5.船村徹
             〜演歌の王〜


昭和30年代に吉田正等と共に昭和の名曲をどんどん作曲した人である。
船村徹は演歌の王、演歌の父である。
作風はほんとに演歌である。日本の歌謡曲とはこういうものだということを、下記のように当代の花形歌手に歌を提供し、秀逸品のオンパレードである。
しかし本人が嘆くのは、自分が作曲した曲の中には、これらのヒット曲の影に隠れて、日の目を見ない歌がこれらの何10倍もあり、それらが可愛そうだということです。作曲家はいつも一節、一節に精魂こめて作曲しているだけに、ヒットにならないのが無念なのでしょう。

 春日八郎・・・・「別れの一本杉」 (船村徹デビュー曲)
 三橋美智也・・・「あの娘が泣いてる波止場」 「ご機嫌さんよ達者かね」 
 美空ひばり・・・「波止場だよお父っつあん」 「鼻唄マドロス」 「哀愁波止場」
            「ひばりの佐渡情話」 「みだれ髪」 
 島倉千代子・・・「東京だよおっ母さん」 「哀愁のからまつ林」
 コロムビア・ローズ・・・「どうせひろった恋だもの」
 青木光一・・・・「柿の木坂の家」 「僕は流しの運転手」 「早く帰ってコ」 
 織井茂子・・・・「夜がわらっている」 
 村田英雄・・・・「王将」 
 北島三郎・・・・「なみだ船」 「風雪流れ旅」 
 舟木一夫・・・・「その人は昔」 「夢のハワイで盆踊り」 「太陽にヤー」「夕笛」
             「東京百年」 
 大下八郎・・・・「おんなの宿」 
 細川たかし・・・「矢切の渡し」 
 鳥羽一郎・・・・「兄弟船」
  大月みやこ・・・「女の港」

日本歌謡曲を支えた名作曲家10人へ戻る

topに戻る