1999年10月17日

鈍色の攻防

(にびいろのこうぼう)


PlayStation 用の3D 戦車ゲームです。
1997年の作品のようですが、私は1999年の秋に楽しみました。 廉価版(1980円)も出たようです。

マニアックな面と登場キャラクターの個性、 シナリオのおもしろさ、さまざまな戦車の設定、 これらがバランスよくまとめられています。 シミュレーション系です(HEX ではなく、フライトシミュレータ的なジャンルです)。
開発元であるシャングリ・ラさんのページ に広告や攻略情報があります。 (2005/05/14 開発元へのリンクは切れていたため削除しました)

戦車

68種もの戦車が登場し、それぞれに砲塔の前面・側面・後面、 車体の前面・側面・後面で装甲の厚みが異なり、ターゲットとの 距離で貫通力が変化したりと、設定が細かくとてもリアルです。

戦車の移動はL1・L2・R1・R2ボタンで 左右のキャタピラを独立にコントロールします。
もちろん旋回砲塔の車両では砲塔を回転できます。

戦車はイベントでもらえる場合と、戦闘で捕獲した時に増えます。 お金は出てこないので、購入はできません。

シナリオ

一連のキャンペーンシナリオになっています。 分岐もありますが、基本的にはユーロディエール共和国(イギリス) で起きたクーデターで祖国を失ってから、世界に広がっていく戦火の中で 転々と戦場を渡り歩き、終盤にはグスタフ(ドイツ)から友軍ムロメッツ(ロシア) のモスクワを奪還し、 グスタフを攻め落とし、イギリスへ渡ってユーロディエール帝国と本土決戦します。
ゲーム中で国の名前は架空のものですが、世界地図や地名は実在のものになっています 。

中隊を指揮

戦車は所有車の中から戦闘毎に好きなのを選びます。 自分は中隊指揮車(特殊車両ではなく、普通の戦車)に搭乗します。

指揮車のほかに、第1, 第2, 第3小隊を編成して指揮下におけます。 各小隊は同一車種の車両で、最大3 両で構成できるため、自分の中隊は指揮車を あわせて最大10両ということになります。

各戦車には車長が必要なので、メンバーが増えるまでは投入できる数が限られます。 また、ひとつの小隊は同一車種という制限があるため、1台づつたくさんの種類の 車両を保有するより、種類を限定して3両づつ保有する、などの工夫をします。 (といっても、序盤でmk3 を手放したりしてはいけません)

指揮下の車両にはアバウトな命令しか与えられません。 あそこまで前進とか、あそこを防御とか。
戦車は前面の装甲が突出して厚いという特徴があるので、チームワークで 敵の側面や背面を一方的に攻撃できるよう陣形や作戦を工夫します。
敵が橋を渡るのを広く展開して待ち伏せたり、建物の影に自分の半面を 隠して有利に攻撃したり、横一列で迫ってくる敵の正面から敵の横に一気に 回り込んだりと、自分のシューティング技量ではなく 中隊の運用で敵を撃破します。

その他

キャンペーン中に仲間が加わっていきますが、それぞれに個性があって愉快な セリフで楽しませてくれます。
シナリオ進行上でのセリフと戦闘中のセリフ があり、戦闘中は声が聞こえます。

エンディングはハッピーエンドというより、え〜〜 って感じの意外な終末で しばらくぼう然としてしまいました。
初回の挑戦では、2週間でエンディングまでいきました。


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