日々是平穏
2001/11前半

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11月15日 木曜日 授業 1:経絡経穴概論 2:灸実技

 余りに居眠りが多いので、今日は意識して多めに睡眠を摂ってみたが、やっぱり眠いものは眠い。レトルトカレーを食らった後、寝惚け眼で表に出る。と、寒さでたちまち目が覚めた。急いで取って返してもう一枚着込んでから改めて車に……リアウィンドウが結露で凍って真っ白。ごしごし擦り落としてから出掛ける。何でこんなに都内と温度差がありますか。ともあれ、今日一日頑張れば、後は明日の座学2コマだけで今週は終わり。あぁ、一日少ないって素晴らしい。ビバ週休二日>再来週から元通りです

 多めの睡眠も余り功を奏さず、今日も座学はふわふわとして過ごす。いつも仲良くしてくださってるヤマグチさんに「習慣になってるから、どこかで打破せなあかんよ」と諭されてしまった。真剣に気にしてくださる方が居るからには、頑張らねばなるまい。そんなヤマグチさんに目一杯灸を据えて(真面目な練習です。念のため)、今日の授業は終了した。いつも通り時間一杯続く灸実技に、週番の掃除も入ってアーバンリミットは優に突破したので(口実)、今週もネパール料理屋でマトンカレー(店舗紹介のカードにアドレスが書かれていた事に今更気付く)。今日は偉い混んでいて相席で、対面に座ったお兄ちゃんたちの呆気にとられた顔が印象的だった。やはり、御替わりに御替わりを繰り返してナンを6枚食べた為だろうか。

 お腹が一杯になったので、弟に頼まれていた「帯をギュッとね!」30巻の捜索。愛蔵版が出ちゃうと、回転の良い本屋では旧版は置いてくれないし、30巻も出ている漫画だと、途中から揃えようと言う人が減る為に絶対数も少ないし……サンシャインの麓からリブロのB1まで、池袋の主な漫画取扱店を回ってみたものの発見できず。発見出来ないだけなら兎も角、道中あちこちで散財するわ、そのくせ買おうと思っていた「魁!クロマティ高校」第3巻を買い逃すわ、挙げ句の果てに龍さんから「クロ高買ったよ〜」ってメールが届くわ。くそぅ。

「帯ギュ」捜索失敗の旨を告げがてら、弟の所に散髪に。元々二人とも話し好きな上に、似たような趣味を持ち、似たような職人芸の世界に足を踏み入れてしまって、話題には事欠かず、散髪にかかった小一時間を揃って喋り倒す。「俺は手が遅いからさぁ」と嘆いている弟であったが、このお喋りが原因だったりはしないか。


11月14日 水曜日 授業 1:生理学 2:あん摩マッサージ指圧理論 3:指圧実技

 今日は埼玉県民の日、公立の小中高校はお休み。本来なら学校に行かなければならない平日に、しかも埼玉県民だけが休む事が出来る特権的な日。名の知れた有名人が居るでもなく(失言です。ホントは一杯居ます)、田舎だ海無し県だダサイタマだとバカにされ、住み易さ指標を出せば「あの」千葉と最下位を争う、そんな虐げられ続ける我が埼玉。我々は「埼玉県民だ」と胸を張って言えなかった。自分の住む愛着のある土地に、誇りを持ちきれなくて、それが歯痒かった。非常にドメスティックでせせこましい話しながら、自分の力で新たなる生活の場へ飛び立つ事も出来ない子供としては、心情的にとても大きな問題だったのだ。……そして今日。そう、今日はそんな日陰者の埼玉県民が「埼玉に住んでて良かったなぁ」と埼玉県民である事を喜べる数少ない日なのである>現金過ぎます
 が、勿論、都内の私立専門学校に通う今の私には何の恩恵もない訳で。うつらうつらしながらテレビを見ていて仕事に行く準備をする素振りすら見せない姉(小学校教諭)を後目に、「今日は平日なんだ平日だったら平日なんだ」と泣きながら家を出た。東の空に爽やかに昇り始めた朝日も、私を慰めてくれなかった。

