頑張れ、ケイタ君
世の中風邪が大流行してますね。僕も先週の水曜日位から体調が悪くて、鼻水と熱が出ていたのですが、土曜日に無理して夜遊びして、日曜日の寒い朝チケットぴあに並んでいたらだいぶ良くなったみたいです。遊ぶ気力があればインフルエンザも逃げ出すという事でしょうか(笑)。「タナボタ企画」のチケットを取るために並んだチケットぴあは某デパートの店内にあり、通常は10時の開店まで入れない(あらかじめ希望チケットを書くので10時ジャストに発券は始まります。)のですが、この日はあまりに寒かった為でしょうか、9時20分頃に特別に店内に入れてもらったのでした。開店前の店内放送とか「エスカレータ始動放送」とか普段は滅多に聞けないような事も聞けて何となく幸せでした。チケットもちゃんと取れましたし。某デパートさん、ありがとうございました。またこの日は夫婦で並んでいたのですが、あるネタで盛り上がってました(謎)。今はちょっと書けないのですが、時効になったら「管理人の独り言」にでもアップしようかと思っています。
四季が鳴り物入りで開幕した「ライオン・キング」、賛否両論が飛び交ってますね。まあ、これだけの話題を与えてくれたという意味ではやはり凄い舞台なのではないでしょうか。僕は「ライオン・キング」に関しては前評判ほど良いと思わなかった方で、言い方に苦労していたのですが、ここのサイトの掲示板である方が絶妙の表現をされていましたね。
「私が給料をつぎ込んでいるのがあんなもんだと思われるのは嫌だ!」
この表現、もうその通りですね。まあ一度は見ないと何にも言えませんし、見る価値はあると思いますが。で、最近ちょっと感じてしまうんですよ。「ケイタ君」、ちょっと自信過剰気味じゃあないかなあなんて。四季ファンの方や四季の関係者の方にはまた怒られてしまうかもしれませんが、最近感じている事を率直に書いてみましょう。前にも何度も書いてますが、僕決して四季を嫌いなわけじゃあありませんので、誤解しないで下さいね。
僕は残念ながらブロードウェイの「ライオン・キング」は見てないので何とも言えないのですが、いろいろな方からの情報を聞く限りではブロードウェイ版「ライオン・キング」の出来は上々のようです。当然観客もアメリカ人が主体でしょうから、感じ方も違うとは思うのですが、やはり舞台そのものが何か根本的に違うような気がしてなりません。この「ライオン・キング」、当然四季の幹部の方も日本公演前に見ているはずですよね。当然我らがケイタ君も見ていると思います。多分素晴らしい舞台だったのでしょう。「これを四季でやりたい!いや、やらねばなるまい!」と思ったとしても不思議じゃあないですよね。問題はその時にこの作品を日本に持ってきて大丈夫かなというあたりがもしかしたら曖昧だったのではないでしょうか。昔に比べれば四季にしても他のカンパニーに日本人のミュージカルを演じる役者さんの質は飛躍的に向上していると思います。ただ持って生まれた資質というのはどうしても変えようが無いですよね。体の芯に存在するリズム感や「民族の記憶」のようなものは独特なものがあります。これもある方が掲示板に書かれていましたが、優れた役者さんと優れたスタッフが同じ舞台を演じても決して同じ様に優れた舞台になるとは限らないんですね。これは当然逆の場合(日本人の方が優れている。)もありますので、どっちが優れているとは言い難いのですが、「ライオン・キング」のような舞台は(少なくとも演じる側にとっては)日本人向けじゃあないという事は言えるのではないでしょうか。
最近、「アルプ」で「ケイタ君の独り言」の連載が始まっていますね。(おいおい、タイトル違うだろ・・・)あの連載を読んでいて思うのですが、ケイタ君、「俺の言う事が間違っている訳がない!」というちょっと独善的な面を感じてしまうんですね。最近話題になった「四季劇場での舞台が見えない席」についての文章でそれを強く感じてしまいました。どこかの掲示板に書かれていましたが、四季を応援してきてくれた人であれば、四季の舞台は数多く観ているはずですから、「C席」といわれれば当然「従来のC席」の感覚でいるわけですから、舞台の上の方が見えないなんて思いもしなかったと思います。それを外国の劇場の例を引っぱり出したわけのわからない説明で強引に突破されてしまうとファンとしても「何なんだよぉ」という感情になってしまいますよね。まああれだけ鳴り物入りで作り上げた専用劇場ですから、そうそう謝るわけには行かないでしょうが。
四季のファンとしては、四季に対して一番お願いしたいのは「良い舞台を見せてくれる事。」ですよね。僕は本当に良い舞台であれば多少チケット代がかさんでもしょうがないかなと思っています。チケット代という面では四季は本当に努力をしてくれていると感謝しています。ただその裏には当然この不景気な時代に劇団を経営しなければならないという使命があるでしょうから、いろんな面で経費削減もしなければならないでしょうし、当然経営方針もしっかりしたものがあると思います。ですから経営と「良い舞台」を両立させる為にはある程度犠牲にしなければならない部分があるのもよくわかります。舞台は一種の「夢の世界」なんで、経営状態のあまりにドロドロした部分なんかは部外者が立ち入る所では無いでしょうが、やはりこれだけの大きなそして素晴らしい劇団に育ったからにはある程度ファンに「申し訳ないけどこういう所は我慢して下さい。」とか「こういう誤算があったけど、対策検討中なんで待っててね。」位の説明があってもいいし、そういう説明ひとつでファンって納得してしまうような気がするんだけどなあ。
あと、やっぱりキャストスケジュールはチケット発売前に公開して欲しいですよね。突然状況が変わってキャストが変わるのはしょうがないにしても、やっぱり「行ってみるまで誰が舞台にたっているのかわからない。」っていうのはちょっとねえ。確かに四季の言うところの「舞台を見てもらっているのであって、役者を見てもらっているわけでは無い。」という主張もわからない事はないのですが、やはりファンとしてはひいきの役者さん目当ての方もいるでしょうし、いろんな役者さんを見たいという方もいるでしょう。そういう要求に対して目をつぶり続けるというのは時代にそぐわなくなっているのではないかという気がします。
浅利慶太という人は本当にいろんな才能があって、気楽にミュージカルを観劇できるようにしてくれた凄い人だと思うのですが、最近何となく身勝手さが目立ってしまうような気がしてなりません。四季の舞台を本当に楽しみにしている僕としてはなんか舞台以外の部分で変な話で盛り上がってしまうのが一番悲しいんですよね。
本当に勝手な事を書いてしまいましたが、こういう考えもあるという事でお許しを。冒頭にも書きましたが、僕、四季好きですからね。四季ファンの方、石投げないで下さいね。(そこまで言う位なら書かなきゃいいのにねえ(笑))
最後に本当に心を込めてひとこと。 「がんばれ、ケイタ君!」
(99/1/25)