コピーコントロールCD(CCCD)問題について(2003/03/17記)
(last update:2003/08/24 リンク切れなど訂正)
ななしの日記Light2002/10/04付「コピーコントロールCD(CCCD)問題について」で
> 東芝EMI等他の大手レコード会社もどんどん導入してるようですし……。そろそろ対岸の火花な話じゃないかも〜;
とか書いたけど、スクーデリア(ワーナー)やAIR(東芝EMI)の新譜も次はCCCDなのか?という噂が流れてきました。
(04/22追記 AIRの新譜は既にCCCDになりました。SEについては今の時点では不明)
そろそろこちらの岸にも火が廻ってきたようです……(震)
ここで改めてCCCDの問題点を取り上げていきたいと思います。
◆コピーコントロールCD(CCCD)問題における重要なポイント◆
最初に。
「音源のコピーができない」という点は、現在言及されているCCCD問題のポイントではありません。
ではいったい何が問題なのか?それは簡単にまとめると下の4つです。
1.音質の低下
2.CCCDはその仕組上再生の際にプレイヤーに大きな負担をかけるので、再生できない/故障の原因になる
CCCDはCDの規格(RedBook)を満たしていない、規格外の品。
規格外のものは規格に準拠したCD再生機器での動作は保証されていない。(以上の理由でCCCDのケースには「CompactDisc」の表記は無い)
3.聴けない場合でもCCCDの交換・返品は不可
4.パソコン(PC)でCCCDを再生する際に問題が発生する
WindowsPCの場合:CCCDは自動的に(=勝手に)CCCD音源再生用ソフトをインストールしてしまう
(インストールの際、システムファイル(レジストリ)も書き換えられてしまう)
通常のソフトはインストールの際に許諾を求めてくるのが普通なんですが……
MacPCの場合:CCCDの再生対象から外されている。再生が保証されていない。
さらに、CCCDの音源はmp3音源に変換することができないので、iPod等のmp3プレイヤーで曲を聴くことができない。
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「不正コピーを無くすためにコピー防止対策をする」って考え自体は良いと思うんですけど、
現在の段階で用いられているコピー防止機能自体に問題が多すぎるのです。
ここがCCCD問題の重要なポイントです。テストに出るので覚えましょう(なんちゃって)
ちなみに、SONYで採用されている「レーベルゲートCD」も基本的な仕組みはCCCDとほぼ同じものと考えてよいです。
◆CCCDについて詳しいサイト
ほぼ日刊イトイ新聞−留守番番長−CCCDを知っていますか?
……CCCD問題を分かりやすく説明。CCCD問題初心者はまずここを読もう
CCCD Channel | CCCD (コピーコントロールCD) FAQ
……CCCDについてよくある質問(FAQ)を提示
同サーバの muplus.net : CCCD Channel も非常に参考になります
C堂 CCCD特集
……音楽業界のCCCD化への流れ・業界人の発言をウォッチ
コピーコントロールの弊害
……CCCDの音質の悪さを検証してweb上で公開
HMV.CO.JP
……オンラインCD検索で各音源のCCCD化が判明(好きなアーティスト名を入れて検索してみよう)
音楽配信メモ-xtc.bz-
……ネットでの音楽流通について考えるサイト。今はCCCDに関する話題が多いです。
ミュージックマシーン
……邦楽系音楽ニュースサイト。時折CCCD化音源についてのコメントも
音楽ライター萩原健太氏の発言
……L⇔R、スパイラルファンにはお馴染みのベテラン音楽ライター萩原健太氏の文章。
CCCDにかなりご立腹されてます
おまけ
各オーディオ会社のCCCDへの対応(リンク集)
……ほとんどの会社の機器がCCCDの再生を保証していません
avex CCCD Player 完全アンインストーラ(Vector)(フリーソフト)
CCCD専用音源再生用ソフトをPCにインストールしてしまった時にこれを使って削除しましょう
◆どうして音楽雑誌ではCCCD問題を扱わないの?
「これほどCCCDが問題だったら、どうして音楽雑誌で取り上げられないの?」と疑問に思う人は多いと思います。
理由は簡単、音楽雑誌のスポンサー(広告主)の多くはレコード会社だからです。
スポンサーの悪口は書けないでしょ?テレビやラジオなどのマスメディアも同様です。
この辺りは化粧品の害がマスコミで取り上げられないことと同じですね……(化粧品会社はマスコミの大スポンサーなので)
硬派な音楽雑誌として知られる「ミュージック・マガジン」が2003年2月号でCCCDの記事を掲載しました。<リンク先で読めます
(2003/03/26追記)
音楽雑誌ではありませんが、一部の雑誌でCCCD問題を記事に取り上げた所が出てきました。
>(CCCDは)実は、通常のCDプレーヤーで再生できない場合があり、
>最悪の場合はプレーヤーが故障するのだが、レコード会社はその点について責任を持たないのである。
(新潮社「フォーサイト」/2003年4月号59ページより引用)
AV/PC系の新製品を取り挙げている雑誌「特選街」(マキノ出版)の2003年5月号でも
「パソコン録音ができない[CCCD]って何だ?」というタイトルで特集が組まれています。(2003/04/22追記)
◆CCCDを回避する方法
「今春からは全レコード会社がCCCDを導入!?」という噂もあります(あくまで噂)
現在、CCCD化を嫌がっている一部のアーティストはCCCD化を避けるために
・CD-EXTRA(音源以外のデータを入れたハイブリッドCD)にする
・CDの収録時間を長くする(73分以上)
という対策を取っているようです。
(この2つの方法を使うとCCCDの技術が使えないらしい。回避するための苦肉の策ですね)
CCCD化にはアーティストとレコード会社の軋轢、業界から圧力など「オトナの事情」もあるでしょうが、
ファンとしては生産者(アーティスト、レコード会社)の良心を信じたいですね。
CCCD問題に対する意見……このページで書ききれなかった話をいくつか追加
文責:ななしの(@ななしの部屋) gonta★lares.dti.ne.jp <★マークを半角@マークに直して送信して下さい。
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当サイトの文章は「ななしの日記Light」2003/03/13付「CCCD問題リターンズ」を加筆修正したものです。
トップに貼ったCCCD反対バナーはこのサイトからいただきました。
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2003/03/Nanashino