 今日も睡魔と戦いつつ、まったりと一日の授業を終えた。帰宅せんと池袋発の高崎線に乗る。遅い昼飯のカレーパンを頬張り、シートに深く身を預けて終点籠原までぐっすり休んでいこう……と。とっても元気なオコサマが何人も車内を駆け回ったり、嬌声を上げたりしている。よく見れば、親子連れの多い事……ああそうだよ、忘れようとは思っていたけど県民の日だったよ、今日は。「親ぁ何やっとンのじゃぁ」と窘めて差し上げようかと一瞬思ったが、「大人げなくがなるのもどうか、きっと私も子供の頃はうるさかったんだろうなぁ……イヤ、それ以前に眠くてめんどくせぇ」と、そのまま寝る努力を続ける事にした。御陰様で大宮まで眠れなかったが。くそぅ。

( ディズニーシーでは、埼玉県民だけでなく何故か宿敵千葉県民までもが「今日なら空いているだろう」と殺到して入場制限が掛かってしまったそうです。休みの恩恵に与れなかった者の僻みとは解りつつ、そりゃ二県の人口の合計は1300万にも到達しようと言うのだから、よく考えなくてもメチャ混みになりそうなのは解りそうなものだろう、とも考えたり。ざまぁみやがれ


11月13日 火曜日 授業 1:鍼実技 2:解剖学

 どうにも集中力が足りない。余計な事を色々考えている所為か、疲れている所為か、単純に弛んでいる所為か。そんな状態で鍼実技の授業に臨み、前脛骨筋の辺りに刺鍼していたら、抜鍼した所から「ぷちぅ〜」と赤黒い血が。ラッキーストライク。期せずして瀉血療法になってしまう。>そういうのは「療法」とは言いません

 授業後、週番なので教室の掃除をしていたら、1241のアーバンに間に合わなくなった。時間を潰さなければならないので、失われた血を補うべく(口実)いつものネパール料理屋へ。好物のマトンカレー\850也をめりめり食べる。御替わりを続けてナン5枚、流石に一杯になってきた。「そろそろ食べるのをやめようかなぁ」と思っていると、店員が巡回してきて。

店員:なンの御替ワり、要りまスカ?」(独特のイントネーション)
橘屋:あ、もう1枚

 結局6枚のナンを平らげた。げぷぅ。目一杯食べて副交感神経が活発になったせいか、電車の中ではぐっすりと寝転けて終点籠原で駅員に起こされる始末だった。挙げ句の果てに、「新刊案内書かなきゃなぁ」とか思いながら帰宅したものの眠くて眠くて何も書かずにぐっすり寝る。目が覚めたら既に23時であった。なんともはや。


11月12日 月曜日 授業 1:法学 2:臨床医学総論 3:あん摩実技

 睡眠時間は短いものの、比較的気持ちよくぱっと目が覚めた。やはり色つきラベルの効能だろうか。今回、周囲には非常に落選者が多かった。ある程度は標本の偏りとして評価すべきだろうが、それでも4割程度(下手をすると4割を切る?)の合格率しかなさそうである。チケットの枚数やらサークル数やら開催日数やら、来夏からどうなる事やら。
 さて、「さぁ、かったるいけど今日も一日学校行って来るか」と思って起きあがろうとすると、背筋に違和感が。ギックリの様な痛みは一切無かったが、ぱっつんぱっつんに張りまくりで、前屈や上体の捻りも若干辛い。先週書いた通り、月曜は簡単には休めないし、成績評価が出席至上主義の実技もあるので泣く泣く登校するが、案の定一杯一杯で一日の授業を終える。授業の内容はしっかり覚えているが、その他の記憶は非常に曖昧である。まぁ、一杯一杯だった割には、最低限の居眠りだけで済んだのは不幸中の幸いと言えよう>昨日の誓いは何処に行った

 この状態を何日も引っ張るのは宜しくないので、帰りがけに先生の所で鍼を打って貰う事にする。このような事もあろうかと、先生の所に献納する新米を積んでいたのである。後1時間で看板、という時間に押し掛けたにも関わらず、先生は快く迎えて下さった。背筋がバリバリに張っていただけに一寸だけ鍼も痛かったが、それでうまく緊張がとれていき、間もなく深い眠りに落ちていった。治療が終わって先生が起こして下さったのは既に19時であった。

 折角治療をして頂いたので、後はゆっくり休んで明日に備えよう……などと思って帰宅するなり「パソコンがウィルスに感染しちゃったんだけどさぁ」と剣呑な事を父親が宣う。職場からFDを介して貰ってきてしまったらしい。幸い、感染していたウィルスは弱い物だったので、手持ちのアンチウィルスで簡単に駆除出来たが、父親と姉貴(ここぞとばかり便乗された)のマシンのアンチウィルスをアップデートしたり、その辺の手順をレクチャーしたり、按摩したりと色々作業をしている内に、皮算用していた様々な予定は押し流されていってしまったのだった。あああ、出展予定作品の紹介を書かないと……(遠い目)


