− 設定魔の気まぐれ −
 ”幽霊”とは・・・ 



人間の思考とは、極論すれば生体電流の流れが複雑に絡み合った結果生じた「相」である。
わずかな情報の組み合わせが「連想」を生み、相互に相互を補完しあって複雑化していく。
人間の思考は、元をたどればほんのわずかの「回路」であり、ほんのわずかな回路から「連想」をくりかえし発展していく。それは裏を返せば人間の魂はわずかな情報流に帰結するということでもある。

人間は、死ぬとその大量の経験情報を消し去る。(その一部は記憶の共有や教育といった形で次代に受け継がれる。これは種の崩壊を防ぐ生物の「本能」である。)
ところが、強い執着心などによって強い生体電流が発生し、これが大気中の空電や他人の生体電流によって補完されると、ごくまれに空気中に電荷として残留することになる。
もちろん、これは長い時間残留するものではないのだが、ごくまれに、その場所や環境によっては驚くほど強い維持力を発揮する。これが「自縛霊」や「憑依」となる。
もっとも、その生体電流はごく微弱なものであり、本来ならば感知できるようなものではない。しかし、人間の生体電流と同じ波長を持つがゆえに、人間の脳はその電流に過剰に反応する (正確に言えば、みずからの生体電流で「霊」たる電流を補完してしまう)。
・・・その結果、人間は「霊を見、感じる」のである。


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