パスポートを申請する
●申請はいつ、どこですればよい
申請から取得までは、都道府県や季節によっても違いますが、10〜14日間（祝日・休日を除く）といったところが目安です。ただし、申請時にかなり長い時間待たされたり、受け取りは必ず本人でなければならいことなどを考慮にいれますと、出発の１ヶ月前にはご準備したほうがいいでしょう。
査証（ビザ）を取る必要がある人は、さらに早めに申請した方がよいでしょう。申請は、各県に何か所かある申請受付窓口で行います。旅券課に電話で問い合わせ、いちばん便利な場所を選べばよいでしょう。
●申請に必要な書類
（１）一般旅券発給申請書２枚１組
各都道府県の旅券発給窓口にて無料配付。10年用と5年用の旅券では申請用紙が異なるので注意して下さい。
（２）戸籍抄本もしくは謄本１通（６カ月以内に作成されたもの）
本籍地の市区町村の役所で発行してくれます。本籍地に住んでいない人は、手数料と返信用封筒を郵送すれば送ってもらえます。有効期限内の旅券を切り替える場合で、戸籍の記載内容に変更がなければ、省略することができます。
（３）住民票1通（６カ月以内に発行されたもので本籍地が記載されていること）
住民登録をしている市町村の役所で発行。
（４）身元確認のための書類
１.右のうちいずれかひとつを提示します
○日本国旅券
（失効６ヶ月以内のものを含む）
○運転免許証
○船員手帳
○海技免状
○猟銃空気銃所持許可証
○戦傷病者手帳
○無線従事者免許証
○官公庁職員身分証明証（写真添付）
など
１を提示できない場合は、
２.Ａ欄とＢ欄から各１つ、またはＡ欄から２つ（Ｂ欄のみ２つは不可）を提示します。
Ａ欄
○健康保険・国民健康保険・船員保険などの被保険者証
○共済組合員証
○国民年金手帳
○厚生年金手帳
○国民年金・厚生年金・船員保険の年金証書
○共済年金・恩給などの証書
○申請書に押印した印鑑の印鑑登録証明書と印鑑登録手帳（カード）
○身体障害者手帳
Ｂ欄
○写真のある会社の身分証明書
○写真のある学生証
○写真のある公の機関の発行した資格証明書
○失効後６ヶ月経過した旅券（本人と確認できるもの）
（５）写真1枚（タテ4.5×ヨコ3.5cmで撮影後６か月以内のもの）
無帽で、正面上半身の写真の裏面に氏名を記入しておいて下さい。
写っている顔の高さ(頭頂からあごまで)が25mm〜29mmで、
頭の上の空きが5mm〜9mmあるもの。係の人が結構厳密に測ります。写真屋さんでパスポート用を頼んだほうが無難です。スピード写真は変褐色のおそれがあると判断された場合、受け付けてもらえませんので避けた方が無難です。
（６）官製ハガキ１枚
住所、氏名を宛て名欄に表記しておいて下さい。窓口で申請書類と一緒に提出しますと、後日、パスポート受取日時が書かれたものが返送されてきます。受取時にはこのハガキを持参することをお忘れなく。
（７）印鑑(認印で可）
アドバイス
無職ではパスポートもとりにくいと思われますので、会社をやめて長期旅行に！とお考えになっている方は、退職する前に取得しておくとよいでしょう。
以上の書類を不備なく提出し、受理されますと「一般旅券受領証」が渡されます。この受領証はパスポートの受け取りの際に必要ですので、大切に保管しておいて下さい。
●パスポートのサイン
一般旅券発給申請書の「所持人自署」欄のサインが、そのままパスポート本体の「所持人自署」欄に転写されます。この署名は、海外旅行に関するすべてのサイン（ビザやＴ／Ｃ）のもとになります。書き慣れていなければ無理にローマ字にすることはないですし、漢字の方がマネされにくいという利点もあります。
●子供のパスポート
20歳以下の未成年者がパスポートを取得するには、親権者、または後見者の署名、押印が必要です。
５年間有効のもののみで、費用は通常と変わりません。手数料は12歳以下が大人の半額の5,000円、13歳以上は大人と同じ１万円です。
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パスポートを受け取る
●受け取りに際して
パスポートの受け取りは、ハガキで通知された受領日に必ず本人が出向かなければなりません。受け取りの際は、申請時にもらった受領証、返送されたハガキ、印鑑、に発行手数料の印紙（５年旅券は１万円、10年旅券は１万5,000円分を印紙売り場で購入）を添えて窓口へ行きましょう。濃紺（５年) またはえんじ(10年) のパスポートが無事取得できます。
●パスポートを受け取ったら
パスポートを無事に受け取ることができましたら、紛失に備えて、最終ページの「所持人記入欄」（INFORMATION ON BEARER）に必要事項を記入しましょう。名前も住所も、ローマ字表記、漢字表記のどちらでも良いでしょう。
アドバイス
パスポート申請を旅行会社に頼みますと、申請書類の作成（3,500円前後）、申請受領の窓口までの同行（2,000 円前後プラス交通費）、もしくは代理申請（5,000 円前後プラス交通費）などを請け負ってくれます。多忙な人、初めてで不安な人は相談してみるとよいでしょう。
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