11月11日 日曜日

 ……眠い。夕べはいつもより早く横になったのだが、どうにも眠い。今日は部屋の掃除もしたいし、日記以外にも色々書きたいし、途中で止まってるゲームの続きもやりたいのだが、眠くて仕方無く、間歇的に目が覚めるも結局15時過ぎまで寝ていた。休日の方が日記のネタが少なくて困るというのは何とも生活に潤いが足りなくて寂しいモノだなぁと思いつつ、日頃如何に意味のない所でネタを作りながら生きているのかを痛感してややブルーになる。

 日曜日は、働きに出ている弟と、2人目が10ヶ月に突入した義妹の負担を少なくする為……という口実で爺婆が孫を愛でる日となっている。町のイベントの運営に駆り出され、今日は家にいられない父親は非常に悔しそうにしてたらしいが、息子&腰痛治療担当としては、孫を前にして度を超したハッスルをされるよりはなんぼか安心出来るというモノである(そうでなくともこの後米の出荷が待っているし)。そんな父親の分まで、甥っ子と夕方まで遊ぶ。2歳を過ぎ、色々な事を覚えていく盛りで見るモノ全てが面白いらしく、あっちこっち走り回るので、着いて回るだけでも一苦労である上、父親も弟も義妹の実家の人々も腰が良くない分、肩車などの力業も要求される。なんだかんだ言って私も結構楽しんではいるが、それでもやはり疲れる。甥っ子を母親に託し、お茶を飲んだりトイレに行ったりして一息吐いて戻ってくると、何故か父親が相好を崩して孫と遊んでいた。どう考えてもイベントの後かたづけをしている時間である。

橘屋:……仕事は?」
橘父:早抜けしてきたに決まってる
橘屋:そんな力説するようなモノかい」

 ……この人も私が子供の頃はえれぇ厳しい親父だった訳で、人間変われば変わるモノだなぁと思わぬ感慨に耽ってしまうのだった。
 甥っ子が帰ると、家族揃ってあちこち痛いだの凝ってるだの言い出す。全員にお灸をしたり按摩をしたりしている内に21時になってしまった。余り時間はないが、少しだけでもと部屋の片づけを始める。悪足掻きとは解ってはいるが、流石に教科書が何処にあるか解らなくなったり、毎朝毎朝教科書を発掘して出掛けるような状況は回避しなければならない>則ち昨日まではそういう状態だった訳で 

 また明日から学校だが、今週は土曜日に入試があるお陰で1日少ないのが救いである。折角1日少ないのだから、せめて少しは頑張って、もう一寸居眠りを減らそうと思う。実際に出来るかどうかは置いといて>置くな


補遺:深夜27時頃の検索により、今冬の「展示会」への出展が許可された事が判明。準備せな。


11月10日 土曜日 授業 1:東洋医学概論 2:保健医療社会学

 今日は比較的寝起きがよかった。電車の中でも心地よく眠れて、気分良く授業に臨めた。居眠りをしない保証はないので、一応ブリーズライトを装用したものの、遂に最後まで居眠りをする事がなかった。居眠りをしないで一日過ごし仰せたのは今週初めてじゃなかろうか。奇跡的ですらある>自分のあり方を見直しなさい  どうも、授業に人文系(特に歴史とか)が絡むと眠くなくなるらしい。今日の授業の感想など、講師の先生と軽くお話をしてから、1241のアーバンに乗るべく学校を出る。授業がかなり早く終わったので、今日は10分程の余裕を持って池袋駅に着ける、筈だった。

 原宿駅を過ぎた所で、不意にアナウンスが入った。

車掌:先ほど大塚駅で発生した人身事故により、山手線内回りは運転を見合わせております。お急ぎのお客様には大変ご迷惑をおかけしておりますが、外回りは通常通り運転をしておりますので、どうぞご安心下さい」

 何故か妙に明るいアナウンスだった。やはり彼も面倒が無い方が嬉しいのだろう。が、それから間もなく列車の加速が緩くなり、遂に停車してしまった。再び入ったアナウンスは、

