< ワイン試飲会 >
24 (Sut) Jul. '99


葩水季の恒例行事 ワインの試飲会。 4回目の掲載となりました。
今回のハイライトはシャトーマルゴーの赤! 超話題作「失楽園」で 心中のとき飲んだあのワインです。
それから今回は隣席にTさん夫妻 (犬好きの奥様は前々回のレポートでチラッと紹介した)も参加され、 試飲と関係なく犬の話題で盛り上がり、年齢当てクイズで盛り上がり・・・
我々は楽しかったのですが、他の参加者には迷惑だったかもしれません。
(証拠写真を掲載します。お楽しみ!)

左から、HallyI.Tさんキノシタさん
誰の顔がデカイか、比べてみようと撮影。
当然、一番手前の Hally が大きく見てしまう。

I.Tさん・・・・・・Tさん夫妻のご主人の方、大活躍の模様を後ほど紹介

キノシタさん・・・・・・葩水季と試飲会を共同主催する酒屋さん、 [Hammy's News ”勤勉な酒屋”]でも紹介


<ワインリスト>

● NiColas Fuillatte Cuvee Palmes d'Or \8,000
    ニコラ フィアット パルメドール(フランス)
    1990 白・スパークリング

    辛口のシャンパン
    ボトルが異様に重たい。手榴弾のようなディンプルがある。

    今まで飲んだシャンパンの中で最も高価で、しかも美味しかった。


● Alsace Grand Cru アルザス グランクリュの白、2種 (フランス)いずれも \2,500
    Froehn Riesling フロン リースリング 1995
    Schoenenbourg Gewurztraminer シェーンブルグ ゲビュルツトラミナー 1995


    フランスというよりドイツのワインというべき?

    リースリングはフルーティーだが辛口で私は飲みやすい。
    ゲビュルツトラミナーの方は、名前からしてもドイツ!
    だからではないでしょうがかなり甘口でした。


● Spatburgunder Trocken Pfalz \2,500

シュペートブルグンダー トロッケン ファルツ(ドイツ)
1997 赤

    マルゴー(左)と並べて色を比べた。
    このワイン(右)の色はロゼと間違えるほど薄い。
    味はあっさり系で、私の好み。

    考えてみるとドイツの赤ワインは初体験でした。


● Chateau MARGAUX \55,000
    シャトー マルゴー(フランス)
    1979 赤


    79年物は最高のヴィンテージではないが、そこそこ良い年だったらしい。
    前回、「ボルドーの重厚な味」が駄目! と、音を上げた私でしたが、 このマルゴーは拍子抜けするほど軽い味でした。

    もちろん酸味・渋味・香りなど全てに渡りバランスの取れた誰が飲んでも 肯く味ですが、20年前のワイン! と、思って飲んだわりには軽かった。

    下のコルクの写真を見てもらうと、20年の時間が想像できます。
    (画面右が下の方で真っ黒です。上の方まで見事に赤く染まってます)
    20年間、リコルク(新しいコルクに打ちかえること)してないのは 珍しい事らしい。


● DOW'S Fine Ruby \2,600

< 試飲会 特別ディナー >

前菜(鯛のカルパッチョ、香草・フライドオニオン添え)
    香草はルッコラ、赤ピーマン、 オニオンは低温でじっくり、最後高温でぱりっと揚げてあります。

    白ワインとの相性はもう最高です。


チーズ盛り合わせ

    右端は山羊のチーズで、ほとんどヨーグルトに近い食感でした。



豆腐の梅酢漬、モッツァレラ・かつお節添え

    豆腐の赤い色は梅酢に浸して出来たそうで、見事! モッツァレラ・チーズが不思議と合うんです。
    (モッツァレラも淡白な味で、トマトの酸味と良く合うけど、 豆腐と梅酢に組み合わすと、これがまた合うんですね。)

    かつお節は出す直前に桜井さんがカンナで削ってました。


貝柱と松茸の蒸し物

    この時期から、松茸は出回ってるんですね。 確か先ず北朝鮮産が出て、次が中国産、日本産とほぼ同じ時期に 韓国産が出るそうです。

    紙(クッキングペーパーでしょうか?)で包んで蒸す手法は 最近の桜井さんのお気に入りのようです。


牛肉のたたき、柚胡椒添え

    本当は何か野菜が添えられていたのですが、覚えていないのです。 牛肉はワインの試飲会では必ず出てきますが、メッチャウマイです。

    美味しい牛肉を少しだけ食べたい! と、思う最近の私ですが、 これも歳のせいでしょうか?


素麺パスタ、ウナギ添え

    葩水季の麺料理で一番多く使われるのがこの「半田素麺」。 太さはちょうどスパゲッティーぐらいで、腰の強さは抜群!

    試飲会レポートで、いつも私がパスタの茹で具合にけちを付けてる からか、そうではないのか?
    今回は、素麺でした。

    デュラムセモリナのパスタが時間との勝負なのに対し、 この素麺は多少時間を置いても腰があります。
    味も和風で、ウナギとマッチして美味しかった。



<蛇足>


I.Tさんはナプキン・紙おむつ等を設計開発する 優秀な技術者だと聞いていますが、
その昔、最後の移民船に乗ってブラジルに渡ったという話も聞いています。
従って、私よりかなり年長だと思っていたのですが、 本人はご自分が若く見えると信じているようで・・・

私と桜井さんと三人比べて、「歳の順番を当てよう!」 などと周囲の客にクイズを出し、大方は当たっていたのですが、
約一名、I.Tさんが一番若い、と答えたため、さあ大変! 彼女の横に座って帰ってきません。

「39歳!」と主張されるので、私は悔しくて、 「1939年生まれらしいですよ!」と触れ回り、それを聞いた客たちが 信じ始めたため、彼の怒る事!


桜井さんは桜井さんで、女性の横に座って片付けそっちのけで、この有り様!

私もこのように邪魔に入ったり、絹子さん(桜井婦人)やM.Tさん (犬好きの奥さん)とツーショットしたりで、三者三様に活躍しておりました。

その最中、キノシタさんが、「マルゴーのラベルを持ち帰る人を抽選で決める!」 と、楊枝の先に墨を塗って、くじ引きを始めました。

なんと、最後から二番目に引いたJun(Hally's Wife)が引き当てる! (最後に引いた私は当然外れでしたが)

このページを飾るマルゴーのラベルとコルクは、このようにして我が家に 落ち着いたでありました。