIA-E533 の BIOS の初期バージョンが、 1GB メモリ装着時にそれを適切に扱えない、 という障害を含んでいることが原因らしいです。

"原因らしい" というのは、 この障害に関する VIA の公式発表や、 更新版 BIOS の配布におけるリリースノートを、 未だに見ることが出来ていないからです。

障害の原因を (1) 大容量メモリ装着時の問題、 あるいは (2) DIMM #2 スロットへの問題、 というところまで独力で特定した後に、 VIA の運営するフォーラムの Linux 関連掲示板で得た情報から、 これが "1GB メモリ装着時問題" であることを知ったので、 情報源に関する質問もしてみたのですが、 今のところ公式情報の類を目にすることは出来ていません。

ひょっとすると、 EPIA-E533 関連情報としてではなく、 Award BIOS やチップセット共通の問題として、 その界隈では既知の事柄なのかも知れません。

情報をお持ちの方は是非ご一報下さい。


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