車掌:先ほど大塚駅で発生した人身事故により、山手線外回りはダイヤに乱れが出ております。お急ぎのお客様には大変ご迷惑をおかけしております」

 と、萎んだ声で告げていた。1分差だろうが何だろうが、アーバンを逃してしまえば、次の電車まで丸々1時間を池袋で潰さなければならない。ただでさえ金がないのに、散財の危険性が非常に高い。ココは是非とも乗りたい所であるが、電車は着実に遅れていく。停車信号で急停車したり、のろのろ運転を余儀なくされたり、駅に止まっている前の電車が発車するまで駅の前で待たされたり。何度となく腕時計とにらめっこをする。山手線がこれほどに遅いと感じた事はなかった。

 遅れに遅れた山手線は、亀の歩みのようにホームに滑り込んだ。両開きのドアの真っ正面ぎりぎりに立ち、ふっと目線を腕時計に落とすと41分になったばかり。大抵30秒くらいは出発が遅れるので、まだチャンスはあると判断した──全力でダッシュ。鞄を脇に抱え、高校時代のラグビーで培ったステップで行き交う人々を躱して、1段抜かしでダンダンと階段を駆け上る。今なら正面にラグビーのバックスがいても弾き飛ばせそうな気もする──と。後3段、という所で急に足が上がらなくなり、つま先を引っかけてしまった──足元を見れば靴紐が解けている。恐らくこれを踏んでしまったのだろう──体が宙に浮き、バランスが大きく崩れる。歌舞伎の大見得のように片足で跳ねながらバランスを取り続けるが、このまま無理にもう片足を出して堪えても、筋肉や関節を痛める可能性が高いと判断。CDプレイヤーの入っている鞄をかばいながらごろごろと転がった。今なら正面に(以下略)。相当に恥ずかしかったが、照れていられる余裕すらその時の私にはなかった。すぐに起きあがって車内に駆け込む──間に合った。色々な人に迷惑を掛けたろうし、恥ずかしい事もあった。でも、間に合った……今は頑張った自分を褒めてやりたい──と、深く息を吐いて、どかっと腰をシートに下ろす。が。

車掌:先ほど大塚駅で発生した人身事故により、快速アーバン籠原行は運転を見合わせております

……並行して走ってるんだから、一緒に止まってるに決まってる。一寸冷静に考えれば解りそうなモノではあったのだが。
「転んだ理由が足が縺れたからじゃなくて良かったなぁ。俺もまだまだ若い」とせめて別方向で自分を励ましつつ、転んだショックでずり落ちたままの眼鏡を直すべくブリッジに指を這わせると、指先に妙な感触が。渋谷から池袋までの間、ブリーズライトをしたままで走り回ったり、転んだりしていた事に漸く気付く

……オペレーション・ブリーズライト3大失敗


11月9日 金曜日 授業 1:医療概論 2:鍼灸理論

 薄呆けながら学校へ。今日もブリーズライトで問題の解決を図る(註:根本的解決になってない)。寝惚けていた割には、授業中には目が覚めて、楽しく授業を聞けたのだが、2コマ目にはやはりうとうとし始め、ブリーズライトが役に立つ場面が……先生に起こされてしまった。オペレーション・ブリーズライト2、失敗

 授業の後、所属する漢方研究会の文化祭打ち上げ。近所のカジュアルフレンチで色々と駄弁りながら会食を頂いた。籠原に着くまでに相当時間があるのを良い事に赤白とワインを頂いたり、休んだ人の分のディッシュを頂いたり。途中からみんなが面白がって、気がつけばわんこデザートになっていたが、ともあれ美味しく沢山頂けた。今日は顧問にして我が担任のナガイ先生(呑兵衛)もお越しになっていた。いい気分で飲みながらのお話を、参加者皆で非常に興味深く聴いている内に良い時間になる。

橘屋:……そう言えば先生。仕事があるって仰有ってませんでしたっけ?そんなに呑まれて大丈夫ですか?いつもの事ですけど
ナガイ先生:いいのいいの、今日は仕事は休みにしよう。だから大丈夫」

 外に出ると学校から、教務の先生直々にお迎え。全然大丈夫じゃありませんでした。連行される先生に御挨拶して帰る。アルコール希釈に大量の水を飲んだ為に、トイレが近くて困りながら1830頃帰宅。


