座席の種類についての疑問

 前回はチケット代を考えるという事で結構ないろいろな反響を頂きました。皆さんチケット代についてはやぱりいろんな考えがあるようですが、やはりファンとしてはできるだけ安く良い舞台を見せて欲しいですね。何てわがままなんでしょう。

 今回はちょっと席種について書いてみる事にしました。席種ってS・A・Bとかいうあの席種の事です。S席って多分「SPECIAL」の略ですよねえ。僕が舞台を観だした頃は「何でS席がこんなのたくさんあるんだろう」っていう素朴な疑問を持っていました。今では「そんなもんなんだろうなあ」と思っています。大人になったんだか慣らされてしまったんだかは良くわかりませんが。という事でちょっと数えてみる事にしました。(暇ですねえ)。

 とりあえず席種が公開されている赤坂ミュージカル劇場の「オペラ座の怪人」を例にとってみましょう。一生懸命数えてみた所、S席が851席、A席が101席、B席が105席、C席が145席という割合になっているようです。数え間違え等あるかもしれませんがご勘弁を。合計で約1200席ですから約7割がS席という事ですね。まあこれはこんなもんでしょうね。ただ「S」席という名称だけはちょっと気にくわないんですけどねえ。だってSPECIALって。。。(←まだ言ってる)

 ただ同じS席でもいろいろありますよね。特にA席のひとつ前のサイドなんていう席だと何となく損をした気になりませんか。そんなせこいのは僕だけでしょうか。逆に最前列なんて取れた時には「もう千円位払ってもいいかな」なんて気持ちになりませんか。まあ「もう千円」ってあたりは結構ケチなんでしょうが。またC席っていうのも貴重な席ですよね。今の四季のC席の標準価格(?)は三千円ですから、とりあえず観てみたい人であるとかお金は無いのだけどお芝居は大好きっていう方には欠かせない席ですよね。C席っていうのは上の計算だと145席あるんですが、これってだいたいS席の最前列から5列目の席数とほぼ同数なんですよね。という事はC席をもう千円下げて、S席の前から5番目までをもう千円あげても満席になれば一公演当たりの収益は確保できすね。そうすれば安く見たいという人にも朗報だと思うんですけど。素人の勝手な考えですけどどんなもんでしょ。

 あと四季の会の会員の方って[A席」って利用されているんでしょうか。僕なんかはどうせS席で見るなら良いポジションで見たいと思いますし、「とりあえず見ておきたい」場合はB席がC席を狙う事になります。理由は簡単。A席の値段設定って四季の会会員の場合S席と千円しか違わないからです。結構わがままなのでどうせなら「とても良い席」で見るか「安い席」で見たいと思うのは僕だけではないでしょう。

 東宝の場合はS席とA席って随分価格差がありますね。まあこれはS席が高すぎるっていう事が大きな原因だと思うんですけど。そういえば東宝の座席配分ってどうなってるんでしょう。3〜4年位前の「レ・ミゼラブル」の時には1階席の通路から後ろ側はA席になっていたような気がするのですが、前回の公演では1階席全てがS席になっていたような気がします(勘違いかもしれません)。東宝さん、チケット代高いんだからちょっと考えてくださいませ。

 東宝のチケット代の事になってしまうとまた文句ばっかりになってしまうんで四季に戻って、お金の話で恐縮なんですが、上に書いた席種の計算があっていると仮定すると、一回の公演で主催者に入る金額は一千百万円位になります。S席は四季の会会員料金で計算してあります。これを高いと見るか安いと見るかは見方次第なんでしょうが、人気のあるチケットが取りづらい公演の場合は基本的には公演から相当前の現金収入という事でしょうから財務面(資金繰り)という面では相当貢献しているんではないかな。まあこれは四季に限った事ではありませんけど。

 本当は席種についてはもうちょっと細かく分けて欲しいような気もするんですけど、いろいろな手間とかを考えるとそうもいかないんでしょうね。それにどんなに細かく分けてもやはり同じ席種の中でも満足・不満足が出てきてしまうのは仕方がないですしね。

(98/09/12)
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