[用語辞典]

※用語は「読み50音順」です。
※(*)は劇中の造語、無印は一般用語です。

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・3次元推力偏向ノズル
 エンジン排気口が可動し、ある程度推力方向を偏向できる機構。機動性が向上する。

・4DCV(*)
 4Dimension Controlled Vehicle。従来のCCV概念に、機体各部の補助スラスターを組み合わせ、今までの戦闘機では考えられない
 ような機動を可能にした飛行体。・・・ちなみに、「4Dimension」といっても、本当に4次元なわけではない。

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・AAM
 Air to Air Missile。空対空ミサイル。

・AAM-09A(*)
 赤外線追尾方式のミサイル。短距離用。

・AAM-100A(*)
 セミアクティブレーダーホーミング方式のミサイル。中距離用。

・F-22H・"ラプターPlus"(*)
 F-22の発展改修型。空間受動レーダーの開発によってステルス性の意義が薄れたため、ステルス性を犠牲にして格闘戦性能を向上した機体。
 エンジンの出力向上と、カナード追加による機動性向上がなされている。

・F-22HD(*)
 F-22Hの複座タイプ。艦隊/基地防空任務用。
 乗員を2名とすることで、長距離用索敵レーダーを搭載、長距離アクティブレーダーホーミングミサイルを搭載可能としている。

・〜G引き起こし
 戦闘機の旋回は、(1)移動したい方向が上になるようにロール(機体を傾ける)、(2)機体を引き起こす(上昇操作)の2挙動で行う。
 この時の引き起こしでかかるG(重力)で「旋回の強さ」を表す。速度や旋回半径で変化する。

・HAM-99(*)
 赤外線追尾方式のミサイル。AAM-09Aの高速化試作タイプ。超高速の代償として、AAM-09以上に小回りが効かなくなっている。

・UNAF(*)
 UN AIR FORCE(空軍)。

・UNN(*)
 UN NAVY(海軍)。

・UNF(*)
 UN FORCE(UN軍)。64th TFS(UNAF)とTriumphal(UNN)の混成軍なので、こう表現している。

・MFD(マルチ・ファンクション・ディスプレイ)
 大画面のモニターに計器を描画することで、計器の複合化や軽量化を図ったディスプレイ。
 臨機応変に、多彩かつ必要十分な情報が表示できるのもメリット。

・IFF
 敵味方識別装置。

・RDY (武装名)
 武装ディスプレイに表示されている(=選択中の)武器名の描写。

・RTB
 Return to the Base=「帰還せよ」の意味。

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・アレスティング・フック
 空母着艦用フック。空母に張られたワイヤーにこのフックを掛け、機体を急停止させる。視認性向上のため白黒縞に塗られている。
  MINXは空軍所属だが、柔軟な運用のため、および海軍への配備も検討中であるため、アレスティング・フックを装備している。

・インプリンティング
 「刷り込み」のこと。DOLLはあらかじめ、マスターとなる相手の情報をインプットされている。
 事後補正は可能だが、刷り込みによって「クセ」のようなものになっているため、なかなか治らない。

・エンジンストール
 失速や迎え角のつけすぎなどで、エンジンが空気を吸えず止まってしまう状態。
 高度があれば、急降下してエンジンに空気を押し込み再始動できるが、高度がないと墜落の危険もある。

・オーバーシュート
 行き過ぎること。敵機に背後を取られた場合、フェイントなどで敵機をオーバーシュートさせられれば攻守が入れ替わる。

・オフェンシブ・スプリット
 部隊を二手に分け、挟み撃ちにする戦法。

・カナード
 主に機体前方に装備される補助翼。これによって、「機首を上げたまま水平飛行する」、「斜めに前進する」などの動作が可能となる。

・空間受動レーダー(*)
 従来の電波方式レーダーとは全く異なるレーダー。物体が空気を押しのけて移動する以上、かならず捕捉できる。
 このレーダーによって、従来の「ステルス」という概念は意味を失った。
  なお、元ネタ「戦闘妖精・雪風」との関連は不明。

