3.万城目 正
             〜「りんごの唄」の作曲家〜

戦後から昭和20年代後半に活躍した作曲家です。

昭和30年代のラジオ歌謡番組では曲目紹介のとき、”佐伯孝夫作詞、吉田正作曲”などと 必ず作詞、作曲者も紹介していました。そこで 度々、”まんじょうめ ただし作曲”ということばを耳にし、珍しい苗字もあるもんだと印象深く記憶しています。あまり目立ちませんが、この人には意外と沢山の名曲、ヒット曲があり、忘れてならない昭和の作曲家です。

主なヒット曲
   「りんごの唄」・・・・敗戦のショックにうちひしがれていた国民に明るい
               希望を与えた名曲 (サトウハチロー 作詞)
   「悲しき口笛」・・・・美空ひばりのデビュー曲 (藤浦洸 作詞)
   「この世の花」・・・・島倉千代子のデビュー曲 (西条八十 作詞)
   「旅の夜風」・・・・・映画「愛染かつら」の主題歌 (西条八十 作詞)

ここで、特筆すべきは美空ひばりの歌手としての成長期に、下記の曲などで、米山正夫、上原げんと等とともに ”育ての親”として大きく貢献しています。
   「東京キッド」、「越後獅子の唄」、「あの丘越えて」

余談:
  本ページ作成にあたりインターネットを検索していて新発見したのですが、映画「早春二重奏」他 数多くの映画音楽も作曲していました。


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