加山雄三の3大名曲

夜空の星

加山雄三の初期のヒット曲です。「恋は紅いバラ」がデビュー曲と言われていますが、実質的にはこの歌が”歌う加山雄三”を世に知らしめたと思われます。2拍子系でテンポがよく、♪僕の行くところへついておいでよ♪と、若さいっぱいの元気のよい若大将の歌声が、当時の若者に、何か”兄貴”を感じさせるようで、受けたと思われます。
編曲面でも、2重唱にしたり、当時としては珍しいエレキギターをとり入れたりしたのが新鮮で、ヒットした要因でしょう。

君といつまでも

言わずと知れた「僕は幸せだなー」のセリフの曲です。また、この歌の魅力は編曲です。(詳しくは「伴奏の楽しみ」の項目の「森岡賢一郎」を参照) この歌のヒットは昭和41年ですが、当時は初代御三家が絶頂期で「霧氷」や「絶唱」がレコード大賞をとっていました。グループサウンズも芽生えてきた頃で、青春歌謡の戦国時代のようで、今思えば面白い時期でした。

旅人よ

ギターを弾きながら、♪風にふるーえる 緑のそォーげんーー♪などと青春のさわやかさを歌ってる姿が目に浮かびます。加山ののんびり、ほのぼのとした暖か味の出ている歌です。
上記3曲とも岩谷時子作詞ですが、作曲家・弾厚作(加山のペンネーム)は良い詩にも恵まれてヒット曲がたくさん出ました。

<選考経過>
 「夜空の星」と「君といつまでも」は、まあ すんなりと決まりましたが、3曲目は悩みました。
リズミカルで軽快な「蒼い星くず」、明るい曲の「お嫁においで」も有力候補でしたが、”さわやかさ”をとって「旅人よ」としました。

 
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