今朝のワイドショーみたいな番組でやっていたんですけど、バブルの時期に高い金額で売り出されたマンションがバブルの崩壊で売れ残ってしまい、最近になって安くして売ろうとした所、高い金額で購入した住民が大反対しているそうです。「安い金額で販売するな。」という事のようなのですが、実際問題としては「差額を返せ。」という事なんでしょうね。決して安い買い物では無いのですから言っている事はわかるのですが、自分でこれだけの価値があると判断して買ったのでしょうから、ちょっと無理があるような気がするんですよね。あれだけ派手に反対運動してたら、新しく買う人も買う気なくなっちゃいますよね。
最近、ミュージカルのチケットの売れ行きも一部の舞台をのぞけばイマイチのようですね。まあその分好きな時に好きな舞台を見られるという事でもあるんですけど、どうも噂を聞いているとチケットの売れ行きに関しては「ライオン・キング」の一人勝ちといった感じで、「オペラ座の怪人」にしても「レ・ミゼラブル」にしても千秋楽近くの公演以外は簡単にチケットが取れたようです。僕個人的には「ライオン・キング」の一人勝ちっていうのがちょっと不思議なんですけど。
ミュージカル(に限らず芝居)を見に来る人を増やす手段っていうのは結構簡単(笑)でして、まず初見の方を舞台に足を運ばせて、その方をリピーターにしてしまえばいいんですね。で、リピーターに仕立てられるかどうかっていうのはその舞台の出来や個人の資質次第なんで、これはこれで舞台関係者に努力してもらう事にして(笑)、いかに初めてのお客さんを観客席に座らせるかという事が観劇人口の増加にはとても大きな要素になってきます。
舞台を見ようと決心したら
1.スケジュールの確認
2.チケットの確保
3.実際の観劇
という手順を踏むのですが、たいていの方は1.の段階で挫折してしまってるんではないでしょうか。東宝にしろ四季にしろ、リピーター相手の商売は確立されているようですが、例えば「今噂になっているライオン・キング、一度見てみようか。」と思い立った方がスケジュールの確認をしようとしても、結構大変でしょうね。その上、残席状況を調べようと思ったら大騒ぎです。残席状況の一覧を見ようと思ったら四季劇場に行くしかないのではないでしょうか。東宝にしても似たりよったりで、せっかく自社のウェブページを持っているんですから、もうちょっと上手く利用して欲しいですね。でも一番考えて欲しいのは「当日券」の販売方法です。言い方は悪いですけど「売れ残った」チケットについては扱いを考えて欲しいですね。まあ半額は極端にしても2〜3割引位で販売しても良いと思うんですよねえ。あともしそのような販売方法を取るにしても「当日券の有無の告知」っていうのがすごく大切になってきます。できれば新聞の3行広告のようなもので告知できればベストなんでしょうけど、それには当然経費もかかってしまいますね。まだまだ観劇ファンでインターネットを利用している方っていうのは少数派だと思いますけど、インターネットでの告知っていうのも一つの手段だと思います。自分が買った時の値段より安く売り出しているのを見るとちょっとむっと来る方もおられるかもしれませんけど、チケットを買う時はその値段で買う価値があると思ったのでしょうから、そのあたりは勘弁して欲しいですね。(ここで冒頭の前振りが効いて来る(笑)。)
実は今日もほのかさまぁ(はぁと)の出演する「カルメン」のチケット発売日だったのですが、とりあえず2回分確保してしまいました。今年の10月・11月なんでまるで予定がたたないのですが、まあこれはいつもの事なんでしょうがないですね。良い席を確保する為には数ヶ月先の舞台でもチケットを確保して、舞台のスケジュールが最優先に回っていく生活、これがミュージカルファンの宿命なんでしょうね。これだけチケットの発売日に執念を燃やすのですから、当日券についても少し考えて欲しいと思うのは僕だけでしょうか。(RENTはとれなかったけどさ。)
(99/7/25)