11月8日 木曜日 授業 1:経絡経穴概論 2:灸実技

 木曜日。「もう週も半分回ったんだから、後半分頑張れ。明日頑張れば土曜日、明後日頑張れば日曜日なんだ」と、かなり後ろ向きに自分を励まして学校へ。黒板の掃除を終えた後、洗面所で意を決してブリーズライトを装用してみる。白のハイネックフリースに白のチノパンツには絶望的にマッチしないが、今日は実験と言う事で目を瞑り、1コマ目の授業に臨んだ。勿論、「コレをしたから寝てもOK」というのは人としてどうかと思うので、いつもより相当張り切って、起きて授業を聞き通そうとする。が、授業時間も半ばを過ぎた頃から急激に意識が遠のき始める。視界は次第にぐにぐにと歪み、頭は何か強烈な力で机に押しつけられているようで支えきれない。抵抗空しく、残り30分程で遂に力尽きた。意識が戻ったのは、授業が終わる3分程前だった。皆が三々五々散って行く中、伸びをしていると、問題のおねーさま'Sの一人と目が合った。もの凄いイヤそうな顔をしつつ私の顔を指差して曰く。

おねーさまA:……橘さん、なにしてるのよ〜?」
……あなた方に『鼾が気になる。うるさいから起きてなさい』って言われたからなんですが。
橘屋:ソレは言わなくても解るでしょう?(苦笑)……ん?じゃ、今日は何で起こされなかったんですか、私。ぐっすり寝てましたけど」
おねーさまA:寝てたの?余りに静かだから起きてるモノだと思った」

オペレーション・ブリーズライト大成功>だから待て
 人として大事な何かを新庄並みの鉄砲肩で遠くに投げ捨ててしまったような気がしないでもないが、元々鼻炎保ちの身故に、鼻腔を広げる事は大いに効果があったようだ。

おねーさまA:……でもね、そういう努力を『寝ないで起きていよう』って方向に活かそうとは思わないの?」
……はい、仰有る通りでございます。さぁ、今後も続けたモノか否か……まずはブリーズライトに合う服装をするところからか>やめなさい

 今週も灸実技が長引いて1241の池袋発を断念。次の電車までの時間をつぶす為、今日もネパール料理屋でマトンカレー¥850也を食して帰る。何も言わないのにわんこナンになるのは、この店の店員(在日のネパール人の皆さん)にもそういうキャラとして認識されたと言う事らしい>それは週に4回も来てれば当たり前な訳で


おまけ:日記を書きながらテレビを回すと『レッド・オクトーバーを追え!』をやっている。点けるだけ点けて、日記書きに集中していると。
『合図と共に囮の物体を射出だ……5、4,3,2,1……囮の物体、発射!』
囮の物体?……ああ、デコイの事か。確かに一般人には解る単語じゃないが、どうも間抜け。こういう細かいところで冷めてしまうのはマニア故の悲しみか。イヤ、海事は我が相棒の藤原には勝てないが。


11月7日 水曜日 授業 1:生理学 2:あん摩マッサージ指圧理論 3:マッサージ実技

 今日は立冬である。普通は暦が先行して季節は後からついてくるモノなのに、今年はご丁寧に伴走してきて下さっている。冬は名の通りの風の寒さ、いよいよフリースが手放せなくなってきた。寒くなればなるほど朝は辛い。集中力を持続して行かなくちゃなぁ、と思いつつ学校へ行き、そしていつものように居眠りを挟みつつ一日を終える。アカンやん。

 授業後、コレといった寄り道もせずに普通に上がってきたのにも関わらず、籠原駅を降りた時には日はほとんど沈んでいて、吹く風も肌寒かった。これからまだ日が短くなる訳で、更に日の出も遅くなってくる訳で。朝暗い内に出て、夜暗くなってから帰るというのは一寸憂鬱である。
 最近居眠りをする時、間歇的に鼾を掻いているらしく、近くに座っているおねーさま方から怒られる始末なので、ブリーズライトを買って帰る。「コレをして授業を受けるのは人としてどうなのよ」と最低限の良心の呵責に駆られるが、ちくちくいじめられるのは勘弁である。明日から試験的に利用してみよう……さて、朝からずっとしているべきか、眠くなってからつけるべきか(爆)>眠くなってからじゃ遅いです


