紅白歌合戦は再起不能か? ( 2008年2月23日)
昨年(平成19年)の紅白歌合戦の視聴率は35%だったとか。
昭和40年代は70%、80%もあったのに。
あの楽しかった頃の紅白に再起してほしいという思いで述べさせてもらいます。
「よもやま話」の2項でも述べたように、紅白の魅力は下記である。
@ 今年ヒットした歌手や歌が一同に勢ぞろいするという年に一度の
歌謡界の大祭典である。
A 男女紅白に分かれて、交互に対抗形式で歌う。
B 歌手は負けてなるまいと一生懸命歌うし、視聴者は自分のひいきの
歌手を応援するので、歌手も視聴者も熱が入る。
C 今年の世相を話題にしたり、今年活躍した人を審査員にしたり、今年
活躍した芸能人の応援合戦など、今年を振り返り、大晦日の雰囲気を
盛り立てる。
C 9時から除夜の鐘を聞くまでの2時間45分であるが、退屈しない良い
時間つなぎとなる。
以上の中でもやはり@項が一番の魅力であった。近年の衰退の原因も
やはり@項の関係と思われる。ヒット曲、ヒット歌手の激減である。確かに
CD売上げ何百万枚とか聞くが、ほとんどが世の中一般には知られていな
い歌である。
昨年の紅白の最後4曲は阿久悠の遺作品だった。特定歌手や作詞、作曲家の
特集は結構であるが、ナツメロが主役になるのは本来の紅白の姿ではない。
やはり、結論的には
ヒット曲が出ること。(「千の風になって」のように)
9時開始の2時間45分とし、密度を濃くすること。
今年のヒット曲がないからといって、夏の「思い出のメロディー」や東京12CH
の「ナツメロ歌謡大行進」のようにしても、それが大晦日にふさわしいか?
今後のNHKの企画に注目したい。