− 設定魔の気まぐれ −
 オーバーテクノロジーの黎明 


20XX年7月、アラスカを初めとする地球各地を巨大隕石が襲った。それは各地にいくらかの爪痕を残したが、また大きな置き土産をも残した。
隕石の内部から、外宇宙文明のものと思われる遺跡が発見され、数々の超テクノロジーが人類の手に転がり込んだのである。

こうして人類は、「まだ理解はできないがとりあえず使うことはできる」数々の技術を手に入れた。
もちろん、各国家は、この技術を隠匿・独占することで、他国に対する優位性を維持しようと考えた。しかし、その目論見は意外なところから破られたのであった。インターネットの存在である。
各国が秘匿していたこれらの技術が、何者かによって一斉にインターネットを通じ公開されてしまったのだ。

「技術公開」といい隕石といい、この件には謎が多い。
隕石に仕組まれたなんらかの手による仕掛けがこの「技術公開」をもたらしたとの説もある。
それが何を意味するのか?
隕石の飛来は偶然によるものなのか、それとも人為的なものか?
人為的なものならば、その目的は?
人間に「幼年期の終わり」を求める異星人からのメッセージか?
それとも、超テクノロジーを浸透させ、それによる人類の自滅・あるいはそれを操り世界の制圧をもくろむ悪魔の罠なのか?
それは誰にもわからない・・・今は人類は、この「贈り物」を自分達のものにしようということに夢中なのだ。

ともあれ、人類は新たな可能性としての超テクノロジーを得た。
今はまだ、人類は「それをどう使うか」という「うれしい混乱」の中にある。


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