11月6日 火曜日 授業 1:鍼実技 2:解剖学

 冬の足音が次第に大きく聞こえてくる。今朝は朝からからっ風(1号と認定された)が吹き、肌寒い。薄手のフリースをTシャツの上に着て、更にパーカーを羽織って出掛ける。ただ、都内はこちらに比べて朝の気温が高くて、途中で汗ばんで脱ぐ事が多い。そして今日も案の定電車の中は暑かった。しかも京浜東北線が致命的な遅延に陥った所為で、山手線が激混みの上にびしばし急停止。何も悪い事をしていないのに学校に遅れそうになり、ダッシュで学校に向かって汗ばむどころか汗だくになるハメに。

 今日は、授業の時間内では初めて、人体への刺鍼をした(つまり、有志は既に自分や他人の体での「実験」をしている訳で。私も自分の足や手で実験済み)。人体未経験の初心者が最初から他人の体に刺す訳にも行かないので、各自ズボンを捲ってぷちぷちと鍼を刺していく。所々で悲鳴が響くのは初めて故のご愛敬。そういう事にしておこう。

( 余所様でどうやってるかは知らないんですが、我が校では、この時期までは布製の枕やスポンジを相手にしこしこと鍼を刺す練習を繰り返させるそうです。「鍼の学校なのに人に鍼を刺した事ないんですか」という向きもあるでしょうけれど、衛生や解剖学に関する知識やら、最低限の手順や技術やらを身につけない事には、とてもじゃないけどおっかなくておっかなくて鍼なんか刺せません。自分で自分を刺して痛い痛い言ってるウチはいいんですが、事故にでもなったらソレこそ大変な訳です。ちなみに、事故そのものよりも大変なのは「しくじった後のクラス内の人間関係(某先生談)」なんだそうで )

先生:切皮(鍼の先端が皮膚を貫く事)したら、そこから5mmくらい刺してみましょう。最初はそれくらいでいいですから……あー、橘君。そんな刺さなくていいから」
橘屋:……すいません。刺せども刺せども肝心の「感じる」ポイントに到達しないんですが(爆)」>この時点で3cmは刺さっていた
先生:ソレは脂肪と筋肉で届かないからです」
アレですか、やっぱり痩せなきゃだめですか。そしてやっぱりそういうポジショニングなんですか。

 学校が終わった後は、龍さんと待ち合わせて一緒に昼食。今日もネパールカレー、日替わりの「バターとチキンのカレー」\850也を食す。そのままアキバに移動して買い物をし、家に帰ったのは19時前であった。連日のネパールカレーで流石に胃が凭れたらしく食欲がないので、夕食を少しだけ摂ってから、父親に施灸、姉貴に指圧と按摩して、後はひたすらまったりとして一日を終えた。


11月5日 月曜日 授業 1:法学 2:臨床医学総論 3:あん摩実技

 ……流石に一日農作業の次の日はツラい。筋肉痛になる程ではないものの背中や足は張っているし、疲れが抜けていない為か、意識もふわふわと覚束なくて怠い。……一番ツラかったのは疲れや怠さが出てくるまで時間差が生じてきていると気づいてしまった事だが。
 サボりたくって仕方無いのだが、後期はハッピーマンデーやら学校行事やらで月曜日の授業数が少なく、必然的に休める授業数も少なくなってくる訳で、泣く泣く支度を開始するが、眠さの余りに定期を持たずに出て来てしまう始末。更にヘコんで帰りたくて仕方無くなるが、片道1110円もする路線故に切符を買うのもアレなので、乗る電車を遅らせて、申し訳ないながらお母んに駅まで定期を持ってきてもらう。何とか授業開始5分前に滑り込みセーフ。ただ、学校には『遅刻せずに通学する為』に来た訳ではないので、今一つ高まらない集中力と戦いながら授業を受ける。思ったより居眠りをしないでいられたのは収穫……とはいえないだろう。寝るな。

 ……今日のお疲れモードとは関係なく、どうも最近モチベーションが低い。学祭疲れやら、半年経っての慣れやら中弛みやらいろいろ要因はあろうが、まともに授業を受けられないでいる事が腹立たしい。今の調子では、明日からの授業も覚束なく感じられたので、精進落とし(=散財して気分転換。用法が間違っています)を敢行する事にする。いつものネパール料理屋でマトンカレー&ナン4枚を食し、然る後池袋へ。東急ハンズで不足していた文具類を買い足してからとらのあなへ。『プラネテス』第2巻、『ストーンオーシャン』第9巻、そして『エイケン』第2巻等を購入。

