歌手の皆さん 節を変えないで (2008年11月24日)
TVの歌謡番組で歌を聞いていると、ベテラン歌手が自分の初期のヒット曲を唄うとき、唄い方が違っていることが多々あります。具体的に言うと、音符通りでないため、私にはどうも違和感があって気になっていることでした。
その原因には
・昔から何十回、何百回と歌っていると慣れが出て、(適切な表現ではないが)’崩れて’しまう
・オリジナルとは別な表現(歌い方)をして聴衆に新鮮さを感じさせたい
・年齢を経て声質も変わっている
などいろいろあるのでしょうが、極端な場合、伴奏は昔通りだからリズムが合わなくなっており、大変聞き苦しいときもあります。
ただ1人 美空ひばりだけは、昔の歌でも ずーと正確に歌っていたように思います。ひとつの歌をどのTV番組で見ても、衣装や設定が変わっていても、歌は全部同じ様に聞こえました。ひばり本人も言っていましたが「歌い方は変えても、節を変えてはだめネ」と、まさしくこのことだと思います。声の質、強弱は変えても音符を変えてはダメということではないでしょうか。ある歌手は「オリジナル通りに歌いたくない。オリジナルを聞きたければレコードを聞いて下さい。」と。それは違う、レコード通りに生(なま)で歌ってくれる所に生の魅力があると思います。
最近一部の歌手が、昔のオリジナル風に歌いたいというのを聞きました。(千昌夫:北国の春や大川栄策)
非常に喜ばしいことです。オリジナル風の歌い方が良かったから、ヒットしたのではないでしょうか。