皆様のおかげで「MUSICAL BOX」も10万アクセスを突破しました。こんな貧弱なサイトなのですが、皆様の書き込んで下さるメッセージボードのおかげで賑わっているんですね。本当にありがとうございます。このサイト、実は以前に作っていたホームページの一部分であったものを独立させたものです。以前のサイトはほとんど公表しなかったので、当然アクセスも少なかったのですが、独立させてからは「どうせだったらたくさんの方に見て欲しいな。」と思い、yahoo等のサーチエンジンに登録しました。サーチエンジンから来て下さる方も多いようですが、やはり一番効果のあったのは思い切って(結構書くのに勇気がいりました(笑))書き込んだ、日本のミュージカル情報というサイト(ここからもリンクしています。)の伝言板への「ホームページ開設しました。」という投稿です。恥ずかしくて一度でやめてしまいましたが、そこから来て下さった方も多いのではないでしょうか。その後すぐに「劇団四季公演情報」というサイトからリンクの希望メールを頂きまして、あんな人気サイトからリンクして頂いてよいのかな?と思いつつもめちゃくちゃ喜んでしまいました。その後は本当に予想以上のアクセスを頂き、感謝しております。
自分のサイトのメッセージボードなんかを読んでいると日本国民みんなミュージカルファンのような錯覚に陥ってしまうのですが、どうも世の中は違うようです。確かに現在首都圏で見ることの出来るミュージカルを数えてみると「ライオン・キング」、「アスペクツ・オブ・ラブ」、「オペラ座の怪人」、「ウェスト・サイド・ストーリー」、「レ・ミゼラブル」と非常に充実していますし、首都圏以外でも四季を筆頭にいろいろな演目が舞台にあがっています。僕がミュージカルを見始めた頃は「何を」やるというより「ミュージカルをやる」という事だけで結構盛り上がっていた事を考えると素晴らしい事だと思います。
舞台の充実に伴いミュージカルファンというのも確実に増えているとは思うのですが、「オペラ座の怪人」や「レ・ミゼラブル」のチケットの売れ行きがイマイチだという話を聞くとまだまだミュージカルファンというのは少数なんだなあと実感させられてしまいます。会社とか近所(笑)でミュージカルの話が出来る相手なんかほとんどいませんしね。四季にしろ東宝にしろ観客動員のほとんどがリピーターか団体動員なのではないでしょうか。劇団四季なんかは新規ファンの獲得に割と熱心なようですが、それにしても「四季の会」に入ろうと思ったら結局四季の公演に行かないと結構難しいですもんね。四季の会はミュージカル好きなら絶対に入って損は無いと思うのですが、入ってみないとその良さはわかりませんね。
普通の人(笑)が「ミュージカル」というものに対してどういうイメージを抱いているかと考えてみるとちょっと興味深いものがあります。まず良く知らない方が思い浮かべるのは「宝塚」のイメージではないでしょうか。それも「ベルサイユのバラ」のイメージ。僕は何せ宝塚はこの前の「エリザベート」が初めてという宝塚音痴ですから当然「ベルバラ」は見てませんが、宝塚のイメージってあれで「一部のファンだけ世界」というちょっと悪い方に行ってしまったような気がします。ベルサイユのバラって原作は少女マンガですよね。あれで「よいおとなの男性」が見るものじゃないというような印象になっちゃったかな。ちょっと残念。宝塚は(まだ2度しか見てませんが(笑))、普通の舞台としても素晴らしいんですけどね。ただちょっと演目によるみたいですけど。
でも潜在的なミュージカルファンって結構多いんじゃあないかな。贔屓目かもしれませんけど。例えば今四季が大々的に宣伝している「ライオン・キング」なんて「一度見たいな。」と思っている人は相当数いるのではないでしょうか。ただ「見たいな」と思っている人が実際に見る努力をするかというとそうでもないんですよね。チケットを取るのが大変そうとかそもそもチケットをどうやって取ればいいのかわからないという方が大多数ではないでしょうか。
やはり「ミュージカルファン」を増やす為には一度見せるというのが絶対条件ですね。ただミュージカルを初めて見る人にとってはその舞台でミュージカル全般の判断を下してしまうわけですから、何を見せるかというのは難問です。僕の知り合い(女性)が結婚相手を何とかミュージカルの世界に引き込もうといくつかの舞台につきあわせたらしい(結婚した後じゃあつきあってくれないかもしれないので、結婚する前がチャンスですね(笑))のですが、「RENT」は凄く気に入ったそうですが、「オペラ座の怪人」は寝てしまったそうで、「四季は二度と行かない。」と言っているようです。やはり一言に「ミュージカル」といってもいろんなジャンルがありますから、その人の感性に合うミュージカルを見せるのって難しいですね。
とはいいつつ、やはりミュージカルファンが増えるのは喜ばしい事なんで、ミュージカル初体験者向けの作品を考えてみましょう。若い女性だったらやっぱり「オペラ座の怪人」が良いのではないでしょうか。逆に言えば若い初見の女性を捕らえる事ができなかったら「オペラ座の怪人」もやばいのかなという気もします。あとは「エリザベート」なんかもいいかもしれません。ただ女性ファンはだまっていても増えて行きそうな気がするんで(失言?)、やはり男性ファンを増やしたいですね。普通だったら若い女性の多い所には黙っていても女性目当ての(笑)男性が集まるものなんですけど、この世界だけは別のようです。若い男性だったらやはり「RENT」なんかがおすすめなのかな。僕は見てないんですけど、評判を聞いていると結構いけるような気がします。で、一番縁遠いと思われる(笑)、中年男性ですね。これは僕と同年代なんですが、やっぱり「レ・ミゼラブル」かな。ちょっと舞台が暗めなのが難点ですけど、四季に比べれば「テレビで見たことのある人」も出ている事ですし、ストーリーも事前にある程度はご存知でしょうから興味を持って下さるかもしれません。あとは「ジーザス」ですね。僕より上の年代の方は大学紛争やベトナム戦争の年代なんで、「ヘアー」とか「ジーザス」とかは結構懐かしい思いになると思うんですけどね。
チケットが取りづらくなるのは困りますけど(笑)、やはりミュージカルやお芝居を見に行くという事が特別の事では無く、当たり前の日常の風景になってほしいものです。(ここを見ている方にとってはもう普通の事でしょうけど。)その為にはやはり少しでも舞台の素晴らしさを回りの人に伝えたいものですね。といってもダメな人は絶対ダメなんですよね。これが(笑)。今回は「舞台ファンを広げる会」会員としての(笑)まくぴ君でした。
(99/6/20)