(『エイケン』とは、週刊少年チャンピオンで連載中のラブコメ……ラブコメなのかあれ(爆) ネットの一部でイヤな方向の話題を独占しているので、ご存じの向きもおられるでしょう。ご存じない方も、一度でも読んでみれば、皆がコレを話題にしている理由をイヤという程理解なさる事が出来ると確信しますが、解らない方が身のためかと思います。ちなみに、橘がコレの単行本を買っているのはあくまでもネタのためで、萌えてる訳ではありません。だから萌えてないんだってば)

 財布が着実に軽くなっていくが「コレはきっと私の心が軽くなっていく証拠なのだ。そうに違いない」と誤魔化して現実を直視しない事にする。散財の勢いに乗って1年半ぶりの献血までしてみる。90分程で終了。携帯に電源を入れ直してメールを見れば、お友達の龍さんが、仕事帰りにたまたま池袋にいらしているとの事。すぐ連絡を取って合流、マクドナルドで夕食を兼ねてしばし談笑。

 電車に揺られて帰宅してみれば20時半であった。帰るなりギックリがプチ発動していた父親に施灸。よせばいいのに昨日よほどハッスルしていたらしい。頼むから無理しないで欲しい……どうせお鉢は私に回ってくるのだから。父親の後は母と姉を立て続けに按摩する。……我が家には一番重労働した人間の背中を指圧してやろうとかいう殊勝な人間はいないらしい。寂しく寝る。


11月4日 日曜日

 朝から見事な秋晴れ、暑くも寒くもなく、大気は爽やかに澄んで蒼穹は高く、心憎いまでに絶好の農作業日和。「心憎いを通り越して憎いんじゃぁ」等と恨み言を述べつつも祖母の家に向かい、籾摺りに必要な機械類と労働力(叔父と従弟を拉致連行)を運搬する事から今日の作業を開始。父親が孫を抱き上げようとして発動する程のギックリ保ちの我家では力仕事は専ら私が担当。さながら005のような扱いである。大体の作業の流れはこちらを参照の事。

 籾摺り工程での私の分掌は以下の通り。単純作業なので作業中の事は割愛(単純作業なので記憶力が鈍磨していて覚えてないだけとも)。

1.選別機を兼ねた計量機の秤部分に風袋(TVでもよく写るあの茶色い袋)を載せる
2.発育不良なものを取り除かれた米が、袋の中に送り込まれるのを待つ
3.定量の30kgになったら(秤と連動しているので自動的に止まる)秤から降ろす (重い)
4.袋の端を折り畳んだ上で縛り、中の米が外にこぼれないようにする
5.担ぎ上げて運び、作業小屋の中に崩れないように積み上げていく (とても重い)
6.1に戻る
(ここまでの所要時間は2分。機械が動き続けている内は休みなく続く

(米の流通量を抑えて米貨の下落や在庫米のだぶつきを防ぐ為に所謂「減反」(コレも一種のワークシェアリングといえなくもない)があります。ウチのあたりだと手持ちの田圃の6割程度しか作付け出来ないんですが、50aちょっとしか作付けをしない零細へっぽこ兼業農家でも、今年程度の日照りに恵まれれば、ざっと3t弱は刈り入れることが出来ます。則ち1〜6の作業を100回弱繰り返す訳で)

 ……途中昼食の休憩を挟みつつ働き続け、機械を祖母の家に返して家路に就けば、既に遠き山に日が落ちる日本の晩秋の夕暮であった。堪能しつつ帰宅。斯くして、漸く本年の籾摺り作業は終了と相成った。予報で言われていた程の「冷たい空っ風」は吹かず、適当な強さの風が適切な方角から吹いてくれたお陰で、飛び散る埃が綺麗に吹き飛ばされ、例年に比べて大変気持ちよく作業できた事が救いか(例年なら埃まみれ)。

 農作業が終われば、一日の疲れと埃を洗い流す熱い風呂が待っている。浴槽に漬かる前に体を洗おうと石けんに手を伸ばして気づいたことが一つ。
「およ?こんなに爪が伸びてたかな?作業前に切ったはずなのに」
 重い物を持ち続けていたために握力のプレッシャーに負けて、爪が圧延されていて急に伸びたように見えただけだった。よく見れば、指先も爪も銀杏の葉の様に横に広がっていて、その平べったくなった爪が指先を圧迫して血流が阻害されてじんじんと凍みる。感覚がふわふわと頼りなく洗髪はおろかキーパンチも覚束ない。明日の按摩実技に響かない事を祈るのみである。

