8.渡久地政信
             〜日本叙情歌謡の大作曲家〜

日本の叙情的な心情を見事に作曲した大作曲家です。
あまり一般には知られていない作曲家かも知れませんが、昭和20年代後半から永きに渡り、下記の多数のヒット曲を生み出し、また吉田正などと同様に、ほとんど自分で編曲まで手がけた音楽家です。そのため、”大”作曲家と名づけました。
  昭和50年頃、NHKラジオで「昭和歌謡大全集」という番組がありました。歌手や作詞、作曲家をゲストに迎え、その人の歌、作品についてのエピソードを話してもらうという、よくあるパターンの番組でしたが、私は毎週楽しみに聞いていました。オリジナル原盤を聞けるのも魅力のひとつでした。
その番組は一人当たり1〜2回連続が普通でしたが、渡久地はヒット曲が多いため4回連続でした。
非常に雄弁家で、話題も豊富で飽きさせない話しぶりでした。

   津村謙・・・・・・・・「上海帰りのリル」、「待ちましょう」
   春日八郎・・・・・・「お富さん」
   三浦洸一・・・・・・「踊子」
   フランク永井・・・・「俺は淋しいんだ」、「夜霧に消えたチャコ」(レコード大賞編曲賞)
   大津美子・・・・・・「東京アンナ」
   若原一郎・・・・・・「吹けば飛ぶよな」
   マヒナスターズ・・・「お百度こいさん」
   松島あきら・・・・・「湖愁」、「ああ青春に花よ咲け」
   青江三奈・・・・・・「池袋の夜」、「長崎ブルース」
   三沢あけみ・・・・「島のブルース」(イントロの指笛の奏者は渡久地)

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