・空士/空尉
 UNAFでの階級。それぞれ三等〜一等まであり、下から空士、空尉、空佐・・・と続く。
 DOLLも功績に応じて昇級するが、一等空士どまりである。

・グレイアウト
 Gによって血が下がり、脳に血がいかなくなる状態。ひどくなるとブラックアウト(失神)する。
 逆に、血が上った状態はレッドアウトとなり、やはり失神する。
 (ブラックアウトとレッドアウトをまとめて、G−LOC(Gによる意識障害)と呼ぶ。)

・コブラ
 機首を上げたまま水平飛行する空戦機動。パイロットの技量だけでは不可能で、CCV機能を持つ機体だからこそできる技。
 旋回中に行うと、フックと呼ばれる。

・コンバットフィックス
 急旋回によって速度をGに変え、機体を減速させる基本技術。着陸時等の速度調整に使われる。

・〜時(時刻)
 時刻の表現。4桁で表す。たとえば1434(イチヨンサンヨン)時なら、午後2時34分。

・〜時(方向)
 相対的な方向表現。真正面を「12時」とし、時計の文字盤に見立てて水平方向を示す。4時なら右後方、6時なら真後ろ。

・進路〜
 東西南北の方位表現。北を0として、右回りに360°で表現する。たとえば進路270なら、真西のこと。

・シザーズ機動
 二機の戦闘機が緩いロールで速度を殺し、互いにバックを取ろうとする動き。軌道がハサミ(シザーズ)のようにみえる。

・ジェットウォッシュ
 エンジンから発する後流。温度が高いうえ酸素が消費されているため、吸気として吸い込むとエンジンの出力低下を招く。

・ジンキング
 回避機動。バックを取られた時、捕捉(攻撃)されないよう無作為に回避旋回する事。

・スクランブル周波数
 無線傍受を防ぐため、周波数を変えながら行う通信(の周波数)。

・スターボード
 右のこと。元は船舶用語。

・スピンアウト
 スピン状態になってコントロールを失うこと。

・スプリットS
 背面飛行状態になってから引き起こし、急降下しながら180°方向を変えること。途中でロールして違う方向に行くこともある。
 ちなみに、逆の動作(上昇しながら180°方向転換)は、インメルマンターンと呼ぶ。

・ゾーン5
 ありったけの最大出力。ミリタリーの上にアフターバーナーがあり、アフターバーナーはさらにゾーン1から5まである。

・耐Gスーツ
 急旋回や加減速などによるG−LOC(Gによる意識障害)を防ぐためのパイロットスーツ。身体を締め付け、血液の逆流を防ぐ。

・タキシング
 地上滑走の事。通常、狭い空母の上でタキシングするなどまずありえないのだが、Triumphalはそれぐらい巨大である。

・ディフェンシブ・スプリット
 部隊を二手に分け、一方が囮になり敵をひきつける戦法。

・デッドアヘッド
 真正面から、お互いに正対して突っ込んでいくこと。一歩間違えれば正面衝突である。

・デブリーフィング
 作戦後の反省会。

・動翼
 →カナード

・ナインティナイン・エアクラフト
 「作戦行動中の全機」を意味するコード。

・バグアウト
 ドッグファイトから離脱すること。

・バレルロール
 緩上昇のままロールさせることで、樽の内側をなぞるような螺旋運動をする挙動。攻撃回避や減速に使える、基本的な空戦技術。

・ビンゴフューエル
 「燃料が基地へ帰るのにギリギリだ」の意味。

・フォックス・トゥー
 「赤外線追尾ミサイル発射」を味方に警告する符丁。赤外線追尾は単純に熱源を追尾するので、近くにいると味方のミサイルに
 自分が追尾される恐れがある。
 ちなみに、フォックス・ワンはアクティブレーダー方式、フォックス・スリーがセミアクティブレーダー方式。

・フライトレコーダー
 航空機に搭載され、機体の状態を記録する装置。「その機体の取った行動」が逐一記録されている。

・ブリーフィング
 作戦前の打ち合わせ。

・ブレイク
 急旋回で回避すること。

・ブレンデッド・ウイング・ボディ
 機体本体から主翼までをなだらかに繋げた機体形状。機体自体が揚力を生む、武装が大量に積めるなどのメリットがある。

・ポート
 左のこと。元は船舶用語。

・ボギー
 敵機のこと。

・マルチロールファイター
 「多目的戦闘機」のこと。空中戦から地上攻撃、爆撃など複数の任務をこなすことができる反面、大きく、重く、高価になる。


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(2002/09/17)


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