「ボクの繊細でか細い指がぁ!」>あまり繊細でもか細くもない


おまけ:サイボーグ009の録画をミスっていてがっくり。ミスった原因を辿って、辿り着いた答えが「昼休みに『タイマー予約、ちゃんと出来てるかな?重ね録りになってないかな?』とチェックした時にタイマー予約をし直すのを忘れていたこと」である事に気づいて二度がっくり。がっくり。


11月3日 土曜日 文化の日

 ……雨。案の定作業は無し。せめて月曜日に疲れを残さないために、今日はひたすら休養モードとする。目が覚めたら夕方で、晩飯を食い、明日の作業に備えて父親に施灸して、システムの再インストールをして。有意義だったかと問われると非常に窮するところではあるが、事もなく一日が終わった模様。

 ……明日は木枯らし一号が吹いて寒いんだってさ。ふぅ……(遠い目)


11月2日 金曜日 授業 1:医療概論 2:鍼灸理論 (全休)

 今週末は籾摺り(もみすり)の予定。日曜は親戚の法事があるとかで出来れば回避したいと両親が宣った&後期に入ってから金曜に休んでいなかったので、単位計画的にも大丈夫と判断、学校をお休みして準備に邁進する事に。荷台に満載されていた風呂用の薪を降ろして、軽トラックを使える状態にしたり、乾燥機周りを掃除して作業しやすい状態にしたり、米を詰める袋に判別用の判子をぺたぺた押したり、人手があるのを良い事に近所の酒屋に買い物に連れて行かれたりとか>余り籾摺りと関係ない……

(昔はこんなんやらこんなんやらやってたそうですが、今は大体こんな感じで済みます。へっぽこ兼業農家がすべき仕事は重い機械を運んで運用する事、30kgきっかりに量って詰めた米袋を運ぶ位。機械化万歳、と言うべき所だが、重いモノ(機械&米袋)を運ぶのがすべて私の仕事である時点で余り救われていない訳で)

 大体の仕事が終わったので、午後はガムを噛んで抜けてしまった詰め物を填めに歯医者に行ったり、ごろごろと横になって明日に向けて英気を養ってみたり。

 が。天気予報は無情にも雨。日曜の午前中まで雨。機械化されていようがいまいが、乾燥させたモノを扱う仕事だけに、雨が降っていたら仕事にならない訳で。日曜の午後に纏めてやっつけ仕事になってしまう見込み。むぎゅう。


11月1日 木曜日 授業 1:経絡経穴概論 2:灸実技

 学園祭が終わった反動がまだ続いているのか、どことなく今日は授業に集中出来なかった。好きな部類に入る灸実技でも指の動きがいまいち、片付けももたもた。授業が終わったのが少し遅かったのも相まって、1241池袋発の高崎線を捕まえる事が不可能に。

(1215に授業が終わって、1241までに池袋発のアーバンに乗れないと、次の池袋発は1341。ちなみに、学校から渋谷駅の山手線ホームまでは急いで5分、渋谷→池袋間の山手線所要時間は16分。足して21分で、授業後の余裕はおよそ5分程度しかない訳で)

 昼も用意してなかったので、学校すぐそばのネパール料理屋で昼飯。マトンカレー\850也。
 カレーは勿論美味しいのだが、この店はナンがまた絶品。アツアツに焼き上げた小麦粉本来のシンプルでありながら奥深い、柔らかい甘味が、和カレーよりもぴりっとしみる香辛料の味にマッチしていくらでも食べられそうな気になる。……無論、気になるだけで自ずから限度というモノもあるのだが、最初、皿には1枚しかナンが載っていなかったので、店員を呼んで1枚御替わりをしたら、もう一枚もう一枚と持ってこられてわんこナン状態に陥る。ジャイアント馬場の靴底ほどもあろうナンを5枚平らげてしまった。そろそろダイエットをしようと言う話はどこへ消えたのだろうか。

1年休んでる間に色々ありました。いろいろをちゃんと説明してると、初日(11月1日)からの更新が限りなく不可能に近くなるのでその辺はおいおいとしていきたいと思ってます。最低限抑えておいて頂くべき事は、現在私は大学を休学して、都内渋谷の某鍼灸専門学校に通っている、ということ位です。事実上学校だけで1日が暮れていて、学校がらみの事がメインになっていくと思いますので。


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