2002.4.27
万物は波である?

先日読んだ本に、量子力学によると物質は粒子であり、波動でもあるということが書いてあった。

とある。
物質は粒子というのは直感的に頷けるが、波動であるというのはどうもピンとこない。
でも琴線に触れるという言葉や、お寺の鐘の音を聞いたり、神社で柏手を打つと心が静まることを思い出すと人間もなんとなく波動しているような気になる。波動の振動数が合えば共振するし、同じ振動数でも位相がずれれば打ち消し合って制振される。
あの人とは気が合うの気も、武道の気合いも波動なのであろう。人間にはバイオリズムもあるし、人生には波があることを思い出すと万物、宇宙は波のごとく揺れ動いていて、人間も共振したり制振させられたりしているのだろう。
波というのは繰り返しであり、同じ所に戻って来る事でもある。輪廻とは波からきているのだろうか?
ものの本によると潮の満干や月の満ち欠けに脳は敏感に反応しているらしい。
古代人は言語を獲得する以前は万物から波動を感じ、波動でコミュニケーションしていたのではないだろうか? もし彼等に現代人が聴いている音楽を聴かせることができたらどういう反応を示すだろうか?

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