− 設定魔の気まぐれ −
「少女型軍用擬人型アンドロイド」の意義 | |
少女型軍用擬人タイプアンドロイド。ともすれば「漫画の世界のご都合主義」と取られそうだが、考察してみるとこれが意外にも存在価値があるのである。
[少女型戦闘用有人格DOLL「C-DOLL」(シードル)]
その世界では、人格を持った戦闘用DOLLが存在する。人間の少女に酷似した外見を持ち、人格や感情までをも有する。一見すれば無駄に思われがちであるが、それにはすべて必然性がある。
- 人工知能
抽象的な命令を理解し、自ら判断して実行に移すために、自己判断能力を持ったニューロタイプAIを有する。
このAIは人格や感情をも持つ。戦争には邪魔とも思われる機能だが、逆にこれを有することによって、
- 人間に紛れ、怪しまれず活動できるため、隠密行動や情報収集が容易
- 常識的な判断が可能なため、抽象的な命令にも柔軟に対処できる
- 一般兵士に対するインセンティブ(動機付け)となる
といったメリットが生まれた。
とくに後者は意外にも重要なファクターである。AIの特性上疑似人格は免れないものであるとはいえ、たしかに当初のDOLLは感情を抑えたものに調整されていた。しかし「人間味のない戦友」は逆に一般兵士に対しプレッシャーを与えるものとなった。その反省をふまえ、現在では「彼女達」は感情を持ち、恐怖心までも与えられている。そしてその上で「恐怖は感じるが勇気を出してがんばる」ように方向付けがされている。これは人間兵士への感情的サポートを考慮してのものであり、兵士の共感を誘うというモラル向上効果をも計算に入れられているのである。
- 外見
機種にもよるが、たいていは人間の少女に酷似した外見を与えられている。これには前述の(1)および(3)の理由のほかに「敵の躊躇や油断を誘う」意味もある。
- フレーム
身長は可能な限り小型に設定されており、最小では1500mmに満たないものも存在する。これは被弾率を低め、慣性の影響を抑えるためである。(技術者達の探求心(技術的チャレンジ精神)の産物でもある)
- 胴体
胸や腰は比較的大きい。高出力の動力炉を搭載する容積を確保し(胸部)、活動時間の延長のためにコンフォーマルエネルギータンクを搭載している(腰部)ためである。外的ショックへの耐性を確保するために全身にショックアブソーバーが装備されており、柔らかい触感を持つ。また機器の作動熱によって人間同様体温も存在する。
- 髪
アンテナ機能や放熱を行うため、髪は長い機種が多い(短い機種では別に放熱板を持つ場合が多い)。
機種によっては長い髪の下に隠し武器を搭載していたり、髪自体が他の機能(探査プローブなど)を持つ場合もある。
▲「設定魔のきまぐれ」ページへ戻る
▲トップページへ